Shogoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.6

賞レース好調でオスカー主要部門ノミネート可能性もあるから邦画でも映画館で観賞。個人的には、今まで見た邦画の中では良い方だけど好きな作品ではなかった。批評家と村上春樹ファンから愛されるもので、大衆には少>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.9

監督の前2作のようなキレはなかった。少なくとも「マネーショート」ほどの出来ではなかった。「博士の異常な愛情」のようなものを期待したけど、ブラックさがいつもより弱かった、表面的な印象。ただ、個人的には悪>>続きを読む

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

3.8

監督がリン=マニュエル・ミランダという点が良い。人物、創作、歌・音楽を大切にしてる。編集も駆使して見やすくて、ミュージカルファン以外でも楽しめる。アンドリュー・ガーフィールド以外は考えられないようなパ>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.4

思っていたよりサスペンスだった。特にベネディクト・カンバーバッチのおかげでとても引き込まれる作品になってる。語りすぎず人物を描いてて、それをカンバーバッチがとても上手く表現してると思う。物語に派手さは>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.1

見る前は難病に向き合う父娘の感動ドラマと思っていたら、ミステリー、ホラーのような作品だった。認知症患者の視線で描かれた世界で、見ているこっちも主人公と同じ感覚になった。アンソニー・ホプキンスのとんでも>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.9

「羅生門」を意識したらしいけどそれほどの効果は出ていなく、あるシーンは見せない方が羅生門的にはバランス取れたし、MeToo的にも事実の目撃までいらないと思う。女性視点プラスアルファだけでも良かったと思>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.9

コロナの影響で1年近く延期で待ったけど、待った甲斐があったと言えるようなクオリティだった。何よりも映像が凄い。圧倒的。物語も上手くまとめていたと思う。1本に無理やりまとめられたリンチ版と比べ物にならな>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.7

スカイフォールとカジノロワイヤルほどの出来ではないけど、スペクターと慰めの報酬よりかはマシという感じだった。ネタ切れなのか過去作を引きずる必要があったからか、わかりにくい物語とキャラクターが退屈。正直>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.4

お酒を肯定・否定せずに人生や人間模様を丁寧に描いてて、元気をもらえるような作品だった。「偽りなき者」のコンビだからとても期待してたけど、その期待に応えるものだった。マッツ・ミケルセンは今まで見た出演作>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.3

「鬼滅の刃」ファンには楽しいものだと思うけど、個人的には映画というものとしてはそこまで。TVアニメの映画化がうまくいった娯楽であって、「千と千尋の神隠し」のように時代を超えて残るような芸術では全くない>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

3.7

今回も作家性を大切にしてて他のアニメでは見れないような表現をしてるのは良かったと思う。相変わらず意味不明な言葉も話も多いけど、それで見るのに困るようなテイストではないのも良かった。ただ、個人的にはQの>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.9

トム・ハーディのオン・ザ・ハイウェイと同じ形式で、同じくとてもよく出来ていると思う。ただ見るだけでなくて、主人公と同じような感覚を味わえて、状況を想像することができる。サスペンスの面白さと、短い時間で>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

3.0

スパイダーマンシリーズと比べると、物語もアクションもレベル低い。完全に敗北。キャラクターの面白さもなく、トム・ハーディ自体が好きじゃないと最後まで真剣に見るのは苦痛。劇場なしでdvdスルーされるような>>続きを読む

リミットレス(2011年製作の映画)

3.4

テンポの良さとブラッドリー・クーパーのおかげで最後まで鑑賞できた。脚本はかなり雑で完璧とは程遠いけど、細部は気にせず魅せようというのが丁度良かったのかもしれない。個人的には、ブラッドリー・クーパーは今>>続きを読む

デンジャラス・ラン(2012年製作の映画)

3.0

ながら見で気になることもなかった。デンゼル・ワシントンが何故この物語で出演したのか分からない。

クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

3.8

無駄に話を広げたりせずに1作目の焼き直しとはなっていないのは凄いと思う。音の使い方のよさだけでなくて今回は編集が特に巧みだった印象。映画の中に入り込んで楽しむことができた。エンターテイメントとして良い>>続きを読む

ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

3.4

目新しい画もなく、作品のスケールの割に縮こまってペースも良くなかったと思う。全体的に中途半端だった印象。ただ、ある部分の見せ方を、商業的なら大袈裟にやってしまいそうだけどスマートに魅せてたところは良か>>続きを読む

グリーンルーム(2015年製作の映画)

3.6

個人的には監督の前作ほど引き込まれなかったけど、見応えのある作品だった。低予算で普通ならB級映画と言われそうだけど、そうとは言わせないスマートな演出だった。物語を変に語らずに魅せていた。監督の力がなか>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.0

