たかさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

日日是好日(2018年製作の映画)

4.0

茶道を通して日日是好日を実感していく黒木華、そして師匠は樹木希林、厳かに穏やかに焦りを打ち消してくれる作品です。頭で考えず只やり続ける事で見えて来るものがあります。フォーラム仙台初日は満員、9割が女性>>続きを読む

ビブリア古書堂の事件手帖(2018年製作の映画)

4.0

一冊の古書から広がるストーリー、それが現代まで続いている因縁の面白さ、原作未読ですがこの発想は魅力的です。今回は夏目漱石と太宰治で楽しませて貰いましたが、原作にある江戸川乱歩や宮沢賢治など続編を望みま>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.0

全編パソコン画面と言う斬新さ!JKマーゴットの失踪と捜索から色々なものが見えてきます。父親の疑心暗鬼に共感し、共に祈る気持ちで観ていました。一見の価値ありの傑作ですが、年頃の娘を持つ父親は観ない方が良>>続きを読む

あいあい傘(2018年製作の映画)

5.0

最後は泣かされました。恋園神社に集う愉快な面々、そこに秘められた純な想い、そして絶妙な緩急が効いていて見所満載です。愉快なテキ屋達はもちろん、原田知世、倉科カナの演技が光ってました。観終わると心がピュ>>続きを読む

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

5.0

変わらぬプーと仲間達からの大切なメッセージです。確かに大人こそ人生で迷子になり安いですね。それは何もしない事をせず、違和感が慢性化して無視してるからかも!落ちてるとんくりを拾いつつ100エーカーの森へ>>続きを読む

ゲンボとタシの夢見るブータン(2017年製作の映画)

3.0

まるで過去世で見慣れたような風景が続き懐かしさいっぱいです。ただ噂ほど皆が幸福には見えず、あまり仏教も浸透してなさそう。日本同様、お寺が世襲を求めたら、仏教は本来の目的を忘れてしまいます。これが現実?

コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

3.0

シネマの風格を感じないドラマ品質です。ただ一旦過去に戻る事により、現在を受け入れたり行動が変わったりする様子は、とても興味深かったです。誰もあのコーヒーを味わっていなかったけど、お味の方はどうなのだろ>>続きを読む

泣き虫しょったんの奇跡(2018年製作の映画)

5.0

万人の心に突き刺さる感動作、泣けました!多くの人が出会う人生の葛藤や将棋界の厳しさが描かれており、主人公・瀬川晶司を応援したくなると共に、自分にも何かの可能性があるのでは?と思わされる作品です。お薦め>>続きを読む

沖縄スパイ戦史(2018年製作の映画)

4.0

国を守ると言う耳障り良い言葉、国は国民ではなく国体を指す事に今更ながら衝撃を受けました。戦後も政府方針は変わらず、また同じ事が起こる基盤は整っています。戦争の悲惨さを伝え続けても、何の成果も出てないの>>続きを読む

クレイジー・フォー・マウンテン(2017年製作の映画)

4.0

銀幕に魅惑的な山容が次々と現れ、クラシックとのコラボでより神秘的に映りました。しかし山であれほど無謀とも言えるアクションができる事に驚きです。山で何かを達成する意義と共に、執着への警笛も鳴らしてます

マイナス21℃(2017年製作の映画)

5.0

冬山遭難が迷える男に人生をやり直すキッカケを与えてくれた感動作です。これは実話で、本人もこの体験に感謝しています。人間は不完全なもの、時には大自然が荒療治を施してくれるのかも!一方、冬が待ち恋しい真夏>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.0

この異常なブームは少し極端過ぎますが、笑いの持って行き方はうまいし、映画製作における現場のドタバタ感も痛快でした。映画に深い質感を求めると満たされませんが、お祭り気分でサクッと観るには楽しい作品だと思>>続きを読む

乱世備忘 僕らの雨傘運動(2016年製作の映画)

3.0

ずっと学民の女神・アグネスには注目してますが、本作は別の目線で捉えてます。やるせない気持ち、勝ち目のない戦いをする意味、そしてそこから生まれる副産物、不本意ながらやはり歴史は繰り返すと確信してしまいま>>続きを読む

インクレディブル・ファミリー(2018年製作の映画)

4.0

息子と鑑賞。素直に楽しめた反面、敵のヒーロー不要論に大きく賛同しました。一般人が誰かに頼る弱い存在、そして傍観者になってしまう。そしてヒーローは、自らが活躍するために敵の出現を待望してしまう。深いです

返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻す(2018年製作の映画)

5.0

充実した秀作でした。私は沖縄返還の年生まれなので、大阪万博より反応します。外交官・千葉の使命感/無力感を総じた人生に感じ入り、同時に統治者がどの国かより、誠実かどうかの方が重要だと強く感じます。

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.0

ストーリーが多少複雑でも陳腐でもトムの演技で大方カバーされちゃいます。今回はパリ、ロンドン、カシミール、そろそろ日本上陸を望む!仙台七夕の雑踏を疾走して、七夕飾りを伝って屋根に昇るとか!

