turuさんの映画レビュー・感想・評価

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こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.5

すごい作品だった。よくこんな題材を映画にしたなと。

今現在、精神疾患を抱える家族がいる身としては、正直あみ子側に全く共感できず、お父さんもお母さんも何も悪くないよ、頑張ったよ、お兄ちゃんは偉すぎるよ
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この子の七つのお祝に(1982年製作の映画)

1.8

大昔テレビで見た以来、youtubeで限定公開していたので視聴。
当時は若かったのでもっとちゃんと怖かった気がするけど、改めて見るといろんな意味で面白かったです。
部屋に日本人形を並べ、ひたすら呪いを
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

辛かった…プロレスはさっぱりわからないけど、最後泣いてしまった。
ザックエフロンの肉体はもちろん、その繊細な不器用さと優しさの演技が素晴らしい。親父が呪いの件を全く気にないあたりがホラーじみてた。母親
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泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

2.5

評価が高いっぽいし音楽が折坂悠太だし、と思い鑑賞。
全体のインディーズ感の割にキャストが豪華でした。
主人公に全く感情移入できないけど全否定はできない絶妙な人物造形でした。父になりたての大人になれない
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

2.2

千葉で地震が多発しているし、一度見ておこうと思っていたので鑑賞。
ロケ地がすごい。徒歩でぞろぞろ人が歩く高速、トンネルババア、山陰の山並み、ガチのSL!移り変わる日本の景色をロードムービーとしても楽し
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5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

3.5

アニエス・ヴァルダは「幸福」以外未見だったので、アマプラ終了につられて鑑賞。アマプラの説明には「キュートで哲学的なガーリームービーの金字塔」とあったけどそうなの?
中盤のパリの街の人々の視線になぜかす
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

1.7

公開当時、まあまあ田舎のシネコンでも急遽遅れて上映したりして、地元の映画ファンも盛り上がっていたけども見逃しており、アマプラ見放題終了間近なので見てみました。
前評判はいいものしか見えなかったし、一瞬
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私の少女(2014年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ぺ・ドゥナ目当てで見てみたら、キム・セロンの秘めたモンスター感にやられました。
2014年公開の10年前の作品なので、同性愛者という理由で左遷されるのか…と暗い気持ちに。貴重な若い働き手にみんなが目を
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青の炎(2003年製作の映画)

2.2

なんとなく以前からずっと気にはなっていたものの、マイリストに入れたままだった一本。
当時全盛期のニノとあややを起用してるのにハードな内容、という触れ込みに期待して見たけどそれほどでもなかった。若者のキ
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クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

1.8

あんまり面白くなかった…
全部どっかで見たようなキャラ・設定・ストーリー、薄いウェルメイド感、悪い意味での三谷幸喜映画っぽさ…坂元裕二なのに…

吉沢亮と宮崎あおいが素敵だったので見れた。
何も前情報
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女虐(1996年製作の映画)

2.0

阿部サダヲ目当てで鑑賞。時代を感じるエログロファンタジースプラッターでした。
サダヲが若い!白い!望遠鏡似合う!ラストのセックス?シーンは笑ってしまった。
話はよくわからなかったけど、林由美子のシーン
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春泥尼(1958年製作の映画)

2.8

1958年製作、今東光原作の尼寺が舞台の女の悲劇。だいぶ昔の作品だけどオーソドックスなドロドロで面白かった。アマプラ素敵。
主役の女優さん、筑波久子が猫背椿にそっくりで可愛らしいが、左幸子の尼僧姿も素
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夕方のおともだち(2022年製作の映画)

3.3

昔読んだ原作が懐かしくてアマプラで鑑賞。
よかったです。ひなびた地方感とか山本直樹のツボを突くセリフとか菜葉菜さんの演技とプロポーションとか好井まさおとか。ムラジュンも体張ってて凄かった!概ね原作の印
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彼女はひとり(2018年製作の映画)

3.7

自主映画とのことだけど、レベルが高くて驚いた!
少しずつ謎が紐解かれていく様子がスリリングで濃密な60分。
主人公が本当に一人ぼっちでポツネンと置かれている感じがヒリヒリと。学園で静謐なホラーのこの感
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楽園(2019年製作の映画)

1.0

キャストが豪華なので見ていられたけど、時系列がしょっちゅう入れ替わるし各人の動機も飲み込めないまま話だけ進んでいくのでストレスがたまりました。
お財布のくだりとか、焼身自殺とか、唐突に露天風呂に入って
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.5

息の詰まる抑圧感。ホラーかと思うようなゾワゾワと不穏を随所に散らばせて、淡々と、しかし神経症的なジャンヌの日々の家事のルーティン。
数々の家事描写で、私はジャケットのボタンを執拗に探すシーン、コーヒー
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学校の怪談G(1998年製作の映画)

4.2

黒沢清監督、高橋洋脚本「木霊」のみ視聴。
素晴らしすぎた…!!!黒沢清の作家性が存分に味わえる短編。
1998年の時点のこの作品から、後の「回路」やその他数々の作品の下地がもうできあがっている。
白っ
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

3.6

見ていて楽しいかって言ったら決して楽しいわけではないけど良い映画だと思う。淡々とした17歳の女の子の妊娠中絶ロードムービー。

都度都度折り込まれるキモくて若い女性を性的に取り込もうとする男性の数々。
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AWAKE(2019年製作の映画)

