うどんさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

うどん

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怪談(1965年製作の映画)

3.4

4本の怪談がまとめられたオムニバス。

どの話もセットの奇抜さ、作り込みに目を見張る。舞台を見ているような感覚。

話の展開は間ををとりすぎてやや冗長気味。

3年前に同監督が手掛けた『切腹』では老
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こんにちは、母さん(2023年製作の映画)

4.0

暖かくて沁みる作品だった。

帰る場所がある事の素晴らしさ。ホームシックがぶり返しそう🥲
まだまだ…と思っていた両親の老後の事も考えさせられる。

最近は名画座等で半世紀以上前の小百合ちゃんを見る機
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馬喰一代(1963年製作の映画)

4.1

三國さん、三船さんが過去に演じた二役を同じ年に演じていたんだなー。

大きな違いは物語途中でユキさんと夫婦になる点だろうか。

旅立つ息子を馬乗で見送るラストはやはり泣けるが明らかに病魔が潜んでいるユ
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無法松の一生(1963年製作の映画)

4.0

阪妻版、三船版と見てきましたが偉大な先駆者に負けず三國連太郎の松っつぁんもコミカルで豪快でとても良い。(悪ガキも容赦なくぶん殴る)

吉岡のボン関連で前二作にはないエピが入っていて後半の悲壮感が際立
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赤い陣羽織(1958年製作の映画)

4.0

恐妻家の御代官が祭りのどさくさで人妻に夜這いを仕掛けるコメディ。

山本監督の異色作?🤣

代官・勘三郎を日々鍛える香川京子の勇ましさ。人間の壁上映後のトークショーで語られていた早稲田弓道部仕込み
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人間の壁(1959年製作の映画)

4.2

某県内の小学校で共働きの女性教師の退職勧告が相次ぐ。

当時の教員の労働環境の問題点や生徒達の私生活の格差まで生々しく映している。

教師という設定だけに留まらない、悩み苦しむ等身大の女性を演じる
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辻が花(1972年製作の映画)

3.4

8歳の年の差がいかに大きいことかをクドいくらいに問いかけてくる。
ここまで深刻に考えなければならない年齢差でもないような…🥲
それ以上の何かがあるのかと思ったらそのまま終わってしまった感じ。

憧れ
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ぜったい多数(1965年製作の映画)

3.8

ブラックな歌声喫茶で働く若者たちの話から一転…😨
田村正和はこういう儚げな青年役がよく似合う。
激務に食生活の荒れは伏線でもあったのか。

「体調が悪いんだ」「虫でもいるんじゃ?」という台詞は時代を感
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斑女(1961年製作の映画)

3.9

北海道から夫の弟と逃げるように東京にやってきた女性。

幕間で流れていたのは今作の主題歌でしたか〜。作中での挿入のタイミングも絶妙。

すれ違いながらお互いを想い続ける岡田茉莉子と佐々木功。ちょっと
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春に散る(2023年製作の映画)

4.4

良かった…!

人生を賭けて同じ景色を目指す二人の男!

大好きなあの作品を思い出さずにいられないシーンもいくつかあり…

最後の泥臭いファイトは拳を握りながら見入りました。 (鬼気迫る窪田正孝の
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夜の片鱗(1964年製作の映画)

4.1

男のために男に買われる女の悲劇。

桑野みゆきは凄い役者だと改めて思う。20代半ばで引退されているのが惜しい。

不能となってさらにタチが悪くなる平幹二朗。

お前に何がわかる?って感じの園井啓
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女の橋(1961年製作の映画)

3.8

お得意様の口利きで妻子のある若社長と親しくなる芸者。

瑳峨三智子の男運の悪さに泣けてくる。既婚者とわかっていながら近付くもんじゃないね。

田村高廣がこんなゲスい役やってるの初めて見たかも。絶対プレ
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暖春(1965年製作の映画)

3.9

地元の暮らしにうんざりし、亡き父の旧友を頼り東京に出る娘。

喜劇調だけど中々ヘビー。昔話とはいえ、アレを娘の面前で笑い話にする父の旧友コンビには少し引くし娘の懐は広いなぁ…と思う。

志麻さんの
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スサーナ(1950年製作の映画)

4.2

少年院を脱走した少女を素性を知らない一家が世話をすることに。

一家の暖かさに触れ、徐々に更生していくのかと思いきや😂…とんでもない魔性だった。なんというクラッシャー…
母の豹変が恐ろしい。

「悪夢
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仮面の米国(1932年製作の映画)

4.3

除隊後、身内が用意した仕事はしたくない!と家を飛び出し各地で職を転々とする男。ある時、意図せず強盗に加担した事で収監され、署内の劣悪な環境に心身共追い込まれていく。

脱獄劇だけに留まらず、罪人の扱い
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エル(1952年製作の映画)

3.6

カトリックの男が一目惚れした女性をロックオンし、執念の末、心を掴むのだが…

女性に夢を見すぎた純粋すぎる男の悲劇?

嫉妬深いオジサンの束縛&暴走が恐ろしくも可笑しい。
統合失調症のように陥る様はも
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忘れられた人々(1950年製作の映画)

4.4

メキシコの貧民街。悪ガキ集団のリーダー格が少年院を脱走し、自分を売った相手に報復に向かう。

この世の地獄とはまさにこのことか…

金のため、時には鬱憤を晴らすため、老人でも身体障害者でも容赦なく暴行
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昇天峠(1951年製作の映画)

3.8

危篤の母に相続のための使いを頼まれる末の息子。乗り込んだバスではトラブル多発!

