エルのバカっぽさとブスさ加減が絶妙のブレンドで、どんどんキュートに感じてくる魔法の味わい。全身が陰茎みたいな雰囲気のワーナーも、ロースクールの学生らしい知的さを感じさせなくてコメディ向き。
脳の緊張>>続きを読む
映画をつくり続けてくれている人たちへの感謝の気持ちが、観ている途中で急に溢れた。ありがとうございます。
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口から発されている音と、並行して指で示している文字との違いにめちゃくちゃ驚いた。きっと周囲は、本人の口から聞こえる音や非言語情報から、本人が伝えたいことの理解に努めるのだろうけど、だとするとおよそ見当>>続きを読む
確かに楽器は使っているのに、ケーブルがないせいか、人間の身体から音が鳴っているように見えたりして、そのうち、木々や植物が揺れたり擦れたりする音のような、鳥や獣の声のような、有機的な演奏に感じられた。全>>続きを読む
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町や村から出ずに不満を募らせる人たちに対して「引っ越せばいいのに」と、誰もの手にある選択肢を取っていないだけだと思っていたが、横浜流星の表情を見ていたら「もしかしたらDV被害者みたいな心理状態にあるの>>続きを読む
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画面に映る情報量とカットの多さで集中力が持続したのはありがたかったものの、ホテル客たちが仮面に隠す事情のバリエーションは前作の方があったような気がして残念。今回、焦点の当たった客はほぼ全て事件またはホ>>続きを読む
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刑務所と法廷が本来の舞台であるミュージカルだとは驚いた、好みの設定。誰かが歌い出すとセットがナイトクラブ仕様になる中、"Cell Block Tango"という牢のセットで6人の囚人が歌い踊る演出と曲>>続きを読む
もっとハイになれるであろう素材は多いのに、テンポが悪くて勿体なく感じた。コヨーテ・アグリーやバーレスクのような作品を探しているのに、なかなか出会えない。
一方、お金の流れからすると経済の影響をモロに>>続きを読む
ミュージカルのような、ライブのような。
ボーイ・ミーツ・ボーイ。
境遇は悲しくても、友だちがいたから創れたのだろう。
自分には、新しすぎて置いてけぼり。
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ルナナ村へ派遣される先生の幼さと捻くれ度は不快なほどだったので、子どもたちに会ってすぐに改心した様子には驚いた。表情まで変わっちゃって…。
ドキュメンタリー映画のようだなと思って観ていたら、ブータン>>続きを読む
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ロードムービーは好きだし、追われているふたりが主人公なのに緊張感なくてほっこりさせられるし、疲れない映画が観たい人には丁度良さそう。
障害を扱う作品にありがちな悲劇的な結末にならないどころか、少なく>>続きを読む
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まずオープニングがとても好き。ふたりへの興味がグッと増したし、ふたりの10年を愛しく思えた。
元の世界へ戻るのか!?
横柄なままで戻っても繰り返すのでは?
とハラハラしながら観ていたら、意外な結末に>>続きを読む
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幾つかの要素を都合よく展開させてコンパクトにまとめたのは、観やすさと引き換えに浅い後味を残した。ドラァグクイーンたちってもっと面倒くさい気がする。
とはいえ、日常的に虚勢を張って闘っている人たちが友>>続きを読む
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男性の最初の性行為を国が管理するのかと考えるとモヤるものの、性交人との行為は双方合意の上なわけだし、男性へ埋め込むチップによって他者との物理的接触を抑止できるのは確実に性犯罪を減らすだろうし、女性にと>>続きを読む
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4:3の画面比はもちろん、映像の質感とか登場人物の雰囲気や髪型とか、なんなら顔までもが90年代感あって、90年代っぽい顔ってなんだよと我ながら思うものの、そう見えてからは90年代を生きた若者たちにしか>>続きを読む
ココロみたいな、イタい子どもに付き合っていられるかがたぶん評価の分かれ目。森田想の芝居が良かったせいで、自分はキツかった。74分とは思えないほど長く感じた。
ワンカットだったり、シネマスコープで芝居>>続きを読む
窪田正孝演じる秘書がいい感じにムカつくし、きっと現実の政治家もバカばかりで政治家の周りはクズばかりなのだろうとウンザリしながら観ていたが、珈琲事件で変化する窪田正孝の演技はさすがで、関心しながら最後ま>>続きを読む
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岩井俊二みを感じた。
是枝監督と坂元裕二の掛け算は、こうなるのか。
いつの時代も、子どもの世界は子どもにしか分からない。子どものことは何でも知っているような顔をする親は、子ども時代に自身の親へ全ての>>続きを読む
