runcryさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

最終的に大きく不満ではないものの、パークに集う人々が被害にあうまでは冗長に感じたし、何度も気が散った。見る/見られる、視線が合う/視線をはずす、ということについてもっと感受しながら観られたら面白さは増>>続きを読む

プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

邦題をミスった、おしゃれな映画。

予告から予想していた『ボスへ返したいもの』は悪い意味で期待を裏切られ、ウードの幼稚さに脱力した。

ラストシーンでのプリムの表情には思わずグッときて涙がこぼれたし、
>>続きを読む

ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記(1997年製作の映画)

3.5

"魔界大冒険"のような不穏さや不気味さと、こぢんまりした物語と突飛な展開がなんだか可笑しくて好み。ドラえもんじゃなかったら袋叩きにあいそうなほどツッコミどころだらけなのに、また観たくなる珍味みたいな映>>続きを読む

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

全6作品をスクリーンで観ることができた幸福に胸がいっぱい。活き活きと動く恐竜はもはや見慣れてしまったけれど、それほどに当たり前の映像表現になったのは始まりの1作目があったからで、あらためて感謝の気持ち>>続きを読む

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

3.0

居場所を失くしたホームレス3人の珍道中。こんなにも不思議で奇妙で、展開の読めない物語なかなかない。

ただ、何人かの滑舌の悪さが気になる場面もチラホラあって、あまり没入できなかったのは残念。

映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生(2016年製作の映画)

3.5

ククルがしっかりキャラ立ちしていて、のび太とエピソードをリンクさせていることで物語に厚みが出ていた。
“家出”を受けたのび太ママの不安げな表情含め、全体的に丁寧なつくりという印象。旧作は公開当時に一度
>>続きを読む

ぐらんぶる(2019年製作の映画)

2.5

くだらなさに、脳がちょっと溶けた気がする。

千紗を演じた人の演技が素人っぽくて気になったのと、画面から目をそらしても差し支えないシーンが大半だったけど、ダイビングシーンはキレイに撮られていて、大学時
>>続きを読む

ドラえもん のび太とロボット王国(キングダム)(2002年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ドラえもんがはぐれてソロで動くの珍しいし、そのおかげで可愛いシーンも多くてほっこり。“本物コピー機”で増えまくったの、かなり好き。

いつも以上に同調圧力の犠牲になるスネ夫とか、普段は毒親なのに今回は
>>続きを読む

テロ、ライブ(2013年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

テロリスト舐めんなと言わんばかりの爆破に次ぐ爆破。都合よく被害が抑えられるでもなくメインどころが助かるわけでもない徹底ぶりで、緊張の約100分を過ごして呆然。

テロリズムが継承される映画なんて初めて
>>続きを読む

ミスト(2007年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

最悪のラストシーンで衝撃的。

観ているだけの立場なら冷静に突っ込めるけど、実際にパニックを起こしている現場にいると、こんな風に人々がそれぞれの価値観で何かを言ったり行動したりしているのだろうし、その
>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.0

スッキリ終わったので大きな不満はないものの、もっと能動的に解決へ向かってくれた方がハラハラドキドキしたんじゃないかと。

山歌(2022年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

観始めて早々に「杉田雷麟って演技もっと上手くなかったっけ?」と感じたが、少しして演出の問題なのだと理解した。

昭和生まれの素人が映画を撮ったらこういう仕上がりだろうな、という感想。題材は興味深いのに
>>続きを読む

PLAN 75(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「“お年寄り”にも一人ひとりドラマがあるのだ」と、当たり前のことを頭に浮かべながら、死に向かっていく日常を眺めていると、歩いている姿や食べている様子から強く『生命』を感じた。

選択可能なサービスとし
>>続きを読む

グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

スケールだけ大きくて内容の無い映画を観たい気分だったので、そのニーズを満たしてくれたことにまず感謝。

ディザスタームービーの主役って、なんでいつも妻や彼女と上手くいっていないんだろう。しかも今作の男
>>続きを読む

マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

後半、残念なことに、近くに座っていた観客の鼻をすする音が止まなくて気が散り続けた。もっと集中できていたら評価もさらに上がったかも。

コンビニの店長、大家、高校の担任、弁護士、そして聡太と聡太の母も、
>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

社会で子どもを育てる、母子を支援する、とはどういうことかを真摯に描いた印象。序盤と終盤でキャラクターに対する感情、特に母親への感情が変化したのは、脚本と芝居の巧みさ故だと感じる。

観覧車のシーンでも
>>続きを読む

映画ドラえもん 新のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜(2011年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤の挿入歌の流れる頻度には苛立ったものの、賛否分かれそうなピッポの登場には驚きつつも好意的に受け止められたし、旧作同様、終盤はやっぱりしっかり泣いてしまった。しずかちゃんが主体的に描かれることもリル>>続きを読む