あたふたする息子以外の周りの人々がやけにのんびりマイペースなのがシュールで可笑しい。

運転手「母の誕生日パーティーに
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ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

4.2

劇場では初鑑賞。

やっぱ何度観ても恐竜達が本物にしか見えない!…本物見たことないけどね。
もう30年前の作品だけど改めて当時のCG技術の凄さに感服。

この後に続編が続いていくけど、やはりこの一作目
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E.T.(1982年製作の映画)

3.7

劇場では初鑑賞。

宇宙の友達を匿うために猛烈に頑張る子ども達の姿に胸打たれる。

後半までママ以外の大人達の顔がほとんど出てこないと気付く。

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

4.1

とある観光地の海開きシーズンに人食いザメが出現して対応に追われる町民達。

今さらながら初見。鮫に対する反応がそれぞれ違って面白い。此の期に及んで観光客を呼び込もうとする市長は狂ってる(笑)

カナヅ
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二十一歳の父(1964年製作の映画)

4.1

次男が知らぬ間に盲目の女性と婚約していて困惑するも彼らの暮らしを支援する父。

底抜けに陽気な作品の直後だったので油断した。中村監督の振れ幅…!

熱出した孫のために懸命な山形勲の姿を見た直後にあ
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結婚式・結婚式(1963年製作の映画)

4.2

父の喜寿のお祝いで集まる子供たち。

愉快なホームコメディ。安心して見られる夫婦喧嘩(笑)入れ歯で大パニック!
クレジットトップは佐田啓二&岡田茉莉子だけど主役は実質、伊志井寛&田中絹代夫妻。

結婚
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河口(1961年製作の映画)

3.7

メロドラマな始まりからこんな転がり方をするとは思わなかった。
数々の男を辿りついに意中の人を見つけた結果が…

山村聰ファン必見作。
岡田茉莉子に気があるようでそんなこともない絶妙な立ち位置。年相応か
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我が家は楽し(1951年製作の映画)

4.4

父の勤続25年表彰の祝金3万紛失を起点に悪いことが重なって起こる家族。

いいコトが続けば悪いコトも続くもんだ。

子どもたち皆良い子だな〜。

長女に自分が叶えられなかった夢を託す母の想いに😢絵のモ
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アッシイたちの街(1981年製作の映画)

4.0

休む間もなく家業の部品作りに勤しむ兄貴(古谷一行)となりふり構わない姿勢に反発する弟(江藤潤)

働き盛りの青春。台風接近を報じるOpがタイムリー。

実際に今作の奥田瑛二のように全てがオジャンになる
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日の果て(1954年製作の映画)

3.9

第二次大戦中、行方を暗ませた軍医の捜索(射殺も厭わない)を命じられ苦悩する兵士。

任務と友情の間に揺れ動く心。

現地人にしか見えない島崎雪子のメイクが凄い。

箱根風雲録(1952年製作の映画)

3.6

百性らと協力して箱根用水を造った男の行く末。

凄惨な展開も歓喜に湧く百姓たちの姿に救われる。

歴史の闇に葬られたとナレーションが語ってるしほぼ創作なのかな?

岸旗江て今特集に触れるまであまり知ら
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零戦黒雲一家(1962年製作の映画)

3.8

第二次大戦中、はみだし者達で構成された部隊が潜伏する孤島にやってきた新隊長。

陽気な雰囲気に哀愁の漂う戦争映画。

絶望的な状況下でも笑顔を絶やさない野郎どもの姿が痛快だが切ない。
「今度はお
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わが恋わが歌(1969年製作の映画)

3.6

妻に先立たれ、後妻を迎えて暮らす歌人。

作中教え子達と歌っていたまぐわいの歌?が強烈に印象に残る。この少子化の時代、彼のような伝道師は必要なのかもしれない。

志麻さんは何歳位の設定なんだろ。少なく
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紀ノ川 花の巻・文緒の巻(1966年製作の映画)

4.0

明治・大正・昭和。ある一家の約50年。

観たいと思っていた作品!途中5分間の休憩有りの大作。

嫁入りから晩年までを演じる司葉子さんが素晴らしかった。好意を持たれていた義弟(丹波哲郎)に一瞬クラ
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恋人(1960年製作の映画)

4.1

受験の為の上京中、先輩に便乗して出席したパーティで会った女の子に一目惚れする学生。

中村監督にしては異色作?桑野みゆき&山本豊三、二人のやり取りがかわいくて微笑ましい。

南原宏治&岡田茉莉子の
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真空地帯(1952年製作の映画)

4.1

戦場の場面は一切描かれず、第二次大戦下における軍隊内の人間関係の闇に切り込んだ作品。

一期上は神扱いだった学生時代を思い出す。オーバーだけど。

ブチ切れると声が甲高くなる木村功。彼はちと逆恨みしす
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傷だらけの山河(1964年製作の映画)

4.0

様々な事業を展開するやり手実業家は複数の女性と関係を持っており…

ヤらしい役柄なのにどこか品がある山村聰。

父親の権力を利用しようと目論む妾の息子Aと父親との縁を切りたい妾の息子Bの対比も良い
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ペン偽らず 暴力の街(1950年製作の映画)

3.7

報道のあり方について熱く問いかけてくる一作。

明確に主人公は定められておらず、出演者のクレジットは映画会社・劇団ごとに区分けした表記。

実際に地元のやくざから妨害を受けながら撮影を遂行したのだ
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地球防衛軍(1957年製作の映画)

3.8

異星人から無理難題をふっかけられ対抗する地球人。

子孫繁栄のために女性を要求する等生々しい。ミステリアンの生き残りは♂しかいなかったのだろうか。

モゲラの大暴れをもっと見たかった。2号機きた!
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