Roidyさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.2

ストーリィ的にはどうということもなかったかなぁ。音楽担当が坂本龍一氏でありさらにデビッドボウイさんとともに出演されているということで観たのだけれど、とりたてて良い映画とも思えない。

十階のモスキート(1983年製作の映画)

3.3

警察官が起こした連続強盗殺人事件などに取材したストーリー。
出演者が非常に豪勢である。なお「10階」は「十戒」の」意味も込められているらしい。

コミック雑誌なんかいらない!(1986年製作の映画)

4.0

芸能リポーターであるキナメリの視線を通して、撮影当時の社会風俗を描く。特にラストでの豊田商事事件の再現シーンは圧巻である。

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

4.1

いかにもオーウェルの「1984」を下敷きにしたような、近未来の管理国家ブラジルで起こる騒動を描く。流れる「Brazil」という曲が印象的に使われている。

なおエンディングは二通りあるようだが、私は悪
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

1.0

今のところ「最後まで観通すことに我慢できずに途中で帰った」唯一の映画。私の好みにはまるで合わなかった。
使用されてる音楽とか設定だけ見れば好みでないこともないが、それだけで観通すことは私には不可能だっ
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ピクニックatハンギング・ロック(1975年製作の映画)

4.1

内容としては軽いミステリー要素を含むが、それよりなんといっても映像の美しさが素晴らしい。

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.6

スペインのフランコ独裁政権下での情勢とフランケンシュタインのストーリーとがオーバーラップする。
それにしてもアナは可愛い。

エル・ニド(1980年製作の映画)

3.7

これはアナ・トレントを愛でる映画と言ってもいいのではないか。「ミツバチのささやき」よりも成長して大の大人を振り回すような女の子になっている。

エル・トポ(1970年製作の映画)

3.6

「恩讐の彼方に」のごく一部を抽出してシュールストレーミング並みに醗酵させたものを聖書にぶちまけてガンマン風味を多少振りかければ、運がとてもよければこれになるかもしれない。
が、結局内容自体はわかりませ
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デコーダー(1984年製作の映画)

4.0

サブカル系でお馴染みのバロウズ、ジェネシスPオーリッジ、クリスティーネFなど勢揃いの贅沢な作品。

そして船は行く(1983年製作の映画)

3.3

全体的に落ち着いた色調でストーリーが進んでいたような印象。ストーリーなどの派手さはないが落ち着いて観られる作品。

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

3.5

やばいことになった男女が逃避行を行うが、女は男を裏切り、男はそんな女を殺し、自殺しようとして寸前で我に帰ったが結局は間に合わなかったという、いわばそんなお話なんだが、自分の顔にペンキを塗ったりと結構色>>続きを読む

溝の中の月(1982年製作の映画)

3.4

デイヴィッド・グーディスの小説を映画化した作品。
ナスターシャ・キンスキーは当然として他に赤い色が目を惹く。

ノスフェラトゥ(1978年製作の映画)

4.0

吸血鬼ノスフェラトゥのリメイクである。
出演者として妖しい美しさのイザベル・アジャーニさんや凄みのあるクラウス・キンスキーさんを配備しておりその意味で目の保養になる作品。

サブウェイ(1984年製作の映画)

3.8

ストーリーとしてはまぁ普通。地下鉄路線内に不法占拠している連中を中心とする都市メルヘン。イザベル・アジャーニさんのファッションが良い。

ドグラ・マグラ(1988年製作の映画)

4.0

よく映像化できたなというのが第一印象。桂枝雀の怪演が目を惹く。
「外道祭文」については、実際に音として聴いたのがYBO2によるあの曲であったため、意外にチープなイメージで拍子抜けしたのだが、実際にはこ
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ユメノ銀河(1997年製作の映画)

3.8

モノクロームで抑えめの表現の作品。
だらだらと、ではなくじんわりと汗が滲み出してくるような、そんな作品。

ゆるキャン△(2022年製作の映画)

3.4

アウトドアアニメの後日譚を描くアニメーション。
果たしてこういう作品に需要があるのかと問われると正直言って微妙なところであろう。一緒に観た従兄弟からそんなこんなで評価が分かれているようだと聞いて、あぁ
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.7

