金正恩さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

RRR(2022年製作の映画)

4.5

全てが過剰で加減を知らない度を超えたエンタメ。

主人公2人の名前から分かるように、『ラーマーヤナ』と『マハーバーラタ』を下敷きにした王道の英雄譚。
それらをブリカスからの独立闘争として近現代に落とし
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窓辺にて(2022年製作の映画)

4.0

分かるぅ〜。
自分が傷つきたくないから他人に関心寄せられないのめっちゃ分かるぅ〜。
共感する〜。エンパシー。

主人公目線だと切実なんだけど、客観的に見た瞬間にキモくてちょっと面白くなる距離感がすごい
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PASKAL: マレーシア海軍特殊部隊(2018年製作の映画)

3.5

マレーシアの特殊部隊を描いた映画。
『ネイビーシールズ』とだいたい同じ内容。

マレーシア映画は初めて観たけど、他のアジア映画と比べると全体的にクオリティーが低い。
特にCGと音響が低レベル。
仮面ラ
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平和の木々(2021年製作の映画)

3.5

ルワンダ虐殺のさなか地下室に隠れ住む女性を描いた映画。

ソリッドシチュエーションというかワンシチュエーションというか、映像はずっと狭い地下室だけ。
たまに排気口から外が見えるくらいで映像に変化がない
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エンド・オブ・ロード(2022年製作の映画)

3.5

ファミリーロードムービーの途中で犯罪組織の現金入手しちゃう映画。

虐げられてる黒人が傲慢な白人に仕返しするみたいないつもの流れ。
年配の白人だったらいくら殺してもいいと思ってるだろ。
悪いやつはとこ
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オールドピープル(2022年製作の映画)

3.5

ドイツの痴呆老人が発狂して暴れだすホラー映画。

老人に対するイメージが酷くてドン引きする。
自分には敬老の精神は全くないけどそれでもやり過ぎだと感じた。
世代間対立が激化してこんな事になる前にお互い
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ハリガン氏の電話(2022年製作の映画)

3.5

後半超展開な謎ホラー映画。

前半はハリガン氏と少年の世代を超えた友情物語で面白かったし含蓄もあった。
しかし後半の超展開が予想外過ぎて着いていけなかった。

笑って良いのか悪いのか判断に困る感じ。
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ジャドヴィル包囲戦 6日間の戦い(2016年製作の映画)

4.0

コンゴ内戦でのアイルランド軍によるPKO活動を描いた映画。

想像以上に絶望的な状況で手に汗握る展開の連続だった。
人員は不足して弾薬は尽き支援も受けられない無理ゲーとしか言いようのない末期日本軍状態
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LOU ルー(2022年製作の映画)

3.5

90年代アクションの焼き直しみたいな映画。

似たような設定の映画が無数にあるし、全てが安牌な方向に進んでいくのでテンプレ感がすごい。
主人公が初老の女性である以外に何も目新しいことがない。
かと言っ
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アテナ(2022年製作の映画)

4.5

暴動をテーマにしたフランス映画。

三度の飯より暴動が好きで暴動動画を10年くらい見続けている暴動ウォッチャーとしては外せない作品だった。

移民と警察の対立構造とバンリューを要塞化する光景は2005
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.0

不気味ホラー系ホームビデオ映画。

ポスターから溢れ出る聖母マリア感から分かる通りストーリーは神話的で寓話的。
半人半獣からミノタウロスを連想したが、内容としてもミノタウロス神話をある程度モチーフにし
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

4.0

Adoのライブ映画。

中田ヤスタカ目当てに観に行ったが他の楽曲も良かった。
今これが流行ってるんですよーみたいな楽曲構成やプロモーションが随所に出ていて、はやり中田ヤスタカは流行に乗るタイミングが上
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マルナシドス -ゾンビの谷-(2020年製作の映画)

3.5

スペイン内戦が舞台のゾンビ映画。

訳分からん設定の割に面白かった。
ナショナリスト派と共和国派が呉越同舟してゾンビハザードを切り抜ける展開が意外に熱い。
代理戦争と化したスペインでここぞとばかりにナ
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真夏の方程式(2013年製作の映画)

3.5

そんなわけあるか、みたいな展開で納得いかない。
動機も納得出来ないし、トリックも納得出来ない。

福山雅治が子供と遊んでるだけの映画で良かったんじゃないのと思った。

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

4.0

もはや堤真一が主人公の映画。

トリックを考察するというより、犯人の心理描写を考察するような謎解き。

単純な引っ掛け問題とは言い得て妙で、二重の意味でこの作品を的確に表現している。

ユナイテッド93(2006年製作の映画)

4.5

アメリカ同時多発テロでハイジャックされたユナイテッド航空93便の再現ドキュメンタリー。

事件の概要はある程度知っていたが、もしかしたら助かるかも…という期待が湧き上がる程の臨場感があった。

想像も
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モンスターハンター(2019年製作の映画)

4.0

こういうのでいいんだよ。
原作ゲームが原型を留めていない改変がむしろ面白かった。

現代アメリカ軍とモンスターのバトルはワクワク感があって良かった。
『サラマンダー』とかこんな感じの映画なので続編を観
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.5

勘違い謎ジャパンを楽しめるかどうかが肝要。
ニンジャが出てくる以外はほぼ『ニンジャスレイヤー』な世界観はどことなくサイバーパンク感があって面白い。

ストーリーも面白くて、ガイ・リッチー作品のようなマ
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夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