3.2

意外と面白かったです。

オリジナルストーリーとはいえ、こういう実話ベースの話だと吉沢亮の顔が綺麗すぎて時々ノイズになる時がある。それでも時々死んだ目になったり、挙動不審な陰の演技や過度の集中で視野狭
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.0

異食症という単語を初めて知った作品。

高スペックなだけのクソ旦那とか、話を途中で平気でぶった斬る義父、嫁の気持ちはちょっと分かるけど寄り添いはしない義母、ハンターが誰にも大切に扱われない様がキリキリ
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.4

登場人物誰一人として好きになれない胸糞映画だけど面白く見てしまうやつ。ムロさんも岸井ゆきのも、周りにいいように食い物にされていく様が怖かった。
若葉竜也さんはこの映画に限らず「こういう人絶対いる!」て
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マジック(1978年製作の映画)

3.8

GYAO!にて鑑賞。面白かった!
冒頭の父親との会話でもう不安でいっぱいになってしまう汗ダラダラで手品をする若々しいアンソニー・ホプキンス。若い時からこんなに引き込まれる演技をするのだなあ。
腹話術人
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噂の女(1954年製作の映画)

3.5

溝口健二作品がGYAO!にあったので鑑賞。
母一人で京都の置屋を切り盛りしつつ、里帰りした娘と軽くドロドロする話。
コンパクトでテンポも良くて面白かったです。
田中絹代が能の演目で、老女が色に狂うとい
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荒野の千鳥足(1971年製作の映画)

2.8

変な映画!このタイトルつけた人すごい!

暑さにやられてヤバという自堕落な町に捕まっちゃってクリスマス帰省できなかった男の話。不条理映画かな?
オーストラリアにもペキンパーみたいな映画を撮る人がいたん
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まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

2.5

中年の自分よりさらにもうひと世代上の映画ライターの方々が、オールタイムベストによく挙げているので見てみました。
なるほど皮肉が効いてて面白かった。精神病患者ものではあるけど、あの時代の割にはだいぶファ
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悪魔の植物人間(1973年製作の映画)

2.5

マッドサイエンティストのホラー映画でもあり、フリークス映画でもありました。フリークスは実際の方々で、トッド・ブラウニング版ともまた違った感じでした。目玉の黒人男性が目玉らしいです。

教授の実験の片棒
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ひとごろし(1976年製作の映画)

3.8

GYAOで視聴。そういえば岸田森を掘っていた時に聞いたタイトルだなあという記憶のみの情報。
タイトルからドロドロした時代劇かと思いきや、松田優作があのガタイでまさかの超ヘタレというギャップ、丹波哲郎の
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草原の実験(2014年製作の映画)

3.0

GYAOにて鑑賞。ここで初めて知った作品。
広大な自然と素朴な生活を美しく捉えているのでセリフがなくても微かな音声に身を委ねているのが心地よかった。生活のリアリティは薄めだったし、寓話的なお話なんだろ
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かくも長き不在(1960年製作の映画)

4.0

1960年の映画なのだけど、戦争の悲惨さを静かに描いた作品にも見えるし、人は真実がどうだろうと信じたいように信じるのだという悲しい人間の話にも思えた。
普段は無愛想っぽいのに、アルベール・ラングロワら
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DOOR(1988年製作の映画)

3.6

「死霊の罠」と並んでこちらも日本初の本格スプラッター作品と銘打っていたそうですが、スプラッタ具合は意外と少なめでした。その分男のキモさが増し増しで堤大二郎といえど本当にキモかったです。
序盤の親子三人
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死霊の罠(1988年製作の映画)

3.0

非合法な方法で視聴しました。
「タカシ」は石井隆の本名だそうですね。脚本の石井隆のドロドロと、監督の池田敏春のドロドロ具合が相まって、すごいスプラッタ映画を作ってやる!!という熱気がダイレクトに伝わっ
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.0

いやー、大人っぽい映画でした。面白かったなー。
生真面目なエリート刑事がうっかり恋愛で身を持ち崩して崩壊する話。
直接的な描写があるわけではないのに、そこかしこにヘジュンからソレへのモロな感情がダダ漏
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でんきくらげ(1970年製作の映画)

2.5

学生時代に友人に「こんな変なタイトルのエロいジャケのビデオがあるよ」と教えられて以来、とうとうGYAOで見ることができました。

思ったよりエロくはなく、渥美マリは執拗に胸を手で隠す。母の愛人のおっさ
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.8

名作すぎて見てなかったやつ。
どんでん返しがすごいとばかり聞いていたので、一番の逆張りをしたら当たってしまった…バカでした…
そんなことを差し引いても面白いのはわかったけど、公開当時は斬新だったんだろ
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箪笥<たんす>(2003年製作の映画)

2.5

画面は綺麗で洋風の建物も雰囲気があって素敵だったのだけど、それ以外の見所があまりなかった。
話がわかりにくくて見終わった後に解説を読んでやっとあらすじを理解した。韓国で何度もリメイクされている古典の怪
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未来よ こんにちは(2016年製作の映画)

3.7

哲学の事は全くわからないけれど、「私の観たいイザベル・ユペール」映画だったのでそれだけで大変満足しました。
無造作に髪を括った後れ毛すらサマになるし、何気ないワンピース姿がもう美しい。知的で教師の仕事
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