たかさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.0

長く続く残酷な銃殺シーンは苦痛で、観に来なければ良かったと思いました。ただインド社会や両者の心理、ホテルマンの活躍等、見所は多かったです。でも争いはイタチごっこ、聖戦などなく、仇討ちの大義名分を生み出>>続きを読む

アド・アストラ(2019年製作の映画)

4.0

息を呑むような宇宙空間の描写は素直に楽しめました。ただ精神が限界を超えるのは、宇宙からの警笛かもしれません。近未来でも相変わらず戦争してるし、まだまだ人類はネクストステージへ行けないのかなと感じました>>続きを読む

人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.0

人間失格ではなく、人間失格を書くまでの物語です。彼らの狂乱ぶりが上辺のものにしか感じられず、そこに潜む感情がいまいち伝わって来ませんでした。濡れ場が多過ぎて退屈で、私が望むポイントからズレてました。

ヒンディー・ミディアム(2017年製作の映画)

4.0

インドのお受験騒動です。貧困層を抱える超格差社会なだけに、その熱の入れようは凄いです。そんな中、盲目になっている富裕層夫婦が、貧困層家族から様々な影響を受け、自分達を取り戻すストーリーは、清々しかった>>続きを読む

アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

4.0

仙台オールロケで宮城県先行公開中、仙台人は楽しめる要素が一つ多い作品です。チャリ通の舞台が近所っぽい!どこにでもありそうな恋愛事情ですが、どこか微笑ましく、どこか懐かしい感覚を持ちながら楽しめました。

アーティフィッシャル(2019年製作の映画)

3.0

パタゴニア仙台の上映会に参加しました。この作品はアメリカのサーモン事情を扱っていますが、広い意味で人間の特質を表しています。人間は新しい事を始める時、前もって全ての影響を知る事は不可能です。しかも悪影>>続きを読む

フリーソロ(2018年製作の映画)

4.0

子供の頃から普通じゃない自分を自覚し、山との出会いから人生が開ける、次元は違うものの自分とダブりました。CT検査の通常の刺激では脳が反応しない診断結果、アレックスにはこの生き方がベストなのかも!だから>>続きを読む

北の果ての小さな村で(2017年製作の映画)

4.0

グリーンランドの人口80人の村、それだけで観る理由になります。美しい氷と雪の白い世界、オーロラ、シロクマ、犬ぞり…また文化や価値観の違いから、デンマーク本国を他国のように考える人々、米が付け入る隙はあ>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

4.0

捏造は世の常、いつの時代も一定割合の人や組織は捏造を行います。そして権力を持つ国や組織が行うとその影響は大きいです。ただそれと闘う人生は決して幸せではありません。人々が政治に無関心になる理由はそんな所>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

5.0

小6の息子と鑑賞。なかなか考え深い作品です。そもそも世の中とは狂っているもので、人間は自然環境が変わってもそれを常識と捉えられれば、どっこい生きていけるのかもしれません。何気に「君の名は。」の主人公が>>続きを読む

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

5.0

自分の小ささを感じ、やれば何でもできると勇気づけられました。先の大戦の真実でさえも正しく伝わって来る訳ないので、意外とこれも事実かもしれません。数字は嘘をつかない、私もそんな理由で理系へ進んだような気>>続きを読む

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

5.0

完璧だった3部作のまさかの続編、でも全ては「4」のためにあったような見事な出来でした。単なる恋ではなく、相手の生き方や在り方に惚れて惹かれて行動を共にし、自分の価値観さえも肯定的に変化させちゃった話で>>続きを読む

泣くな赤鬼(2019年製作の映画)

3.0

私は軍隊の延長のような一律的な体育会系に抵抗感を持っていますが、この作品は赤鬼の成長物語と捉えると味わい深いです。ただ表にはキレイな部分しか見えない高校野球、映画「ひゃくはち」のようにまだ闇の部分も多>>続きを読む

ある町の高い煙突(2019年製作の映画)

4.0

百年前、立身出世を諦め、日立鉱山の煙害と闘った青年と彼を取り巻く人々の物語です。問題は深刻ながら、それに立ち向かう姿勢と生き方は、ヌルい世界で生きている自分に、意識改革を齎してくれます。タバコの煙害も>>続きを読む

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

4.0

自分の境遇とダブったため、深い感情移入と心の浄化ができました。仕事の成果に拘り過ぎて失う誠実さ、それは多くの人が感じ葛藤していると思います。仕事人間に徹して忘れるか、立ち止まって考えるか、人それぞれで>>続きを読む

パラレルワールド・ラブストーリー(2019年製作の映画)

4.0

街中ですれ違った時、妙に気になる人はいるものです。そんな「君の名は。」のようなラストは好きです。パラレルワールドは時空の歪だけでなく、こんな事からも体験できるんですね。技術革新に怖さすら感じます。

空母いぶき(2019年製作の映画)

4.0

守るために闘う事が大義か否か、私には永遠の課題ですが、秋津艦長の迷わぬ在り方にどこか納得してしまいました。東亜連邦の様子が全く見えないので、クリント・イーストウッドの硫黄島2部作のような相手視点の作品>>続きを読む

イップ・マン外伝 マスターZ(2018年製作の映画)