随所にオリジナルの「ウルトラマン」の引用というか改変が見られるので、あぁ、相当に好きなんだろうなぁ、とw。
このようなリメイク物の常としてオリジナルを観た人は当然比べてしまうわけだがそのような厳しい目
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.9

邦画翻案の割に邦画っぽさがあまり感じられず、英国ネイティブな映画にうまく落とし込めています。「ゴンドラの唄(いのち短かし 恋せよ乙女)」の代わりにスコットランドの古くからの歌に置き換えるというのも流石>>続きを読む

丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

3.9

その丘には古本屋がある。そこにはさまざまな人が出入りする。
ある日貧乏で本を買えない、そんな少年が店頭にいた。本屋の爺さんは本が好きそうな少年に声をかける。
それから本を貸し与えてはその感想を聞くとい
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.7

クラシック界で相当な権力を持ってしまった作曲家&指揮者であるTARがその権力を失う過程を描く。

このエンディングはハッピーなのか否かという点で色々見解があるようだが、私としてはこれで良かったのではな
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劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE(2023年製作の映画)

4.4

2と3との間を補完するという位置にある作品。だからお馴染みの人にとっては3での疑問点がいくらか解消されることになると思うので、まさに観るべき作品である。
登場人物の立場は、大雑把にいうとシビュラシステ
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Winny(2023年製作の映画)

3.4

これは「日本の法廷物」としてとてもよくできている作品であるように思う。金子氏役の演技も結構ハマっていた。’

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.6

この「シン」シリーズも結構たくさん作られているため、そろそろ食傷気味になってしまったというのが観客としての感想。
悪くはないし原作へのリスペクトも感じられるのだけれどそろそろお腹いっぱいになってきたか
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デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

4.3

幅広い年代にわたって撮り溜められていたインタビュー映像を中心にしてそれらに新たに映像を加えることによって一つの作品に仕上げている。グラム期の分が多いのはやむを得ないのだろうが、どちらかというとLOW以>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.6

これは映画館という大きな音響設備を持つハコで観るべき作品。演奏場面とかでモーションキャプチャってるとこの粗さが目立つなどの話は聞いてるし実際まぁ粗いなぁとは思うが、だからと言ってその粗さがマイナスに働>>続きを読む

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

3.9

様々な著名な映画関係の人物とのインタビューにより、映画音楽の第一人者であるエンニオ・モリコーネの仕事の進め方が描かれる。
氏の音楽のファンなら必ず観るべき映画だろう。

アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

3.7

ジュヴナイルSFとしてとても良くできているアニメーションミュージカル作品。まぁこれはミュージカルと言って良いだろう。
至る所にディズニーアニメっぽさが感じられるところは愛嬌(笑)。いや私あんまりディズ
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

フランク・ハーバートのSF作品「砂の惑星」の、これがもう何回目になるんだ?の映画化。

全部を無理に描こうとせず分割することで、性急さも詰め込み感もなくゆったりとわかりやすく進行する。ただしその分全体
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.5

だいぶイメージがかわっちまったもんだなぁ、というのが第一印象。かえってオリジナルを知らない方が楽しめるかもしれない。

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.2

多分「ファインマンダイアグラムでは反粒子の運動の軌跡を、通常粒子の運動の軌跡の時間反転によるものとして捉える(めちゃくちゃ端折ってます)」ことにヒントを得てストーリーが作られたのだと思う。それにしても>>続きを読む

リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ(2019年製作の映画)

3.7

とりたててオアシスに思い入れのない状況でこの映画を観たのだけど。
なんだかリアムって観ててもそれほどトンガリを感じなくて、基本的に性格が丸いんかなぁ、と感じた。歌も悪くないし。

ただこの映画をきっか
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

4.0

うまいこと実写化しやがったなぁ。原作のコミックについては断片的に読んだことがある程度なのでその点はご容赦願いたいが、コミックの雰囲気がよく出ている(下ネタっぽいのも含めてw)。

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.6

恩田陸による同名の小説の実写映画化。

いわばとある地方都市で開催されるピアノコンクールに至るまでの各出演者の足跡を綴った作品である。そのようなものがはたして作品になりうるのか、なり得たんだ。