東京オリンピック2017 都営霞ケ丘アパート(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

この映画の存在を知ってから20時間も経たない頃に、タイミングが合ったので鑑賞。

2010年代の東京のど真ん中に、まだこんなコミュニティが存在していたのかと驚いたし、約40年も東京に住んでいてその存在
>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

大人になった更紗が文を見つけてからの、不用心な行動に苛立ってしまって気が散った。でも文は自分の生活が脅かされても更紗の行動を受容していたので、観ているだけの自分が苛立ったことを残念にも思う。

文が悩
>>続きを読む

ぼくらの7日間戦争(2019年製作の映画)

3.0

刹那的で情緒の安定しない10代だからこその物語はたまに花火のようで、今作も多少の気になるところはありつつも、朧げな何かを思い出してしまうような、そしてそれはもう同じように咲かないのだと再確認するような>>続きを読む

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

プロvsプロのドラマかと勝手に想像していたら、斎藤監督の職業人としての未熟さが不愉快なレベルで、劇中内アニメの最終回近くまではゴミのような映画だと感じながら、王子監督サイドの物語に縋るように観ていた。>>続きを読む

詩人の恋(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ヤングケアラーで被虐児だったと思われるドーナツ屋の青年の心はまだ少年で、自分に関心を持ってくれる人を欲していたんじゃないだろうか。終盤、詩人を見る彼の瞳は捨て犬のようだった。

詩人にも青年にも妻にも
>>続きを読む

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.5

鮮やか。

ただ、専門用語が難解、かつ、最後まで人物の名前と顔が一致しない。

性の劇薬(2020年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

北代高士が素敵だったことから絡みだけを楽しみに最後まで見ることができたけど、それは映画に求めていることではなかった。

彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ドラマ版より力の入ったキャスティングだったけど、金子大地が演じた純の印象は未だに強く残っている。一方、亮平を前田旺志郎が演じたのはしっくりきた。渡辺大知の、深く考えていないノンケ男子感も妥当。

映画
>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.5

シリアルキラーがドラマや映画で扱われる際の、目を過剰に見開いたり突然笑いだしたり、犯行シーンだけ豹変したり、そういうわざとらしい演技に辟易しているので、一般の人らしさを大事にした今回の描き方には大満足>>続きを読む

ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

3.5

ジョシュ・オコナー、認識していない俳優だったので鑑賞中に名前を調べたほど、詰んでいる空気感も欲情する表情も自然で、最後まで何度も演技に感心。

ジョニーを丁寧に描くことで、たったひとつの出会いでこんな
>>続きを読む

海辺のエトランゼ(2019年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

デザインや色づかいはとても好み。
キャラクターの表現やセリフに、わざとらしさやあざとさを感じる場面がところどころあったのは興ざめ。ストーリー展開もなんだかツギハギ感。

後半に入るまで駿の行動や言動が
>>続きを読む

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

今までのMCU作品とは異なる演出も、スティーブンの成長も、戦闘シーンの新鮮な表現の数々も、マルチバース展開も全て面白く、また観たいと思っている一方、ワンダに関してモヤモヤが。

ワンダヴィジョンを踏ま
>>続きを読む

ぼくたちのチーム(2016年製作の映画)

2.5

役者の演技の問題かもしれないが、主人公のキャラクターが魅力的ではなかった一方、先生2名と校長はキャラ設定と演技がしっかりしていて目立ってしまい、物語とのバランスが取れていない印象を受けた。

ホモソー
>>続きを読む

モービウス(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ダークヒーロー誕生の物語らしい仕上がり。前半のホラー風味の演出も、特殊能力の視覚効果も好みだし、予告を見た印象から「きっとつまらないだろう」と決めつけていたのに最後まで不満はなかった。
ヴェノムが好き
>>続きを読む

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

娘に教育虐待を長年続けて死に追いやっても気がつけず、孫にまで加害行為を及ぼそうと企む母。そんな母と真っ当に向き合う息子の姿に、対話の価値や意味を考えさせられたし、子どもの意見表明権について改めて調べる>>続きを読む

ニュー・ミュータント(2020年製作の映画)

3.0

従来のシリーズ作品のように、社会で生きるマイノリティの抑圧や葛藤が描かれるというよりも、特定他者からの抑圧や自身の特性による葛藤という、登場人物たちの年代相応の課題が描かれていて、ティーンエイジャー向>>続きを読む

チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

安達の成長物語としてはグッとくるポイントも複数あったが、幾つかの疑問と不満により没入することができなかった。

・ドラマ最終話の朝チュンが無かったことに
・ドラマと変わらずキスの瞬間を映さない
・ライ
>>続きを読む