うどんさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

うどん

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実録 私設銀座警察(1973年製作の映画)

4.2

この世の地獄のような幕開けに震え、その後の勢いに圧倒された。  

世界最後の日かのように豪遊しまくるラストまで狂いまくってて最高。

葉山良二の新境地を見た!

頭を撃ち抜かれた瞬間人形に変化する
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街の野獣(1950年製作の映画)

3.9

一旗揚げる事を夢見て、ついにロンドンでのレスリング興行を任された男の悲劇。

ハッタリで生きてきた街のチンピラが大役を任されあっけなく崩れていくという悲しい図。

長回しのレスリングシーンにこだわりを
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テンション(1949年製作の映画)

4.3

冒頭、捜査において緊張(テンション)がいかに重要なのかと語る刑事。

意外な方向から事件が始まる展開が面白い。

メガネからコンタクトにする事で別人になりきるという作戦は時代を感じる。入居審査もゆるゆ
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悪の力(1948年製作の映画)

3.5

マフィアのシノギに手を貸していた弁護士が同じ商売に手を出している兄の破滅を予見し行動を始めるが…

哀しき負の連鎖。

記念日等にあやかって番号を決めるという心理、確かになー…

男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(1976年製作の映画)

4.0

冒頭からとんでもない夢を見てる寅さん。
当時はジョーズが一世風靡していたころか。

宇野重吉の実は…な佇まい素晴らしい。
息子・寺尾聰の観光会社職員は宴会で米を食いまくり、昼休憩中にそうめんをおかわり
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俺は田舎のプレスリー(1978年製作の映画)

4.1

田舎の期待の星だった息子が性転換していて怒り嘆く父親、彼に好意を抱いていた故に悲嘆する幼馴染、困惑するも再会した兄をねぎらう弟。そんな中、昔のように接しようとする橋本功先生との友情に泣ける。
当時日
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街の灯(1974年製作の映画)

4.1

風変わりな若者がブラジル帰りの老人と記憶喪失の少女を連れ立ち老人の故郷へ旅立つ。

東京〜九州間の珍道中!ロードムービーとして素晴らしい。

いちいちリアクションがデカい堺正章の運動神経に驚愕。
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ビデオドローム 4K ディレクターズカット版(1982年製作の映画)

3.8

過激な映像を集めるテレビ局社長がある映像に魅せられ壊れていく。

なんだこの発想は…全てが狂ってる。

腹の中にVHS突っこまれて異能力身に付けたりする姿はジョジョ感ある。

宇多丸さんがこの日
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阿修羅のごとく(2003年製作の映画)

3.9

父の秘密を知った四姉妹が母に悟られぬよう裏取りを始めるが…

予想外に喜劇的な作品。しかし母…切ない。

父・仲代達矢の密会現場は相手の息子と遊んでばかりで不倫してる感があまりないのが憎めなくズル
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砂の器(1974年製作の映画)

4.0

身元不明の遺体が発見され捜査に乗り出す刑事たち。

骨太サスペンス。切なく哀しい親子の物語。
手にした名声、隠し通したい過去…

丹波刑事が日本全国を駆け回る捜査パートが旅行気分で楽しくなる。

丹古
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宇宙戦艦ヤマト 劇場版 4Kリマスター(1977年製作の映画)

3.7

あまりに有名な主題歌・主要人物の名前等は知っていましたが、本編には初めて触れました。

TVシリーズの総集編との事で、これはかなり端折られてる気がするな〜。平穏な場面で元気だった人が次のシーンでは包帯
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たそがれ酒場(1955年製作の映画)

3.8

様々な人物で賑わう酒場のある一夜。

全編店内のみで展開される人情劇。

元画家で今はパチプロな小杉勇が人々に向ける優しい眼差し。

野添ひとみを取り合う丹波哲郎と宇津井健。まさか🍴であちらさんがあっ
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故郷(1972年製作の映画)