4.0

詠春拳ティンチのその後と闘いをシンプルに楽しめました。英国人の香港での横暴は少なからずあったんでしょうね。権力を持った人間がどう立ち振る舞うか、人間である以上、永遠に付いて回る試され事かもしれません。

バンブルビー(2018年製作の映画)

4.0

味わい深いです。ずる賢いのはディセプティコンだけでなく地球人もですね。トランスフォーマーシリーズは潮時と思ったのですが、惹かれる所があり鑑賞です。他意はありませんが、私はオートボットとチベット人がダブ>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

5.0

非の打ち所のない大作です。全くクリント・イーストウッドは凄い!人生と言うものをしみじみと感じさせてくれます。時折涙腺も緩みました。何を優先して生きるか、それを節目節目で見直し惰性で突き進まない事が肝要>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

南北戦争の最中、黒人ピアニストのドンは南部をツアーします。現代でも燻る白人至上文化、決して過去の話でなく全ての差別に警笛を鳴らす作品です。この旅を通じて運転手のトニーは、差別文化は「まやかし」だと気づ>>続きを読む

アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

5.0

凄く面白かったです。ジェームズ・キャメロンが手掛ける西暦2563年ディストピア、ストーリーがシンプルで難しい事を考えずに没頭、アッという間にエンドロールでした。続編がない事は許しません。

半世界(2018年製作の映画)

4.0

39歳は最後に惑う年齢、そんな彼らが八方塞がりの中、開いている方角がある事に気づいていく、そんな物語と感じました。自分には半分も見えない世界の中でそれが全てと思い込み喜び悲しむ、タイトルにそんな意図を>>続きを読む

ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.0

アームストロングの月面歩行までの半生、‘説明できない美しさ’と言うフレーズが印象的でした。ラストの月面シーンは圧巻ですが、日常のカメラワークまでがブレていて、終始三半規管を試されたのは残念で勿体ないで>>続きを読む

七つの会議(2018年製作の映画)

5.0

傑作でした。企業の偽装/不正と一見テーマは重いのですが、それは空気のように身の周りに存在するものです。冒頭から流れるような展開が続き、能楽師・野村萬斎の演技が、決して観衆を飽きさせません。最後の彼の見>>続きを読む

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

5.0

さすが東野圭吾です。人を信じるホテルマンと疑う刑事、そんな両端の仕事に就いている二人のやり取りは深いです。私と年齢と身長が同じ木村拓哉、佐藤浩市っぽい渋い俳優になって来たなと思います。ホテルって異空間>>続きを読む

ヴィクトリア女王 最期の秘密(2017年製作の映画)

4.0

容赦なく続く公務を抱え、私欲に満ちた輩がはびこる王室内、そりゃ女王だってストレスいっぱいで、常に凛としてなんていられませんよね。そんな中で現れたアブドゥルと女王の関係は、観ていて気持ちが良かったです。

愛唄 ―約束のナクヒト―(2019年製作の映画)

4.0

最近の余命映画ブームに違和感は感じつつも、GReeeeNなので観て来ました。余命の生き方に何が正しいなんてないと思いつつも、なかなか良い展開でした。「今しか、ない」、やはりこれが万人の真理かもしれませ>>続きを読む

そらのレストラン(2019年製作の映画)

4.0

北海道せたな町の自然が美しいです。大泉洋に感情移入し切れなかったり、本上まなみが牧場に来た経緯も置き去りだったり、どこか綺麗に作り過ぎている印象があります。でも自然と共に生きる彼らのような生活もいいな>>続きを読む

この道(2018年製作の映画)

4.0

誰もが一瞬で回想モードに切り替わる名曲!そんな北原白秋と山田耕筰の物語です。貧しくも良き明治大正、治安維持法が制定され迎えた暗黒の昭和、そんな時代に翻弄された二人の生き様は切ないです。懐かしい道と思い>>続きを読む

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

4.0

古典的作品のリメイク、何気にレディー・ガガの顔を初めて観ました。風貌も歌唱力も華があります。人との出会いからチャンスが広がるストーリー好きですね。敢えて言えば、ガガはクーパーのどこを愛したかが伝わって>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

人気の理由に納得!クイーン全盛期は少年時代で全くの意識外でしたが、聴いた事のある曲が多かったです。人間関係、驕り、出生、家族、性、差別、懺悔、悟り?様々なテーマがありました。太く短い人生も一つの人生で>>続きを読む

シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

4.0

小5の息子と鑑賞。一見チープですが、インターネットの世界観が見事に描かれています。プリンセス達やスター・ウォーズキャラクターの参加もお祭りを盛り上げてくれます。Xmasの親子鑑賞に最適です。

⼗年 Ten Years Japan(2018年製作の映画)

3.0

香港映画「十年」を真似て制作した日本版で、監督5人のそれぞれの短編集です。ショッキングな十年後が描かれており、全作品が警笛を鳴らしています。上映後に津野、藤村、石川監督の舞台挨拶がありました。

かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―(2018年製作の映画)

5.0

RAILWAYシリーズ3作目もジーンと泣きました。有村架純の無知さと勉強姿がまるでビリギャル、また1/2成人式の理不尽さも啓発されています。何よりまっすぐ生きようとする彼らに感動です

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.0

小5の息子と鑑賞。5部作2部目で先は長そう!アクションと人物相関やストーリーが複雑で、息子はおろか私も消化不良でした。コアなファン向けと感じつつも、続きが気になる展開です。