Scratchyさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Scratchy

Scratchy

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マノン(1981年製作の映画)

5.0

公衆便所に行くだけですごいものを見たようで得した気になる津川雅彦の何もかも。佐藤浩一にタックルしたあとすぐメガネ即座にポケットに入れるとこも的確すぎる演出にハッとするし、非合法パイン缶に缶切り突き刺し>>続きを読む

少年と犬(1975年製作の映画)

5.0

これでもかってくらい毛がぼそぼその犬。ドンジョンが怒鳴り散らしてフンフン鼻歌うたってるときの目も白けてていい。血だらけで足ぷらぷらさせて引きとめようとするぼそぼそ。かわいいーたまらなーい。物資不足の世>>続きを読む

ジェリコ・マイル/獄中のランナー(1979年製作の映画)

5.0

家族の写真壁に貼り付けて華やかなリチャードローソンと対照的なピーターストラウスの独房。無心に走るだけの男を持ち上げる外野にアランシリトーよぎったけどそっちの土俵にはのらない。壁叩き合いながら勇気づけ合>>続きを読む

カード・カウンター(2021年製作の映画)

5.0

モーテルで朝に作った不味そうなコーヒー断ってまずやることはトランクに詰まった布と麻縄でクリストばりに家具をキレイに包むオスカーアイザック。ムショで読んでる本は自省録。札束ばっしばし床に投げるとこドキド>>続きを読む

人形の歌(1959年製作の映画)

4.0

結婚前に存分に遊ぶのかと思ったらダブル不倫に持ち込む中原早苗のメンタル。金子信雄の妻渡辺美佐子に呼び出されて会いに行く際にメロドラマのヒロインとして一度はやってみる必要があるって心意気も真面目で貪欲で>>続きを読む

その人は遠く(1963年製作の映画)

5.0

遠縁の芦川いづみ姉さんに出会い頭のキスマークつけられてそりゃ恋にも落ちるヤマケン。同居することになって受験勉強どころじゃないはずが、二人とも上着羽織ってケンちゃんは勉学にいづみは木彫りに励む。大学はし>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.0

野生動物の捕食する瞬間を撮ってるカメラマンが地獄変グレートハンティング。

夜の鼓(1958年製作の映画)

5.0

おイネの瞳孔開いたアルコール血中濃度高そうな演技素晴らしー、ほんとに飲まされてそう。三国連太郎の浮き沈みと有馬稲子の揺れ動きのどちらかも微動なのとは対照的に日高澄子の言いたくて言っちゃいたくて多くを語>>続きを読む

源氏物語 浮舟(1957年製作の映画)

5.0

上品な言葉遣いで下世話なことしか言わないし殺し文句の歌も使い回し、身も心も一切をわしのもの、にしてください雷蔵ちゃんサイコー。山出し富士子さんも登場からアリス顔負け素手で捕らえるウサギ、野育ちだから琴>>続きを読む

うれしはずかし物語(1988年製作の映画)

4.0

さらっときな臭い裏口入学だとかヤっちゃんがからんでるなか平然と遅れた青春してる平凡な夫婦の寺田農と本阿弥周子。お互い牽制し合ってスリル楽しんでるんだかよくわかんないけど、藤竜也と比べられたとキレる寺田>>続きを読む

螢火(1958年製作の映画)

5.0

よくできたおかみさん淡島千景お登勢の今は昔、誰が百姓のって式に出ない三好栄子に初夜から伴淳が見せる潔癖の気。中風で寝たきりの三好栄子が素晴らしい憎らしさでいびりいじめ左利きはカタワだって直させる、知ら>>続きを読む

忠臣蔵(1958年製作の映画)

5.0

実千代様の君臨する遊廓での長谷川一夫に巻き取られてくのは京マチ子だけじゃない。完全にペースにハマる。ぬかみそくさい千景さんお歯黒で螢火よぎるけど優しい義母の東山千栄子との位牌んとこで泣く。鶴田浩二のわ>>続きを読む

ならず者(1964年製作の映画)

