Shogoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.4

スピルバーグだからこそ著作権問題をクリアして映画化できて、しかも退屈なものにはなってなかった。タランティーノのようなオタクではなくて有名なものばかりで見やすい。けど、それがごまかしてる感じもする。そも>>続きを読む

ザ・ギフト(2015年製作の映画)

3.8

ジョエル・エドガートンの監督デビュー作。シンプルそうにみえて予想以上によく出来たものだった。斬新な物語ではないけど、段々と人物の見方が変わっていくのが巧かった。他レビューに"どの人物に感情移入するかで>>続きを読む

スナイパー(2002年製作の映画)

2.5

久しぶりに突っ込みどころ満載の映画みた。フォーン・ブースに似てるけど、たいして隠れずに最後まで見つからないスナイパー犯人が主人公として映る。銃を使った仕事をしてた犯人が銃を使って人を殺めて銃規制を訴え>>続きを読む

SPY/スパイ(2015年製作の映画)

3.9

アクションとコメディそれぞれのレベルが高い。陳腐な二つの組み合わせはあるけど、本作はプロたちがしっかり作ってる。ジェイソン・ステイサムの意外な使い方含めてとても笑えた。キャラクターが全員立っている。特>>続きを読む

ヒート(1995年製作の映画)

3.9

長さを感じることなく最後までみれた。雑さや無駄がないわけではないけど、デ・ニーロとパチーノの存在感で退屈することがなかった。これに影響受けたであろう映画やゲームが思い浮かぶ。ただ、全盛期を過ぎたパチー>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.6

重苦しさはなくて、コミカルさがあって娯楽性も大切にしてて見やすいつくりだった。見やすい中でもグリーンブックは上辺な差別意識で甘かったけど、本作は鋭くて主張が強かった。ただ、説教くさいと感じる人もいるか>>続きを読む

明日を継ぐために(2010年製作の映画)

3.9

アカデミー主演男優賞でファスベンダー、ディカプリオ、シャノンがノミネート逃す中でデミアン・ビチルがノミネートされたときはかなり驚いた。ただ、実際作品をみると自分に投票権あれば投票したくなる。物語自体は>>続きを読む

エイリアン3(1992年製作の映画)

3.1

デヴィッド・フィンチャーの長編デビューかつ黒歴史作品。全体的に雑でよくわからなくてフィンチャーが作ったと思えないほど退屈だった。ただ、これ以降ブロックバスター映画なしで、ファンの数はノーラン以上いるだ>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.9

美しい作品。セリフではなくて映像で表現してる。大袈裟でもなく繊細に。スターになりつつあるティモシー・シャラメを中心に見事なパフォーマンスだった。音楽の力もあって映像だからこそが完璧だった。ただ、個人的>>続きを読む

ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)

4.0

オーシャンズシリーズと同じ系統でとてもスマートなつくり。すかしたものになりそうだけど、そうならなかったのはソダーバーグの凄さだと思う。ただ、オーシャンズシリーズより作り込まれた脚本だけど、少しスリルが>>続きを読む

シャザム!(2019年製作の映画)

3.6

今時こういうコスチュームのヒーローに興味持つ人は少ないけど、それを真剣なヒーローにするのではなくて笑って気楽にみれるものに仕上げて子供以外でも楽しめる作品になってると思う。DCは無謀にもダークナイトを>>続きを読む

タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

3.2

中盤の長回しのおかげでなんとか見れた。ただ、長回しが珍しいものではなくなったのと、14年前の作品トゥモロー・ワールドの長回しのような衝撃はなかった。アクションもジョン・ウィックを真似たかのようなものだ>>続きを読む

レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

4.0

アロノフスキーの前作「π」と同じ系統。編集・撮影・音楽でとにかく不安・焦りを煽って、良い意味で気分が悪くなった。中毒で堕ちていく姿、夢をみてしまう姿、苦しむ姿、人間の弱さを激しく描いてる。母親役のバー>>続きを読む

ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

3.4

ここまでド派手なアクションはワイルドスピードシリーズぐらい。脚本はおいといて、スター俳優たちのおかげでブロックバスター映画として成功だと思う。終盤はまあまあ面白い。スカイフォールやボーン・アルティメイ>>続きを読む

トレイン・ミッション(2018年製作の映画)

3.4

子供の頃よくみたロードショーらしくて懐かしかった。大人になった映画好きからすると、映画館いくほどの価値はなく地上波放送でダラダラ見るのに丁度よかった。チャンネルを変えない程度に面白い。最近は夜9時から>>続きを読む

ある女流作家の罪と罰(2018年製作の映画)

4.3

褒め称えることができない行い・人物を下手に美化することなく、とても寄り添って描いてる。人物の描き込みと演じてるメリッサ・マッカーシーが素晴らしかった。それにリチャード・E・グラントのおかげで暗くなるこ>>続きを読む

イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

4.0

わからないからこその恐怖・疑惑が人を暴力的にさせてる姿を描きつつ、観客にもわからない怖さを感じさせてくれてる。はっきりさせない疑惑を大袈裟にすることなく観る側にも見せてる。わざと狙って、こうなのかもし>>続きを読む