4.1

長年仕事で使用した船が壊れた事で廃業を余儀なくされる船長。

大事件が起きることもなくしみじみと味わい深い話だった。

島での最後の仕事中、機関士資格取得までの苦労の日々を思い返す妻・倍賞千恵子さ
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好人好日(1961年製作の映画)

3.8

冒頭から大仏様にお惚気報告する志麻さんが可愛い。(川津祐介が佐田啓二やG・ペックに似てるという発想はなかった笑)

珈琲中毒の笠智衆も奇人キャラで面白い。変な所でキレたり優しかったり。まさかボクシン
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おゆきさん(1966年製作の映画)

4.1

大学教授の家に家政婦として住み込む映画好きのお嬢さん。

とにかく和泉雅子さんの魅力が詰まってる✨ 映画クイズ、賞金額に納得する難しさ。あの叔母のもとで映画館に通う余裕あったのだろうか。

新婚旅行
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いいかげん馬鹿(1964年製作の映画)

3.9

家出したきり戻らなかった少年が十数年ぶりに劇団を引き連れ帰郷する。

寅さん的風来坊なハナ肇と彼を聖母のように見守る岩下志麻。ラスト、路上で販売していたブツが泣ける。掲示板には「二十一歳の父』のポス
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(1965年製作の映画)

3.8

自分の父の名も顔も知らない浪人。手柄をあげ立派な侍になる夢を持っていたが…

冒頭、世界一カッコいい鼻毛抜き。

三船敏郎扮する新納は実年齢-20歳くらいと見たほうがいいのだろうか。

ラストの桜田門
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日本沈没(1973年製作の映画)

3.9

数年前BSで見て以来の再見。

地震津波大噴火、いつしか自身も経験するやもしれない事象の凄惨な描写と迫力に震える。

出逢いから急展開な藤岡弘といしだあゆみカポーの話はもう少しなんとかならなかったのか
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猟銃(1961年製作の映画)

4.0

「二人で悪人になろう」 こういう危険な包容力を醸し出す役柄は熟年期の三羽烏の中ではサブリンが適任か。鰐淵さんにまで色目を使うのではとヒヤヒヤ(笑)このタイトルだし最後は撃たれると思った❌

岡田さんの
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坊っちゃん(1953年製作の映画)

3.8

曲がった事は許せない江戸っ子が愛媛で教職に就く。

坊っちゃんの映像作品は初めて観た。

硬派で爽やかな良さん。岡田茉莉子さんと並んで縁日を歩く姿が絵になりすぎ✨

旧制中学生に扮する後の名優た
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戦国野郎(1963年製作の映画)

4.5

一国一城の主を夢見る抜け忍と彼のもとに現れる謎の武士。

武士に忍者に海賊山賊…様々な要素が散りばめられた戦国ウエスタン! 陽気に任務を遂行し戦う戦国野郎(女性含め)達の姿が実に痛快。そこには戦乱の
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ブラック・レイン(1989年製作の映画)

4.2

NYと日本警察の合同捜査。

捜査方針の違い等で仲違いするも絆を深めていく米日刑事達の姿にグッとくる。 捜査を通じた異文化コミュニケーション!

最晩年とは思えない松田優作のパワー溢れる怪演!ある場
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オーソン・ウェルズの オセロ(1952年製作の映画)

4.1

成り上がりの将軍が部下の口車に乗せられ妻に憎悪を抱く。

冒頭でオセロの顛末は明かされ、彼がどうしてこうなったのかを追う。

オセロに扮するのは黒塗りのオーソン・ウェルズ。低音ボイスで体格も良く、将軍
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暴風の処女(1933年製作の映画)

3.8

周りの優男に色目を使うも決して体は許さなかった女性が自動車事故をきっかけに男の恐ろしさに直面。

事故にあったあげくにあんな目に…負の連鎖というか…

ハットを被って煙草を吹かすギャングの頭がイイ味出
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結婚式のメンバー(1952年製作の映画)

