Roidyさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.5

実際にはどうなのだか知らないが、ミュージシャンズドキュメンタリーが流行ってるみたいなのでエルトンジョンでもそれっぽいものをやってみました、感が強い。まぁミュージカル仕立てにしたってのは他ではあまり見ら>>続きを読む

トールキン 旅のはじまり(2019年製作の映画)

4.0

今までトールキンの作品には触れる機会は多々あったかもしれないが、それを産み出したトールキン自身に対しては触れる機会は極めて少なかった。この映画はそんなトールキン自身に触れるきっかけとなる作品。
言葉を
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ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.9

執筆のネタ探しとして訪れたようなことをきっかけとして、ある島における読書会に関する情報を収集することで知られることのなかった事実が徐々にあらわになる。本は大事だよ。

アイアン・スカイ(2012年製作の映画)

4.1

月面に移ったナチスが地球を侵略するという、荒唐無稽極まりない設定をひたすら楽しむべき作品。私の大好きなバンドであるライバッハの音楽も、壮大でおちゃめという矛盾するような感覚を醸し出していて良い。

アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲(2017年製作の映画)

4.0

誰かこいつらを止めろ、いや止めるな。どんどん暴走させろ(笑)。ただし闇に葬られてもあたしゃ知らん。
ファーストではまだおとなしかったが(笑)、イギリス首相をいじるわ、法王さんをいじるわ、果てはスティー
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ヨーゼフ・ボイスは挑発する(2017年製作の映画)

3.5

ヨーゼフ・ボイスは、キャンバスに絵の具などを塗りつけるあるいは立体的な造形を行うことだけが芸術ではない、ということを自らで示す。彼にとってのキャンバスは実体的な形のあるものではなく、いわば社会そのもの>>続きを読む

クイーン ヒストリー 1973-1980(2005年製作の映画)

3.9

「ボヘミアン・ラプソディー」がクイーンのストーリーを追いかけていく(追体験する)作品だとすれば、こちらはクイーンの情報を入手していくような作品。つまり楽曲なども情報として紹介されていくドキュメンタリー>>続きを読む

ピアソラ 永遠のリベルタンゴ(2017年製作の映画)

4.0

「リベルタンゴ」といえば、ちょいとタンゴを齧った人なら誰でも知ってるような曲である。それを作った音楽家であるアストール・ピアソラを中心に据えたドキュメンタリー。
タンゴファン必見の映画作品である。

セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!(2017年製作の映画)

3.4

アマチュア無線の従事者免許を持っている。そんなわけで無線が取り扱われた作品であるということがきっかけで観てみた。
そうしたら思っていたよりも社会派な作品だということがわかり、以降はそのつもりで頭を切り
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

これはうまいな。フレディー・マーキュリー役だけでなく他の役の人たちもなかなかよく「それっぽく」演じられているように思う。まぁ当然フェイクは含まれているんだろうけど、いちいちそういうのにめくじら立てるの>>続きを読む

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.0

これは超古典中の古典と言っても良い。
中で行われる宇宙空間での描写なんかも現代の視点から見ればちゃちに思える部分もあるかもしれないが、その部分を割り引いて考えるとこの作品における表現はなかなか面白い。
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パンク侍、斬られて候(2018年製作の映画)

3.9

町田康の作品は文章が持つリズムが超絶的に暴れまくってるのでどうやって映像化するんだと思っていたら、より暴れまくった映像にすることで対抗しやがった。すごい。

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.8

仮想世界でジャパンアニメをはじめとして日本人でも(いや日本人だからこそ?)聞いたことがあるようなキャラがザクザク登場して色々やってくれる作品。だけどエンディングは若干陳腐になってしまったかなぁという気>>続きを読む

ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

3.9

そういえば最近テロリスト集団である「IS」の話を聞かないなぁ、とふと思う。
テロリスト集団にとって一番やってほしくないことは「自らによる違法行為(殺戮など)の報道」だろう。それを積極的にやるジャーナリ
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ラッキー(2017年製作の映画)

3.7

自分の死期を思う老人がそれを精神的に受け取れるようになるまでに積み重ねる日々。日々はあくまで日々であり日常の継続である。その中で徐々に自覚に向かっていく。

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.1

これを観るのに細かいことを気にしちゃあいけない。
頭を空っぽにしてひたすら楽しむことが重要だ。やしの木を使った攻城戦なんて?それがどうしたバーフバリならそれができる(断言)。

ルイの9番目の人生(2015年製作の映画)

3.8

リズ・ジェンセンの小説「ルイの九番目の命」をベースにしたミステリー作品。なぜか何度も死にかける少年ルイ。なぜ彼はこうも死にかけるのか。その謎にせまるにつれて…といったようなストーリー。

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.6

3人の若者が乗った列車がハイジャックされる。その危機を救った若者たちのそれまでのヒストリーがメインとなり、解決されるまで、そしてその後もちょっぴり描かれる。実話ベースなのでまぁハリウッドみたいな作り事>>続きを読む