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横スクロールを意識した序盤のシーンも、マリオカートまんまのシーンも、劇中の音楽も、何もかもがただただ楽しく、制作陣も楽しみながら仕事をしていたんじゃないかと想像するほど。
助ける相手がルイージだった>>続きを読む
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多様な個性が共存共生していることの価値をしっかり表現してくれて、でも軽さと熱さは健在で、満足したからこそ寂しくなった。
ホリデー・スペシャルを観ずに鑑賞したからか、ネビュラの変化に初めは追いつけなか>>続きを読む
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絵本の世界へ入れるなんて夢のある話。
混ぜちゃったせいで、おやゆび姫と一寸法師が一緒にいたのはほっこりした。
劇場版ではたまに誰かがはぐれたり行方不明になったりするけど、今回ほどどこにいるか全く分か>>続きを読む
要素が多すぎて描ききれていない点は勿体ないものの、もっとつまらないと想像していたので、トム・ホランドだけを目当てに観たにしては大きな不満もなく。
可愛さとテンションが抑えられていたけど、トム・ホランド>>続きを読む
ベタだけどベタなのが良い。
音羽先生は映画でもズルかった。
手術シーンと、医療従事者たちを魅せるエンドロールが見たくてこのシリーズを観ているのかも。
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樽の爆弾を抱えて飛んでいくドラえもんが可愛くておかしくて爆笑した。前半はだいぶコメディ展開。のび太たちって全裸になっても問題ないんだっけ…?
タイムパトロール案件は嫌いじゃないし、イルカのルフィン可>>続きを読む
気楽な映画が観たいときに丁度いい。
伏線回収が説明的ではなく、観客が繋ぎ合わせる楽しみを残しているのもいい。
突然に矢が刺さった場面は、大きな「?」が浮かんで興味をそそられた。上手。
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ダルデンヌ兄弟の作品は久しぶり。登場人物たちの、実際に出会ったと錯覚するような生々しさは変わらず。
移民・難民問題はなかなか自分ごととして考えることができていないけれど、映画の終盤で唐突に起こったシ>>続きを読む
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早々に本題へと入ったことや、回想シーンが短くて緊張感を切らさなかったことは好感を持てたが、結末には納得できず。自分たちの誰かが犠牲になることで世界が救われる、という確信が持てないのに決断できるのだろう>>続きを読む
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滑舌の良さを含め台詞回しが舞台芝居のよう。やや説明的に感じたのは、斯波と大友の相対する言葉を観る者に浴びせて考えさせたかったのだろうと、好意的に受けとめた。
介護殺人、孤独死、生活保護の受給しにくさ>>続きを読む
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善行だと思いながら高齢者を搾取している若者たちの浅さと愚かさに嫌悪感を抱きつつ、高齢者と若者のあいだに個別の関係性が芽生える様子にはグッときて、高齢者とは別の世界に生きているかのごとく暮らす自分に後ろ>>続きを読む
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あの日、このようなことが起こっていたのだとこの作品を観るまで知らず、そのせいか、子どもを失った親たちと近い視点で「なぜ?」と思いながら観ることができた。
確定した高裁判決の内容は良かったのだろうけど>>続きを読む
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マルチバースという概念の活用の仕方や描き方がMCUとは異なる点や、白人男性を完全にモブ化させて人種による扱われ方を多くの作品と逆転させた点は興味深く観た。
ただ、感情の展開が大味だったのは自分と合わ>>続きを読む
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ロードムービーは好きなので、ハラハラしつつも、人間たちが交差することを興味深く観ていたが、ムルマンスクに着いてからの展開は蛇足だと感じた。「ハイスタ・ヴィットゥ」の回収は微笑ましかったが。
最初は粗>>続きを読む
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長男のサンドロと次男のディエゴが超イケメンで、しかもそれぞれ泣かせてくる場面もあって、父カルロとの関係も含めとても気に入ったのだが、トニに全く魅力を感じなかったのは残念。終始子どもっぽかったペネロペが>>続きを読む
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ほぼワンシチュエーションで対話だけを描き、対話の価値と効果を示した作品。人間の持つ力を信じた映画。
赦さないことは変わらない過去に照明を当て、赦すことは変えられる未来を照らす。そうか、だから人は赦し>>続きを読む
若者の成長譚としてもすごく好きだが、原作を濃縮した映画を観て、これは『大人が若者を信じて、若者はただ今を生きる』ことを描いた物語でもあると気づいた。自分のこれまでの人生とこれからの人生にとって、大切な>>続きを読む