ooospemさんの映画レビュー・感想・評価

ooospem

ooospem

ロメールの女たちには敵わない
#ooospem'best

映画(483)
ドラマ(0)

バンクシー・ダズ・ニューヨーク(2014年製作の映画)

3.5

字幕無しで鑑賞。全然関係ないけどフランスの雑誌・マリークレールがW杯決勝に乱入した観客がMbappéとハイタッチした図について、政治的意図が絡まってるとして「単語の最もいい意味でパンクよね」的なことを>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.8

ティモシー・シャラメが異常なイケメンだったという印象が最大。シアーシャ・ローナンの「人間!」って感じの粘っこさが主人公でその主観で展開するのだが、ティモシーシャラメのように静かで軽やかでチャラめの性格>>続きを読む

エレファント(2003年製作の映画)

4.2

アメリカスクールカーストの陰湿さが生々しさを持って描かれた傑作。どの学校にも影はある。アメリカの大胆さやカジュアルさは羨ましいが、高校生がネットで簡単に銃を入手できる社会の文化はどうしても受け入れられ>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

1.3

俳優陣の演技力だけは評価できるが、柔軟な心情を無視した「べき論」一辺倒には最後まで意味不明だったし、腹が立つだけだった。

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

5.0

WorldCupに夢中ですっかり映画無沙汰に。サッカーって全然詳しくないし、私が蹴ってもボールを宙に浮かすことすらできないんだけど、あれって映画鑑賞と似た種類の楽しさがあるんですよね。ヒューマンドラマ>>続きを読む

X2000(1998年製作の映画)

4.7

西暦2000年1月1日の朝のこと。倦怠感漂う中年夫婦の変わりばえない朝。眠気、気だるさ、いつもより多かったお酒の感覚。それでも誇らしげに朝日が照らす満ちたりた朝。いつも通り大胆に裸体を映し出してはいる>>続きを読む

焼け石に水(2000年製作の映画)

5.0

傑作。直感的な恋とかロマンとか、セックスの異常な非現実感に酔えるタイプの観客なら高確率でヒットする。オゾンらしい爽やかさを残しつつも、官能的な暗さや室内照明が生みだすとろっとした画が艶めかしい。テーマ>>続きを読む

3人のアンヌ(2012年製作の映画)

4.0

イザベル・ユペールとりわけ好きって訳でもないのに魔力に吸引されるように観てしまうのは何でだろう。ホン・サンス監督と組むっていうのもそそられたけど、何よりすごいと思ったのが『ユペールがユペールじゃなくな>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.9

良い映画、なんだと思う。ただ潔癖ぎみの私としては子どもたちの衛生上問題ありすぎるイタズラ、それと治安悪ぎみの生活環境に個人的に辟易した。完全に心を解放モードにしておくべきだった。問題のママだけど世界に>>続きを読む

つかのまの愛人(2017年製作の映画)

5.0

フィリップ・ガレル『現代の恋愛についての3部作 Trilogie des amours contemporains』(“La Jalousie”“L'Ombre des femmes”)最終章。ガレル>>続きを読む

愛の昼下がり(1972年製作の映画)

4.4

最近観たロメール映画の中ではストーリー、オチが明快なほうだった。《six contes moraux》シリーズ泣く泣く全作鑑賞。突然姿を表すクロエの存在が、喋り方や行動、服装などあらゆる点からあきらか>>続きを読む

西部戦線異状なし(1930年製作の映画)

-

大学の授業で。戦争もの怖いvol.2。ラスト・シーンで、タルコフスキーの『僕の村は戦場だった』のそれが思い浮かび恐ろしさが増した。目を背けてはいけないと分かっているのに戦争ものを避けてしまう、私は弱い>>続きを読む

十月(1928年製作の映画)

3.5

大学の授業で。モンタージュの技法と言われると『戦艦ポチョムキン』の大階段のシーンしか浮かんでこない私であったが、なるほどその技法を駆使した今作も説得力が並外れていた。戦争もの怖いvol.1。

パリのランデブー(1994年製作の映画)

4.0

ロメール映画ではフランス語が聞き取りやすく、わかりやすい言葉を使うのでフランス語学習者にも最適だと言われています。今回では「あっ!今『木を見て森を見ず(L'arbre cache souvent la>>続きを読む

恋の秋(1998年製作の映画)

4.3

今度はマリー・リヴィエールちょっと賢い女の子になっている。目の前のフィーリングだけで楽しんでた近視眼的な『飛行士の妻』『緑の光線』のキャラクターと比べて、ちょっと先のことまで想像できるようになって、す>>続きを読む

飛行士の妻(1980年製作の映画)

4.2

『緑の光線』でも主演していたマリー・リヴィエールは、わがままで気まぐれで言動が首尾一貫しないキャラクターを演じても、憎めなくて、可愛らしく見えてしまうから不思議。このひとが演じる女性って個人的に私と共>>続きを読む

愛・アマチュア(1994年製作の映画)

4.0

根っからの気狂いを演じさせたらユペール様より怖い女性を知らない。常識破りなのに無敵感すごい。脚本上のキャラクターとしてではない、そもそもの存在の異様さがユペール。ハートリー監督のいい感じの軽さと絡まっ>>続きを読む

恋人たちの失われた革命(2005年製作の映画)