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.0

アメリカの闇が散見できる衝撃作、特にネイティブアメリカンが虐げられている事は、多くの米国人は知らないと聞きます。中国人がチベット占領を知らないように、強い力で逸らしたり隠したりです。悲しいかな、大人社>>続きを読む

菊とギロチン(2016年製作の映画)

3.0

大正末期の女相撲、現代の女性土俵賛否のような小さな話ではなく、訳ありの女性達が集い、革命家も交えて命を燃やします。土俵に上がる権利を主張する前に、土俵に上がる覚悟を自問させられる作品です。一般受けはし>>続きを読む

いただきます みそを つくる こどもたち(2017年製作の映画)

5.0

監督講演会付き上映に参加しました。子供達の可愛さだけでも癒されるのに、それ以上に大切な食の学びと警笛にも聴こえるメッセージ、それを納得の行くように説明してくれます。我が家も生味噌に変えてみます

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

5.0

前作と比べ想像以上に面白かったです。臨場感はもちろん、ブライスが魅力的だったり、細かい演出が粋だったり、次作へ期待も高まります。ただ流れが『猿の惑星』、二番煎じにならないような独自性に期待します。

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

4.0

小5の息子と鑑賞。そこそこ楽しめましたが、大人の事情と駆け引きが多過ぎて小学生向けとは言えません。どうしてミレニアム・ファルコンのチェイスシーンは、いつも魅力的なんでしょう!

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

5.0

JKの娘と鑑賞。予想を遥かに超えた作品です。障がいで人とは違う顔を持った小5男子が、意を決して残酷な子供社会に飛び込みます。そこで起こる数々の出来事、オギ―君や周りの人々の心の変化、家族目線で応援しち>>続きを読む

焼肉ドラゴン(2018年製作の映画)

4.0

私が生まれる頃の在日家族、建前なく本音で生きていて後腐れもない気質、一方で、逞しくないと生き延びれない過酷な時代、時生のような優しい人間には地獄です。それもこれも振り返ると時代の刹那、良し悪しでなく只>>続きを読む

おだやかな革命(2017年製作の映画)

4.0

都市と地方には不平等条約のようなものがあり、震災に関してもこれ以上理不尽なものはありません。でもそれに恨みつらみを言わず、ただ前向きに自然体に知恵を絞る事で、何かが変わります。それを具現化している学ぶ>>続きを読む

羊と鋼の森(2018年製作の映画)

5.0

お薦めです!観ていると心が静まり、そのまま余韻へ導かれます。ピアノと森の繋がり、草原に群れる羊までイメージできました。笑いを取ったり恋愛を期待させたりせず、音と無音の世界にマインドフルネスできる森のよ>>続きを読む

終わった人(2018年製作の映画)

4.0

内館牧子原作の真面目でユーモラスな作品です。定年って生前葬?私は企業戦士の空気感ゼロなので危機感は薄かったのですが、観るべき人が観たら恐怖かも?でも公園や図書館の高齢コミュニティに入ったら、さすがに終>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

JKの娘と鑑賞。羅生門の下人は行方知らずですが、その続編のようです。法から逸脱しつつも、それぞれの落とし所を見つけ、命を繋いでいます。その中でこそ見える風景、分別しようがない社会、ウェットとドライが混>>続きを読む

かみさまとのやくそく ~あなたは親を選んで生まれてきた~(2016年製作の映画)

4.0

直感的に全くその通りだと思います。ただこの作品は、本当か否かよりも、否定しないで受け入れる重要性を訴えています。最近人間が悩んだり争ったりし過ぎているので、かみさまからのメッセンジャーが増えている気が>>続きを読む

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

4.0

もしJKに告白されたら、どう立ち振る舞ったらよいか?距離を保ちつつ、ごく自然に内観へ導き、肯定的に方向転換させたいですね。彼はそれを自然にできてました。ただ拒絶するだけじゃ、大人の役割を果たしてません>>続きを読む

ダンガル きっと、つよくなる(2016年製作の映画)

5.0

これはお薦めです。泣きました!日本では許されないようなインド文化の中、日本人に感動を与える作品です。とてもわかりやすく、即座に惹き込まれ、心から応援してしまいます。踊りはないけど最高のインド映画です。

STOP(2017年製作の映画)

3.0

韓国の監督が描いた原発事故、劇映画としては耐え難く最低評価です。お奨めしません。ただかなり異質な表現でありながら、訴えたい事の殆どが共感できました。ただ全てが極端過ぎるので、原発推進派に警笛を鳴らす目>>続きを読む

ラプラスの魔女(2018年製作の映画)

5.0

原作既読のJK2と鑑賞。豪華キャストもさることながら、東野圭吾らしい絶妙な仕掛けが新鮮です。もしあの力を得るチャンスがあったら、相当迷います。後に謙人(福士)が活躍するような続編があったら、別の意味で>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

5.0

痛ましい韓国・光州事件の作品です。人間が眠っている正義感に目覚め、それを行動に移した時、誰かに感動を与えます。それが人間なのに、こういう悲惨な歴史を何度も繰り返します。それも又人間なのでしょうか?

パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

3.0

迫力ある映像でも、淡泊なストーリーが続くと、さすがに飽きが来ます。それでもイェーガーの戦闘シーンは、遠い少年心を擽ります。お台場ガンダムに搭乗して参戦する直感が外れて残念^^;

ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

5.0

子供達と鑑賞。さすが3部作の結び、最高の出来です。高3の夏、新キャラも含め全員が個性を遺憾なく発揮しつつバランスも取れてたし、何より話の展開が抜群でした。まだ結ばないで欲しいくらい愛着を持ったシリーズ>>続きを読む

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

5.0

小4の息子と鑑賞。メキシコ版黄泉の国は、現世の延長線上で確執もそのまま、極楽浄土とは程遠かったです。それでもストーリーが素晴らしいです。ありがちな家業の縛りと少年の夢、そこにご先祖様が絡んで涙の展開で>>続きを読む