金正恩さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

キングダム・オブ・ヘブン(2005年製作の映画)

4.5

あまり評価されてないけど個人的にはリドリー・スコットの代表作だと思ってる。

リドリー・スコット作品に共通する、創造主を信奉する人類とそれが顧みられない不安というテーマがダイレクトに表現されている。
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

4.5

何回観ても面白い名作。
禁酒法と言えばこの映画。

最初から最後まで全部良いんだけど、その中でも特にロバート・デ・ニーロ演じるアル・カポネが最高。
暗黒街のボスというステレオタイプを確立した名役。
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非常宣言(2020年製作の映画)

4.0

これぞ韓国映画という感情のジェットコースター。

特に後半の展開が筆舌にし難いエグさ。
こいつら正気か?ってなる決断からの胸糞悪いラストはもはや直視できない。

この苦過ぎる余韻は韓国映画でしか味わえ
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.5

世界で一番尊敬する人物はブルース・ウェインだが、二番目にバリー・アレンが入ってきた。

ストーリーは流行りのマルチバースというよりは古典的なループもの。
親の顔より見たプロットだが、ビッグバジェットの
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.0

まさかアメコミがエヴァっぽい何かになるとは思いませんでした。

全体としてエモ指数高め。
絵柄は澄んでいる、輝きのある、淡い、全体に若々しい印象。
ストーリーは90年代後半くらい。エヴァ、ぼくらの、な
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ヴィレッジ(2004年製作の映画)

4.5

遥か昔に鑑賞済み。
全て知った状態で観たがそれでも面白かった。

全てを逆手に取ったストーリーは種明かしされても腹落ちする内容。

2回観るとまた違った楽しみ方ができる作品。

ヴィジット(2015年製作の映画)

3.5

シャマラン作品の中で一番ホラーやってる映画。

ラストの種明かしは驚愕で流石シャマランだなと思った。
でもシンプルに怖すぎる。

プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

4.5

『プレデター』シリーズの前日譚に当たる映画。

シリーズでいちばんクオリティーが高い作品と言っても過言ではない。
最初から最後までレベルの高い合格点をオールウェイズ出してくれる。
映像、演出、脚本、隙
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モンスタートラック(2016年製作の映画)

3.5

石油採掘で地上に引きずり出されたモンスターがトラックのエンジンになる映画。

タコみたいな化け物がドライブシャフトに巻き付いて駆動する。
マッスルシリンダーみたいな感じ。
割とちゃんとモンスタートラッ
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

4.0

『ワイルドスピード』シリーズ10作目。
2025年公開の次回作と合わせて前後編の予定。

久しぶりに車が地上を走ると感慨深い。
レースシーンも一応あるし、終盤以外は車が空を飛ぶ事もない。
車両が車両と
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

記憶と記録の違いについて考えさせられる映画。

当時の父親と同じ年になった娘がビデオカメラに残された映像から思い出を想起するストーリー。

ほとんど全てが主人公の主観で語られ、随所にホームビデオが挿入
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

4.0

非常に寓話的なストーリーだった。
ギレルモ・デル・トロらしさを感じる御伽噺のような映画。非常に古典的で王道。
足るを知る、とかそんな感じ。

いい年して存在しない親の呪縛に苦しめられるのは世の常だなと
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バーバリアン(2022年製作の映画)

3.5

こんなにタイトルが日本語の意味とシンクロする事あるんか。
どうせふざけた邦題に違いないと思い、原題を確認すると『Barbarian』だった。奇跡。

内容については特にコメントないです。

AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

エア・ジョーダン誕生に迫った映画。

冒頭の映像が時代を端的に分かりやすく表現している。
ストリートファッションの創始者がRun-D.M.C.であるとか、スポーツブランドはアディダス一強であるとか、ビ
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.5

学生時代、この映画を観てブダペストに旅行に行った。

帰ってから気が付いたが、ロケ地はブダペストではなかった。

なんか違うと思ったんだよな。

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.5

サイコスリラーの金字塔をついに視聴。

なんか既視感あるな、と不思議に思って確認。はるか昔に観たことあった。
怖すぎて忘れてただけだった。

ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

3.5

『ワイルドスピード』シリーズ第9作目。
観たこと忘れてました。

シリーズ最高傑作と名高い『TOKYO DRIFT』の続編のような位置付け。
なので期待していたが、実際はそんなでもない。
真面目にレー
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

ある日突然終わった2人の中年男性の関係に迫る映画。

本筋とは関係ないところで盛んにアピールされる本土での戦争が表しているように、普通に考えれば2人の関係は内戦のメタファーである。

しかし、それだと
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

4.5

主人公のアムレート王子はハムレットのモデルとなった人物。
よってストーリーも序盤はハムレットと似ている。
しかし、中盤以降は徐々に別方向へスライドしていき、最終的に全く違った展開を果たす。
王道であり
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.5

MCU第31作目。
『アントマン』シリーズの第3作目。

本作の舞台設定である量子世界があまりにも難しく全く理解できない。
制作サイドも一般人に量子物理学を理解させるのは不可能だと判断したのか、そもそ
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猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

