Origin 2023年作品
2/10
エヴァ・デュヴァネイ監督脚本
イザベル・ウィルカーソン原作
アーンジャニュー・エリス ジョン・バーンサル ニーシー・ナッシュ
エミリー・ヤンシー ニック・オファーマン ベラ・ファーミガ
コニー・ニールセン フィン・ウィットロック
ビクトリア・ペドレッティ ドナ・ミルズ ブレア・アンダーウッド
イザベル・ウィルカーソンという黒人女性の元ニューヨーク・タイムズ紙記者が
「カースト アメリカに渦巻く不満の根源」を書くまでの、個人的な体験と取材を
描いた作品。
映画の最後に
「カースト」がBLMの元になったジョージ・フロイドの死の2ヶ月後に出版され、
2020年の大統領就任時にニューヨーク・タイムズのベストセラー1位になったと
テロップが出る。
アメリカの人種差別問題を階層問題に落とし込んだ書籍になるのだけれど、
まずドイツに行ってホロコーストになぞらえて、ドイツは反省していて偉いけど
アメリカはそうではないと、自国を腐す。
この点日本の出羽守にそっくりではあるが、ドイツ人から黒人はホロコースト
されてませんよね、ちょっと違ってませんかと指摘を受ける。
なんでもかんでも差別差別いうひとたちがいつも向かうのはホロコースト。
そこはら筆者はめげずに、インドに行きカースト制度を取材。
見た目は一緒のインド人の中にカーストがあることから、インドの
ダリット(被差別民)とドイツのユダヤ人を階層社会に落とし込んで本が
完成する。
本作はその本の内容を説明してくれるのだけれど、なんかリベラルが
子供達を連れてみせるような感じの作りになっている。
黒人からみた人種差別の話。
BLMはその後なので本作で書かれることはないわけだけれど、差別受ける側の
中の差別ゴロとか、被害者とされる人物が実際に問題のある人物デあったりとか
自分を見直す視点が一切ない作品。2時間越えでこれはきつい。
そもそも映画になっていない。
自分の主張をただただ提示し、鑑賞する側はただただ賞賛するのみという、
リベラルのタコつぼ。
黒人が黄色人に持っている差別意識とかアメリカ先住民とかの言及は一切ない。