4.2

兄の結婚がきっかけで情緒不安定になる妹。

感情の起伏の激しい12歳の少女を公開当時20代後半のジュリー・ハリスが熱演。

少女の叫びを受け止める家政婦さんと茶々を入れる従弟のコミカルだがハッとさせら
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ほかげ(2023年製作の映画)

4.0

戦後間もない日本。ある女性の所に孤児が逃げ込んで来る。

同監督の『野火』と地続きのような世界観。 未来に希望を持てず心に傷を抱えた登場人物達の訴えかけてくるような瞳に吸い込まれる。

心が通じ合
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若い傾斜(1959年製作の映画)

4.4

働きながら弁護士を目指す青年が自社の汚職事件を知る。

これは面白かった!青春映画でありサスペンス。 友のために孤軍奮闘する赤木圭一郎、過酷な状況に追い込まれても気丈な清水まゆみ等助演陣の魅力が光る
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逃亡者(1959年製作の映画)

4.2

高額報酬に釣られ運転手を引き受けた青年が思いもよらない犯罪に加担する事に。

山荘密室劇。凶悪だけどどこか緩い3人のギャングと勇敢な人質達の攻防戦。それをオロオロ傍観する長門裕之。

勇気を振り絞
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九人の死刑囚(1957年製作の映画)

3.5

死刑囚・小林旭が何をしたのかは徐々に明らかになるが、他の死刑囚についてはその歴等多くは語られない。盲目の子ども達に慕われている超聖人の卜全おじさんとか何をしでかしたのか…

しかし服装が自由な監獄だな
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悪の報酬(1956年製作の映画)

3.8

善良に見える人が実は…という話。

組織の多くの人間から顔が知られていない太田なる人物の正体については早い段階で察しがつくけど、そこからのドラマが肝。

大物ぶっていた三國連太郎(特別出演)のあっけな
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顔役(ボス)(1955年製作の映画)

3.7

非情な香港マフィア(実は…?)を演じる三橋達也。暴力的だが殴り方がどこか優しい?

ゴリ押しで水島道太郎刑事を退ける展開には苦笑。

クライマックスをかっさらう人物が意外。

正欲(2023年製作の映画)

4.2

多様性という言葉が浸透してきたこのご時世に考えさせられる作品。
「普通」ってなんなのでしょう。
何にしても他人に危害が及ぶようなモノはやはり淘汰されるべきであると思う。

彼と彼女が「手を組んだ」場面
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大空の野郎ども(1960年製作の映画)

4.0

新聞社に所属する命知らずのカメラマンと生真面目なヘリ操縦士。

実際の事件の写真や映像が使われてるのか、実録風の構成。

機体を使用した空撮も迫力満点!

笑顔で危険(特ダネ)に飛びつく夏木陽介の
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悪名(1961年製作の映画)

3.9

シリーズ1作目。 以前観たのは10作目・悪名幟。田宮二郎の役名が違うし話の繋がりはないのかな?

冒頭、バカボンパパルックでも凛々しい勝新。そっちの意味の兄弟ではなく、仲良し兄弟でええやん?と田宮を
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007/ サンダーボール作戦 4Kレストア(1965年製作の映画)

3.8

奪われた原爆搭載の戦闘機捜索を命じられる00ナンバー達。手がかりを掴んだ007はバハマへ飛ぶ。

ドクター・ノオから続けて観ると、予算の違いを如実に感じられる。

冒頭のスペクター幹部会議のギスギス感
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007/ ドクター・ノオ 4Kレストア(1962年製作の映画)

3.8

シリーズ第一作!当時自分と同じ年頃のショーンコネリーは既に大人の色気ムンムン。

ドラゴンと間違えられる戦車やドクターノオの造形や設定等、一作目から冒険してるな〜。だからヒットしたのだろうね。

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