4.0

『猿の惑星』リブートシリーズの第3作目。

旧約聖書を下敷きにしたようなストーリー。
出エジプトとバビロン捕囚をごっちゃにした感じ。
しっかりオチをつけたリブートは珍しいので素直に感動した。

オリジ
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猿の惑星:新世紀(ライジング)(2014年製作の映画)

4.0

『猿の惑星』リブートシリーズの第2作目。

前作でも十分素晴らしかった映像に磨きがかかっている。
人類滅亡後の世界を描き切るスペクタクル。
廃墟ノスタルジー的な哀愁が素晴らしい。

あと、終盤の長回し
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猿の惑星:創世記(ジェネシス)(2011年製作の映画)

4.0

『猿の惑星』リブートシリーズの第1作目。

冒頭はありきたりな近未来SFでそそられなかったが、中盤の霊長類保護施設のシーンから俄然面白くなった。

猿たちが行動や雰囲気だけで個性豊かな表情を作り出して
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地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

5.0

戦争映画の金字塔を今さら観てみる。

ワルキューレの騎行のシーンだけは何度も観たことがあるが、最初から通しで観たのは人生初。

ひとつひとつのカットに目を奪われるような細部へのこだわりが巨匠の仕事を感
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長沙里9.15(2019年製作の映画)

3.5

仁川上陸作戦の陽動作戦を描いた映画。

捨て駒として死地に投入される少年兵たちの玉砕物語。
白虎隊かな。

上陸用舟艇が無いとかいう狂気の沙汰の作戦がすごい。
人命軽視の行き着く先を見た気がする。
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オペレーション・クロマイト(2016年製作の映画)

3.5

朝鮮戦争の仁川上陸作戦を描いた映画。

戦争そのものより、仁川に潜入して情報収集や破壊工作を行うスパイの活躍がメイン。

映画的な見せ場を作るのはしょうがないが、明らかなフィクションが多くてシラけがち
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1941 モスクワ攻防戦80年目の真実(2020年製作の映画)

4.0

独ソ戦で玉砕した士官候補生の映画。

ロシアのプロパガンダはフィクションとして観ると凄く面白い。
死亡フラグが立てられれば、忘れる前にすぐ回収してくれる親切設計。
あるはずのない色恋沙汰でストーリー性
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ミザリー(1990年製作の映画)

4.0

度を超えたファンが小説家を監禁して作品の書き直しを迫る映画。

長年楽しみにしていたシリーズの結末が気に入らなかったから無理やり書き直しさせるという設定は常軌を逸しているが、むしろ生成系AIの進歩が目
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ブラッド・ブレイド(2019年製作の映画)

4.0

多文化主義ゾンビとかいう新境地。

ゾンビウィルスに免疫があるのはネイティブアメリカンだけ、という設定が秀逸。
白人による南北アメリカ大陸征服の歴史の対となっている事は明白。

しかし、立場が逆だった
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炎のデス・ポリス(2021年製作の映画)

4.0

田舎の警察署でワーワーやってるだけなのに何故か面白い映画。

登場人物のキャラが濃いのが最大の魅力で、全員悪い顔しているので誰が本当の敵なのか分からない妙。
しっかり伏線が張られて、ラスト付近でしっか
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コンティニュー(2021年製作の映画)

4.0

少し前に流行ったゲームライクのアクション映画。

古典的なループ物の設定をベースにゲームのような派手な演出と過剰なキャラ設定が合わさって面白かった。
主人公のフランク・グリロのルックスとアクションもマ
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JOLT ジョルト(2021年製作の映画)

3.5

『アトミックブロンド』を彷彿とさせるポスターからは想像できないほどクオリティーの低いアクション映画だった。

コルチゾールの過剰分泌でゴリゴリに強い一般女性という設定は興味深い。
しかし、設定は面白い
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高地戦(2011年製作の映画)

4.0

朝鮮戦争の休戦直前、南北境界線を決める最前線での激戦を描いた映画。

分かりやすい展開と反戦メッセージがすごく邦画っぽいなと思ってしまった。
全然違うのに雰囲気似てるのはお隣の国故なのか。

とはいえ
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

4.5

20世紀初頭のアメリカの石油王の半生を描いた映画。

冒頭20分くらいまでの掘削シーンは穴掘ってるだけなのにドラマが詰まっていて面白かった。
石油採掘の歴史も辿れて勉強になった。

主人公の石油王はゴ
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

4.0

台湾で謎のウイルス・アルヴィンが蔓延する中、ある日、ウイルスが突然変異し、人間の凶暴性を助長する疫病が発生する。感染者たちは罪悪感に涙しながらも、衝動を抑え切れず残虐行為を繰り広げるというストーリー。>>続きを読む

ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

4.0

最新型航空機のアルプスでの墜落事故をきっかけに、航空事故調査局の音声分析官マチューが事故原因調査の責任者として任命される物語。
ストーリーは現実感があり、緊張感に満ちているが、キャラクターに関しては主
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