文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)(2018年製作の映画)

4.0

ストレイドッグスシリーズは本を含めてこれが初見なのだけれど、やはりこのような特殊能力バトルものは面白い。ましてやその特殊能力がその利用者の資質によるものだとすればなおさらだ。

不能犯(2018年製作の映画)

3.2

ジャンプ系のいずれかの雑誌に掲載されていたコミック作品の映画化。コミックの方は「悪をもってして問題を解決する(いや解決したと言えるのか)」タイプの懲悪ものと言えるものでその意味での毒を感じられたのだが>>続きを読む

永遠のジャンゴ(2017年製作の映画)

3.9

ギタリストであるジャンゴ・ラインハルトの伝記的映画作品。とは言っても第二次大戦の際にいかにしてナチスと対峙していたかに関してフォーカスが当たっている。

デヴィッド・リンチ:アートライフ(2016年製作の映画)

3.8

極めて特異な作品で知られるデヴィッド・リンチがその作品を作り上げる上でのベースとなる部分がどのように構成されているのか、それが若干ではあるが垣間見える作品。とは言っても「これであなたにもリンチが100>>続きを読む

ヒトラーに屈しなかった国王(2016年製作の映画)

3.9

この題名自体がスポイラーなんじゃないかと思うんだが、どうだろう。
原題は「王の決断」でありその辺含みを持たせているのに台無しだぁ。「結局ノルウェイは従わなかったんでしょ」って感じでさ。

劇場版 マジンガーZ / INFINITY(2017年製作の映画)

4.0

スーパーロボット物って、「熱血!」って感じで「細かいことは気にすんなっ」って部分が大きいと思うんだが(はい、偏見です)、この作品は結構細かいことを気にしてしかも熱血という二つの美味いところを組み合わせ>>続きを読む

DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

3.9

なんか煌びやかな西岸良平だなぁ(笑)、というのが印象。まぁ西岸良平作品は結構見た目が地味っぽいのでこのくらいやらないと受けないのかもしれないが、イマイチピンとこないのも事実。

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.0

やはりオリジナルを観ずにいきなりこいつを観るというのは無理があったかもしれない。とはいえ、それなりに興味深い作品では在る。

メッセージ(2016年製作の映画)

4.2

原作は「あなたの人生の物語」。聞いた時「どうやって映像化するのだろう。そもそも映像化可能なのか」と思っていたがうまいこと処理している。その点がすごい。ヘプタポッドの造形も個人的には悪くないと思う。>>続きを読む

お嬢さん(2016年製作の映画)

4.0

サラ・ウォーターズ(Sarah Waters)による「荊の城(Fingersmith)」の舞台を19世紀ヴィクトリア朝ロンドンから第二次大戦中における日本統治下の朝鮮に移した映画作品であり、監督はパク>>続きを読む

スノーデン(2016年製作の映画)

3.9

このドラマで描かれるエドワード・スノーデンは、ある意味「コンピュータを用いることでパノプティコン(衆人監視システム)は容易に実現可能で在る」ことに関して警告を発したと考えて良い。
そんなスノーデンの人
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

2.0

好きな方には申し訳ないが、特に印象が残るストーリーではない。
地味な作品は決して嫌いなのではないが、これは悪い意味で地味になってしまった感が強い。

シークレット・オブ・モンスター(2015年製作の映画)

3.3

ジャン=ポール・サルトルの短編小説「一指導者の幼年時代」を原作として、ある少年がいかにして独裁者になっていくかを、題名通り少年時代をメインとして描いた作品。

初見では解読が容易とは言い難いが、だんだ
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インフェルノ(2016年製作の映画)

3.3

様々な謎を散りばめたりロケに凝ったりと、金はかかってるんだろうなぁ、と思うが、逆にいうとその程度の印象しか持てない。「謎の(観客との)共有」が難しいからなのかもしれない。それができればもう少しは面白か>>続きを読む

奇蹟がくれた数式(2015年製作の映画)

4.0

なんてったってラマヌジャンだ。数学界で唯一無二とも言える存在のラマヌジャンのイギリスでの暮らしを描いた作品。
数学者ハーディに送った論文に何かを感じていわば弟子入りというか研究仲間として招聘したのだが
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フクシマ、モナムール(2016年製作の映画)

2.9

内容自体は地味なストーリィでありどうということはないのだが、「ヒロシマ・モナムール」を意識させようとしている題名が全く好きではない。事故以後いくらも経過していない時期ならともかくとしてこれを撮った時期>>続きを読む

高慢と偏見とゾンビ(2016年製作の映画)

3.6

ジェイン・オースティン(Jane Austen)の恋愛小説「高慢と偏見(Pride and Prejudice)」(私は未読)をゾンビファイしたという「おまえら正気か」な作品。
原作小説を読んでなくて
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