5.0

黒スーツに中折れ帽サングラスの高倉健in香港、癖は高い鼻を触ること。昼間っからベッドに横になってる女はお嫌いで天知がよぎる。追う身追われる身になるとこにいつも現れる三原葉子さんってとこまではいつもの地>>続きを読む

白薔薇学園 そして全員犯された(1982年製作の映画)

4.0

中学でもらんらららんらんアヒルさんはないんじゃないかと思ったけどあの牧歌的な雰囲気は必要。あたしにだけ仕事かあなたか選ばせるなんてって言ったあとの三崎さんの表情素晴らしい。三崎さんの彼、肉体保険でもパ>>続きを読む

恋の凱歌(1933年製作の映画)

5.0

ペチコート9枚のおぼこいディートリッヒさんもあっちゅう間に垢抜けリリー。裏切られて買われて仮面のような表情を手に入れていく。シルクハットで乗馬、嘘みたいな枝垂れた木の下でくるくる回るシーン、野ばらとジ>>続きを読む

ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.0

また、というかまだやってるのかこんな話ベッソン。マトリョシカでスカウト、ロシアのお部屋にチェブラシュカ、KGBヘレンミレンの手榴弾型ライター。血の通ってなさそなキリアンマーフィーかっこよかったからいい>>続きを読む

灼熱の椅子(1963年製作の映画)

5.0

衣服の散らかった寂しい母親との部屋から、六畳と洋間ふた部屋の家具付き電話付きアパート、垂水悟郎邸のモダン建築を経て、渋谷の妖怪じみた初井言榮の監視付き平田大三郎邸、夢のように映る雪ん中の貧しいアパート>>続きを読む

ストレート・タイム(1978年製作の映画)

5.0

色違いも持ってる爽やかな若葉色のシャツは昔の仲間に会うときはゴロツキ風の染シャツ、出るとこに合ったシャツ着てるダスティンホフマン。ビジー親子と家に着くと迎えるキャシーベイツの笑顔でもう涙出そうになるけ>>続きを読む

セクシーオーラル 浮気な唇(1984年製作の映画)

3.0

あんな中身が鏡合わせの不思議なボックスあるんだ。それをお店から譲ってもらって自宅に置く三原さん。さすが柄トランクスのトシちゃん人形部屋に置いてるだけある。一人暮らしには立派な食器棚、キッチンにルノワー>>続きを読む

3シスターズ 幸せの掴み方(2012年製作の映画)

2.0

三姉妹の色分けもぼんやりで相手の男も似たり寄ったり。水色のケーキにシャンパン飲んでベッドで並んで見るテレビも盛り上がれない。ふ抜けてた時期のベンアフみたいなジム。

BG・ある19才の日記 あげてよかった!(1968年製作の映画)

5.0

プレイボーイだからって車にあのウサギマーク。紳士とエロがいい塩梅の二谷に翻弄されてストーカーみたいになっちゃう西恵子さん新人に見えない。土砂降りのなか傘も差さずに二谷の家、濡れた体を乾かして燃える暖炉>>続きを読む

あばずれ女(1979年製作の映画)

5.0

小さい頃は誰にでもある誘拐願望とか母の布団の中に潜り込んだりしたした。タコ部屋みたいなマドの寝室よりいくらか小綺麗な陽の差すフランソワの屋根裏。初日は泣いたりもしたけれど翌朝起きたマドに手を振るかわい>>続きを読む

神阪四郎の犯罪(1956年製作の映画)

4.0

イフクベーに石川達三の文字に重っ苦しそーと思ったけど森繁久彌のそれぞれの証言に共振する陰日向の演じ分け楽しい。事件がゴシップ性を帯びてくる毎に埋まっていく傍聴席。ついには立ち見まで。アプレゲール高田敏>>続きを読む

若い突風(1960年製作の映画)

5.0

赤白縞々とんがり麦わら帽子の清水まゆみの真っ赤なオープンカーに投げるキャベツ。ヒッチハイクで出会うヒデ坊とまゆみさん。おベンキョそっちのけで仕事中のヒデ坊誘ってドライブ、湖畔でシートにもたれるベストシ>>続きを読む

セーラー服 百合族2(1983年製作の映画)