4.5

こちらも「5月」映画。1968年、フィリップガレルは20代だったはず、映画を精力的に撮り始めたのは10代の頃だから、革命はこの180分の大作を撮るにはじゅうぶんな刺激だっただろう。ルイガレルを始めとし>>続きを読む

昼顔(1967年製作の映画)

3.4

ゴダール『恋人のいる時間』で主演していたマーシャ・メリルがもっと見たくて…。今作になるとマロン色の髪の毛がつやっと丸まって、カトリーヌ・ドヌーヴの友人役としてでも彼女に引けをとらないコケティッシュな魅>>続きを読む

恋人のいる時間(1964年製作の映画)

4.2

あり得ないくらい久し振りにゴダールを観て「うわ、この、ロマンチストめ…(ハート)」と心を撃ち抜かれた。彼の言葉遣いの巧みさは尋常じゃない。巧みというよりロマンチックなんだ。ジュテームレベルの単語がイメ>>続きを読む

ありきたりの映画(1968年製作の映画)

3.6

だって「5月」だから。
いわゆるいつもの映画鑑賞、の心地とかけ離れすぎて『ゴダールを観てる』強烈さは拭えない。ナンテールの学生たちとストの活発な映像に、アイロニックなほど平和的な野原で話し合う若者たち
>>続きを読む

みじかくも美しく燃え(1967年製作の映画)

4.6

絶望的なほどに切実な夢とロマンス。異次元の楽園のような実話。見方によっては、モーツァルトの21番に最高級の映像詩をくっつけたとも受け取れる。本当は勿論、天国のような愛の逃避行にモーツァルトが華を添えた>>続きを読む

ぼくとアールと彼女のさよなら(2015年製作の映画)

3.7

自ら「駄作だ」と言い切る男の子二人の自作映画、『勝手にしやがれ』『第七の封印』を始めとするあらゆる古典を「バカ風に」アレンジしているんだけどもう滅茶苦茶に面白い。全然関係ないところで『8 1/2』のサ>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

5.0

Les mots sont impuissants. Mais je crois qu'il n'y a pas ce film sans l'intelligence et la littératu>>続きを読む

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.3

通俗的なラブストーリーかと思いきや、「って思うじゃないですか」と推してくれた友人の勧め通り素晴らしい映画だった。ジュリーデルピーが読んでいた本が、バタイユ《マダム・エドワルダ》だと明かされ、ソルボンヌ>>続きを読む

サッドティー(2013年製作の映画)

-

レンタルショップに慣れていない時期に観た、生温いサブカルの感触。私は色んな方向から受け取った世界で出来ている。

借りぐらしのアリエッティ(2010年製作の映画)

-

私は髪を伸ばしてポニーテールにするとこの女の子になる。顔が似てるから。ジブリの王道どころすら観たことない私だけれど、この物語は今までのジブリの最初で最後のもう一度観たい、を願った作品。

横道世之介(2013年製作の映画)

-

今映画に柔らかくて優しい感触を求めてるので、過去の記憶から。素直さと誠実さ。

未来よ こんにちは(2016年製作の映画)

4.4

ユペール様が哲学教師。ごく個人的な感想だけど、ある程度図太くないと務まらないよ、哲学を講じる、って。格好良い。私はいちいち感傷的になってしまうので絶対無理だ。まあそんなことはさて置いて。
教師の日常と
>>続きを読む

自由が丘で(2014年製作の映画)

3.9

初・ホン・サンス監督。初の加瀬亮拝見でもある。体に力を入れずに観られる映画ってこのところ観ていなかったかもしれない。肩こりが緩和するような(良い意味で)気の抜けた作風が心地よかった。度々登場するズーム>>続きを読む

心と体と(2017年製作の映画)

4.3

初日に観れました。

内向的で敏感で社会的にうまく立ち回れない、ということに切実な人達がいることは知ってる。私も昔そうだった。色んな性質の人がいて、どれにも大袈裟に理解を示すつもりはないけど、今作のこ
>>続きを読む

ポーラX(1999年製作の映画)

4.5

ガレルが理性の人ならカラックスは感覚の人、という印象。計算だけでは追い込めない感覚的な臨場感がある。印象操作を感じないのに、本能的に緊張する何かが襲ってくる。
映像の作り込みという点では、彼はひどくし
>>続きを読む

パリ、恋人たちの影(2015年製作の映画)

4.0

女に優しいフィリップガレル。彼の映像って殺伐としていながら女心への愛おしさ、優しさ、包容力が垣間見えるのでホロリとする。身勝手な男を愛さずにはいられない女たちを、何という特別なものはない庶民的なキャラ>>続きを読む

袋小路(1965年製作の映画)

4.3

追い詰められた時に起こる普遍的な心情を「袋小路」と題して描くのはうまいなあと思う。フランソワーズ・ドルレアックの美しさがモノクロによく映える。お似合いだった姉御肌なキャラクターは妹・カトリーヌ・ドヌー>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.7

水は透明に見えるけれど、深海での色世界は秋みたいにこっくりしている。青とも緑とも言えない「海の色」がただ全編を通して大切そうに使われていて、それに開始数分だけ違和感を感じたとしてもすうっと引き込んでく>>続きを読む

まぼろし(2001年製作の映画)

2.0

オゾン監督って男を殺して女に悶えさせる作品多くないか。気のせいかな。今作はシャーロット・ランプリングの演技力により悲壮感がよく出ているが、構成や物語としてはイマイチ。幻想シーンとの繋ぎ合わせがちょっと>>続きを読む

>|