10 クローバーフィールド・レーン(2016年製作の映画)

3.8

なかなかの完成度。緊張感あふれる密室劇で、キャストのパフォーマンスもあってどんどん引き込まれた。クローバーフィールドの続編というものではなくて、特に物語・作風にも影響を受けてなかった。続編を期待した人>>続きを読む

劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~(2019年製作の映画)

3.1

当たり前のように長編版はドラマ版に助けられててそれを超えることはないけど、本作もそうだった。笑えるところはあるけど、目新しさがなくなって蛇足。派手さを出すためにとりあえず詰め込んでる。金儲け以外の目的>>続きを読む

ドリーム ホーム 99%を操る男たち(2014年製作の映画)

3.7

住宅にまつわる社会問題をしっかり描いてる。家族を守るためで始めたことで家族を失う物語も良かった。悪役マイケル・シャノンもストロングパフォーマンスだった。ただ、素晴らしい作品になるかと思ったけど、徐々に>>続きを読む

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.0

アクションばかりで、しかも今回でもう3作目なのにそれでも退屈せずに見れるのがジョン・ウィックシリーズの凄いところ。画の色使い、カット割に頼らないアクションもパワーダウンしていない。ただ、やはり1作目が>>続きを読む

スノーマン 雪闇の殺人鬼(2017年製作の映画)

2.7

一流の監督・スタッフ・キャストでおくる三流のミステリー。ここまで期待を裏切った作品は今までになかった。撮影の時間が足りなかったという言い訳されても、それでも酷い。約2分半のトレイラーで終わるべき作品だ>>続きを読む

トリプル・フロンティア(2019年製作の映画)

3.5

脚本が残念。人物の描き込みが良いわけでも、物語に捻りがあるわけでもなくて、特に何もなかった。J・C・チャンダー監督作は今まで全部みたけど、1番物足りない出来。ただ、優秀な人たちが作ったからかまったく酷>>続きを読む

ローマンという名の男 信念の行方(2017年製作の映画)

3.5

ナイトクローラーはたまたまだったのかと思うぐらいその後は個人的に微妙なダン・ギルロイ。人間の強い・正義だけではない部分を、人間はこういう生き物だという部分を描くのは面白いけど、中途半端に終わってる。デ>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.9

技術面は最上級の作品。ロジャー・ディーキンスはルベツキとはまた違う照明寄りの撮影監督イメージだったけど、長回しもできることを証明しつつ陰影の美しさも健在。実験色の強い作品を成功させた監督と、音楽の力で>>続きを読む

アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

4.5

サフディ兄弟の前作グッド・タイム以上にハラハラした。狂った人間が裏目裏目によってさらに狂っていく、非常にスリリングな作品。アダム・サンドラーはパンチドランク・ラブの時と同じで、凄い監督の下なら凄いパフ>>続きを読む

ラブレス(2017年製作の映画)

3.8

凍りつく冷たい作品。ザ・スクエアとはまた違った無関心さ、身勝手さ。外から眺めるとそのエゴがよくわかるけど、本人たちは気付かない。物語としては失踪という誰しもが起こりえることではないもので進めてるけど、>>続きを読む

アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!(2010年製作の映画)

3.8

あからさまにウケを狙った笑いじゃない独特なセンスを感じるコメディで、おバカさではなく知性を感じる。マネー・ショート、バイスでアダム・マッケイには経済・政治に強い関心があるのがわかるけど、この時からそれ>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.8

非常に重い題材をコメディタッチで描いた時点で挑戦的、それで全く不謹慎なものになっていないのは監督タイカ・ワイティティとキャストのおかげだと思う。拒否反応を示す人が少ないぐらいだと思う。ただ、主人公が純>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.9

ゾンビが猛ダッシュは「28日後」とか随分前からしてることで目新しいというものはないけど、それでも飽きなかった。わかりやすいのに何故か安易な物語に感じない。キャラクターが立ってて、質がなかなか良いからど>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.1

王道物語カーレースの娯楽性と、人間ドラマのバランスが丁度良い。短くはない作品に退屈することがなかった。スリリングで熱い。ただのエピソード羅列になることもなくて、実話を描いたものとしては面白くて良い作品>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.9

ポン・ジュノは常に芸術性と娯楽性を両立させつつ社会風刺を利かせた高レベルの作品を生み出してたけど、今回はそれらを上回る大、大、大傑作。ここまで作品の中に引き込んで予想外のところに連れてってくれる作品は>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.4

シリーズ最後として終わらせることはしてるけど、物語と人物の作り込みは微妙。ファンを、観客を意識しまくった少年漫画的な演出等に疲れた。目新しさもなくてとにかく金をかけて作った平凡な作品になってしまった感>>続きを読む

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.9

アイデアを上手いこと使っててホラーとして良い出来の作品だと思う。セリフがほぼなしなのに全く退屈することがなかった。会話で組み立てることができないのに物語を成立させ、音というものを丁寧に描いてると思う。

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

3.5

設定や話だけを考えたらしょうもないものになるけど、コメディとして使いつつキャストの力のおかげで楽しめるエンターテインメントになってる。設定とキャストのイメージが異なるのが面白い。