5.0

わーい軽井沢でリゾバ。中華食堂かないっつもラーメンの注文入ってる蘆花。路面濡れててひんやり木の下路を二人こぎ自転車。緑に囲まれた小鳥の囀りが聞こえてくる部屋ん中でしどけない二人、やっぱりかおるさんはシ>>続きを読む

青い乳房(1958年製作の映画)

4.0

アムロみたいなぼっちゃん小林旭のですもんですもんお母様もフリ、不良の正体あらわして池袋駅前でナンパ。不良のたまり場になってる日のあるうちから大盛況のクラブ、2階にカーテンとおんなじ生地のシャツ💘着たジ>>続きを読む

OL百合族19歳(1984年製作の映画)

5.0

髪もブローしてメイクも仕事と遊び使い分けるのよって先輩が必ずいるのよめげないでって小田かおるのアドバイスにもう顔赤い山本奈津子、シャンパンシャワーから制服姿の白黒写真に飛び跳ねそうになる。百合族2観ま>>続きを読む

泣きしずむ女(1978年製作の映画)

5.0

存在の耐えられない軽さみたいな三人だけどこっちの方が先。テレザとサビナじゃん、ローラは犬?あの女と話がしたいってクソ面倒臭いドミニクラファンからの電話にさっと受話器とって時間決めてぼはぼはのかわいい上>>続きを読む

警部(1978年製作の映画)

4.0

金勘定とトランプ占いの洒落たスプリットにテンポのいい偽装工作、弦管交互に響くパリの夜のフィリップサルドでさんざ盛り上げたあと安っぽい登場のベルモンド。存在がカートゥーン。車で家ん中突っ込んだり裸で電話>>続きを読む

セーラー服 百合族(1983年製作の映画)

5.0

百合で江ノ電ってことは、いいの?と思ったけど女子校じゃなかった。青春の鎌倉高校前駅。帰宅してすぐにパンイチのかおるさんすぐ顔に上気しちゃう奈津子さん倉吉朝子さんもみんな汗ばんでて露出多い服で終始暑そう>>続きを読む

(本)噂のストリッパー(1982年製作の映画)

3.0

ハイライトかあ、苦労してんなとかいうあきらかに欲求不満なあんちゃんも途中から行方不明。レコード針を代えてあげる女が不気味、寝るときは蛍の光。森田日記の迫力もあるけどディスコのシーンはかっこいい。なんと>>続きを読む

裏切りの街角(1949年製作の映画)

5.0

いつもバーカウンターにひとりでいる女の服がいつも違ってたけど最初の切手のパッチワークのようなブラウスがかわいかった。灰皿ぱんぱんだしグラスも二つで呂律へろへろ。爆発するMEN WORKINGのもうもう>>続きを読む

クレイジー・キラー/悪魔の焼却炉(1969年製作の映画)

4.0

列車の殺人からはじまって、コリドーに佇む子どもがじっとこっちを見つめるなか客車に忍びこんでセックスしてるとこをうしろから中華包丁で。窓に映る含みある顔した子どもがもうバーバって感じで期待しちゃう。場面>>続きを読む

帰郷(1964年製作の映画)

3.0

クレジットの小ささ…。ホントにハバナ〜?熱海じゃないの〜?夜景に港に不安になるけど、陽気なクラブの地下で密談の序章。トップレディーの新米編集者ぐいぐいの小百合かと思いきや敷かれたレールの上をただ進むだ>>続きを読む

チャイナスキャンダル 艶舞(1983年製作の映画)

5.0

ゴールデンハーベストテイストもしっかり感じられるロマンポルノまさに夢の共演、ほんとライオンローラー流行ってたの?しょっぱなから小田かおるのミッキーにあわあわしながらコーユー監督のノリでもう楽しい。マリ>>続きを読む

死神ランボー 皆殺しの戦場(1984年製作の映画)

5.0

PTSDと枯葉剤すべて背負ったようなアメリカの個人的な体験。三島はこんなんが見たかったのでしょう。ただでさえ押しつぶされそうな住居に聞こえる赤ちゃんの泣き声に腐ったミルク。家を飛び出しても出会う奴らど>>続きを読む