4.0

こういう平熱の日々をいつか慈しむ日が来ることを知っていながら知らないふりをして、この年頃の子達は青い春を駆け抜けていくのね

こういう、緩やかかつ瞬く間にカレンダーが捲れていくような作品を見てると、振
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ビースト(2022年製作の映画)

4.0

イドリス・エルバは好きだけど、シャールト・コプリーはもっと好き。

正直あんまり期待していなかったが、想像以上に真面目に作った動物パニック映画だった。
昔のスピルバーグ作品みたいな王道の展開。
作中で
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.5

オープニングシークエンスが物語全体の構造を示していて、全体が枠物語になっている。
また、前半は作中のルールの説明を何度も行うことで、終盤の盛り上がりの下地を作っている。
映像も圧巻。特にラスト数分は日
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パープル・ハート(2022年製作の映画)

4.0

海兵隊員と歌手の偽装結婚を描いた映画。
タイトルのパープルハートは米軍の名誉戦傷章のこと。
複数形なので夫婦どちらも指している。

なんやかんやで結婚生活上手くいきそうな環境づくりをしていて面白かった
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パンジャブ・ハイ(2016年製作の映画)

4.0

インドのパンジャーブ州のオピオイド危機を描いた映画。
みんなヘロイン依存症なのでハイではない。

オピオイド系鎮痛剤の乱用からヘロインへ移行するのはどの国でも同じ構造のようだ。
パキスタン国境に位置す
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失墜(2020年製作の映画)

4.5

サバイバリスト系YouTuberがカナダの雪山で殺し合いをする映画。

チェーホフの銃に忠実な脚本で、殺し合いに必要な要素は全て説明済みの上で殺し合いに至る。
伏線回収の手際良さにしびれる。

ストー
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スパイダーヘッド(2022年製作の映画)

3.5

よくある設定のSFサスペンス映画。

囚人を対象にした治験を行うというストーリー。
あらすじだけでオチが見えてくる既視感だが、無難にまとめていて悪くはない。
クリス・ヘムズワースはアクションスターであ
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レストレス(2022年製作の映画)

3.5

悪徳警官が不祥事をもみ消すサスペンス映画。

悪人しかいないどん詰まりの掃溜めみたいな警察署の中で繰り広げられる数々の犯罪行為が面白い。
罰当たり極まりない隠蔽工作が独創的だった。

なんかフランス映
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INTERCEPTOR/インターセプター(2022年製作の映画)

3.5

時代錯誤感ある昔ながらのアクション映画。

スティーヴン・セガールが主演やってそうな、90年代に粗製乱造された密室バトル系対テロ作品。
本作の主人公にセガールほどの存在感はないので、セガールの方が面白
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SAS:反逆のブラックスワン(2021年製作の映画)

3.5

ユーロトンネルを舞台にSASとテロ組織のバトルが繰り広げられる。
よくある設定のアクション映画。

SASについてあまり詳しくないので、いまいち盛り上がれなかった。
最近のSASの装備は全く分からない
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

3.5

統合失調症の当事者視点の映画。

統合失調症って実はすごく身近な病気で、生涯罹患率は全人口の1%とも言われている。
日常生活で視界に入らないのは、作中でも語られる通り、発症すれば刑務所に入るか路上生活
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デイ・シフト(2022年製作の映画)

4.0

LAのヴァンパイアハンターとかいう訳分からん設定のアクションコメディー映画。

時を飛ばされたのかと思うほど前後の繋がりがない超展開がすごい。
こうはならんやろ、の連続で良い意味で真面目に作ってない。
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クラウド アトラス(2012年製作の映画)

3.5

異なる時代の6つの短編を同時並行で描く映画。
それぞれ出てくるキャラクターは同じなので、短編という縦軸とキャラクターという横軸の2つのラインで解釈する事ができる。

面白いコンセプトだと思うけど、手塚
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カーター(2022年製作の映画)

3.5

最初の20分だけやたらと面白いワンテイク風のアクション映画。
Netflixオリジナル作品。

ゲーム的な繋ぎでワンテイク風に仕上げているのが特徴。
CGでゴリ押ししているだけなので違和感ありありだが
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グレイマン(2022年製作の映画)

4.5

やりたい放題やってるスパイアクション映画。
Netflixオリジナル作品。

ライアン・レイノルズの次にライアン・ゴズリングが好きなのでその時点で最高。
アナ・デ・アルマスとのコンビも『ブレードランナ
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ゲーム(1997年製作の映画)

3.5

デヴィッド・フィンチャーだから何かあるんだろうなと思って観たらやっぱり何かあった。

ドンデン返しで有名な監督である事を逆手に取ったのか、裏の裏を読むような揺さぶりが良かった。
メッセージ性もハッキリ
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ムーンフォール(2021年製作の映画)

3.5

バカ映画というかバカ向けの映画。

陰謀論マシマシ。
アポロ計画陰謀論から始まり、ディープステートからインテリジェントデザインまでてんこ盛り。
やたらと赤いピル飲むあたりも世界の真実知っちゃってる。
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

4.0

イナゴの登場率高すぎガチキモ激エグ心停止不可避。3Dで観た人はご愁傷様。

繰り返される蝗害から分かる様に、ストーリーは旧約聖書の出エジプト記から十の災いを援用している。
聖書でまとめようとするぐらい
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