コミックや実写では表現できないことを、アニメーションだからこその表現で魅せてて面白かった。3Dアニメーションの中にコミック表現も取り入れられてて、ピクサーでは見たことがないようなものだった。物語も少し>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.8

よく知らないワードが色々出てきたり、その説明もなくて置いてけぼり感はあるけど、主人公と同じ立場を味わうという意味ではよかった。過去2作と比べて媚びない、寄り道しない、説明しすぎない姿勢が個人的に映画と>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.7

テレビアニメシリーズでは未見のところというのもあって、序より楽しめた。この後も物語が続くとはいえ、エンターテイメントとして楽しめるようまとめてると思う。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.6

テレビアニメシリーズとほとんど同じだった。物語は焼き直しだったけど、他の原作ありきの日本アニメーション映画と比べると見応えあった。

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.7

大自然とその中で生きている人間を丁寧に撮っている。映画的な派手なものはないし明確な物語もないけど、それを映画として詩的で美しいものに仕上げた監督は凄いと思う。小さい作品だけどマクドーマンドのおかげもあ>>続きを読む

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.0

音の感じ方をとても上手く表現してると思う。主人公の感覚を感じた。リズ・アーメッドのパフォーマンスもとても良くて作品に引き込まれた。主人公をしっかり描きながら、コミュニティの様子も丁寧に描かれてた。完璧>>続きを読む

ナイト&デイ(2010年製作の映画)

3.3

ミッションインポッシブル4作目以降のトム・クルーズと比べると微妙だけど、わりと楽しいものだった。物語というよりテンポと主演2人を楽しむことが目的の作品でダラダラ見るのには丁度良かった。ただ、旬を過ぎた>>続きを読む

アウト・オブ・サイト(1998年製作の映画)

3.8

クルーニーとロペスのラブロマンスと思って敬遠してたけど、オーシャンズシリーズの原点となったようなクライムコメディだった。脚本が面白いだけではなくて、ソダーバーグ監督のスタイリッシュな演出があったからこ>>続きを読む

マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)

3.6

伝記ものではなくて社会派だった。そういう目線で見たり少し背景を知っておかないと作品のメッセージを深く理解するのは簡単じゃないし、戯曲の映画化だから会話劇が中心で個人的にはそこまでだった。ただ、雑さがな>>続きを読む

荒野の誓い(2017年製作の映画)

3.5

監督の過去作ファーナスと同じで、物語はかなり雑だけどクリスチャン・ベールのおかげな作品。映像とベール、音楽のおかげで重厚な作品感で最後まで見れた。意味があったのか不明なシーンや人物が多かったのは最後ま>>続きを読む

Mank/マンク(2020年製作の映画)

4.2

6年ぶりのフィンチャーの長編新作。個人的にはソーシャル・ネットワークのような21世紀を代表する作品ではないと思うけど、とても見応えある一流の作品だった。背景に政治を置きつつ人物に寄り添うのも丁寧で良か>>続きを読む

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

3.2

前作のデヴィッド・フィンチャーが圧倒的すぎたのか、今回は全体的にチープだった。編集と撮影を駆使したフィンチャーのような映像の魅力はなかった。物語に関してもアクション重視で平凡。「ミレニアム」シリーズを>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

ノーラン監督作の中で1番人物を大切にしていなく、話もよくわからない作品だった。設定と映像優先の作品で、物語に惹かれることもなかった。それに人物描写が全くなかった。映像のための物語と人物。前作ダンケルク>>続きを読む

砂の惑星(1984年製作の映画)

3.1

原作が壮大でも2時間ちょっとの一作でまとめないといけなかったからか、やることリストをやってるだけのようで中身がなかった。監督のリンチ自身も失敗と認めてるし、全員がうまくいってないとわかるような作品だっ>>続きを読む

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

3.9

何らかの情報や解説なしなら3.5未満。天才カウフマンの過去作品は理解できる凄さだったけど、本作は難解だった。わかりやすい作品にしていないから事前ヒントなしで最後まで見ても、こうなのかもの一部しかわから>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

3.8

ジョーダン・ピールの実力は本物ということがわかるような演出、脚本。何かに振り回されて迷走するようなことが全くなくて、独創的だった。ただ、娯楽としても楽しめるけど、中身をより深く理解しようとすると難しか>>続きを読む

ザ・プレデター(2018年製作の映画)

2.8

かなり雑な作品。監督シェーン・ブラックの実績を考えるとこの人が作ったとは思えない。脚本もめちゃくちゃで編集もめちゃくちゃ。焦って話進めたいけど中身が全くないからヘラヘラしてるよう。視覚効果との兼ね合い>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.2

古典的なビジュアルと設定でアガサ・クリスティのようなミステリーを感じさせながら、現代の作品としてとてもよく出来てると思う。脚本が特に素晴らしかった。古典さと現代さが一緒になっててとても面白い。古臭さは>>続きを読む