明宏

スターウォーズ:クローンウォーズ シーズン1の明宏のレビュー・感想・評価

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ep.1 待ち伏せ
おお!ヨーダが茶目っ気のあるめんどくさいジジイみたいな感じで描かれてる!帝国の逆襲のときみたいでなおかつすばしっこくて良い!このシリーズはアナキンも結構ジェダイマスターとして箔がつく感じで描かれてるし、アソーカのノリの軽さも重苦しいプリクエルのあの感じから離れていて良いじゃん。観たいものが描かれている。
巨大な紫の珊瑚礁が密生した大地でのベトナム戦争を思わせるゲリラ戦なのだが、クローン生産された歩兵vs大量生産されたドロイドという兵隊が消耗品でしかなくそれが密林で描かれているところなんかも、まさしく戦争って感じで考えるとツライ。クローントルーパーもドロイドも彼らが戦わずに済んだ人生に想いを馳せてみたい………
ドロイドを「ブリキ野郎」って言い捨てる感じも他者への想像力の欠如って感じで戦争怖ぇ 

ep.2 マレボランス襲来
電磁波によって動力を奪う分離派の強力な武器イオン砲を搭載した戦艦マレボランスによって逃走不可となったマスタープロクーンとクローントルーパー達。アソーカの無茶によって生存しているかもわからない彼らを助けに行くことに。プロクーンとアソーカのフォースが通じる場面であのいい曲がサラっと流れてちょっと泣きそうになる。いいエピソード

ep.3 マレボランスの影
分離派は共和ヶ国側の医療ステーションを狙ってくる。人でなしっ!

ep.4 撃破!マレボランス
シス卿のトップが現場でスパイ行為してるの凄いな笑 パルパティーン気苦労多そう。
アナキン「昔は(ドロイド)組み立て専門だが、今は解体専門だ」
こういう気が利いた台詞いっぱい聞けるのがこのシリーズの醍醐味の一つかもしれない。動く貨物列車の上でのライトセーバー戦。短かったけど動きが多くてよかった。
悪魔の戦艦マレボランス破壊完了。ジェダイもシスもセキュリティがいい加減すぎんか

ep.5 ルーキー達
どこがルーキーやねん!というツッコミはしていいのだろうか?クローンの攻撃の時は子供もいた気がするんだけど兵隊はみんなおじさんなのはなんなんだ。あと個人をどうやって見分けるんだろう?
ほぼクローンしか登場しない回だけどここから愛着が湧いていくのかな?

ep.6 消えたドロイド
ゴールディ名前が可愛い。
アナキンのパワハラ上司っぷりがヤバい回だな〜 グニャグニャ動くIGユニット不気味で良い。
アナキンはR2を取り返したいがためにわざとジェダイの情報が入ってるってオビワンに報告したのだろうか?どちらにしろ強い執着有り

ep.7 ドロイドの決闘
まさかのスパイ!ドロイドの形状でなんとなくそういう可能性は考えていなかった。
アナキンとR-2の絆を再確認する回だった。とはいえアナキンのパワハラ上司感は全然怖かったけど。俺はアソーカ先輩について行きます!

ep.8 型破りなジェダイ
「私は外交を信じます。交渉をこころみずなんでも軍を介入すれば解決できるとは思えません」
外交官としての聡明なパドメが観れるのも嬉しい。
ジャージャーの活躍もまだまだ観たいな。
ガンレイ総督って大物なの?

ep.9 闇のマント
セネイトガードって初めて観た気がするけど、本編に出てきてたのかな?
マスタールミナーラ見た目がカッコいいね。ヴェントレスも強いし結構悪賢いから好きだ。足場の悪い場所でのライトセーバー戦が観れて良かった。

ep.10 グリーヴァスのアジト
なんか今回美術が良く見えるな。ちょっと他の場所と雰囲気が違くゴシックな感じがして良い。
グリーヴァスのドクタードロイド態度悪すぎるの面白い。なんで雇用されてるんだこいつ笑
ナダールの戦い方がフォースとライトセーバーを上手く混ぜた戦い方で良かった。キットフィストーあんたそれでいいのか……最後のヨーダも薄情すぎる…
キットフィストー「復讐はジェダイの道ではない」
エピソード6公開当時の邦題「ジェダイの復讐」

ep.11 囚人ドゥークー
ドゥークーが瞑想してるのめっちゃ良い
見たことない種族の宇宙海賊登場。BGMがジョン・ウィリアムスがぜったい作らないインド音楽だ笑 金の代わりにスパイスを使ってるし。この辺の描き方はまだ00年代の時代感というか、今だったらもうちょい慎重に描写するかな。
いろんな星が出てくるのは楽しい。

ep.12 グンガンの将軍
あれ?薬もられるのわかってて交換してる描写あったよね?全部の飲み物に薬が入ってたってこと?
ナイフ刺したら開く扉ってなんやねん!
ジャージャー罪深いな。こいつのうっかりでこれから何人要人やトルーパーが死ぬんだ。
ジャージャーに期待するうっかりって後半みたいな、意図せず上手く行くみたいな方向なんだけどな。

ep.13 ジェダイの遭難
アナキンが躊躇いなく自己犠牲を払うところや、そんなアナキンに執着を見せるアソーカ、さらには共和国とも分離派とも距離を置く武器を持たない民族の登場でジェダイの教えの正しさを問い直すような回。地味だけど題材が良いから後半に期待。戦艦が大気圏内の青空で戦う場面って結構新鮮かも。

ep.14 平和の守護者
キング牧師のような非暴力を訴るルワメンの長、最後はジェダイには感謝すべきかもしれないがこれで良かったのかどうかはわからないという〆になっていた。
戦争の物語だからこそ、外交や非暴力に希望を見出すような回があっても良いと思うのよね。
平和の守護者ってタイトルもちょっと皮肉な感じニュアンスがある。

ep.15 侵入者
感動的だな〜この回かなり踏み込んでて良い。
無人と思われる未開の星にある共和国の基地から連絡が途絶え、訪れたオビワン、アナキン、惑星パントラのチョウ書記長、チュウチー議員。トルーパー達は皆殺しにされており分離派の仕業かと思われたが、分離派の基地も同じく壊滅していた。という謎めいたスタート。そこから先住民との領有権の話になっていく。
お 杭にトルーパーのヘルメットが掛けられている。マンダロリアンでこの光景みたぞ。
タルズ族の武器である槍が物語の冒頭では殺戮の象徴のように見えたものがラストで友好関係の象徴になっているのも上手い。
前回のルワメンの話に続いてスターウォーズの本編ではここまで踏み込んでて描けていなかった問題が丁寧に描かれていて良い。
これで終わってもいいけど、タルズ族とチュウチー議員の再登場もちょっと観たいな。

ep.16 内なる敵
おー。前回といい今回といい、戦争映画としてかなり本格的になってきた。めちゃめちゃ面白い。
ドロイドもクローンも戦いのために奴隷のようにそれぞれの体制に従っているけど、個人の意思が芽生えたときどちらに与するのが自分の幸せになるだろうか?はっきりと冷戦期のスパイミステリーの裏切り者の悲哀が描かれていてワクワクした。基地の中にグラビアが貼ってあったり、戦場から物を持ち帰ってはいけないという軍規があってそれを破るとクズ呼ばわりされる等、軍人あるあるみたいなものからそれらのルールに抑圧されたものの意思のあり方にまで至っていて、これは従軍経験者の多いアメリカだと受け取られ方がさらに深いものになったんじゃないかな。裏切り者がレックスとコーディに放った「裏切り者はお前たちだ!」という発言のトルーパーを奴隷としてジェダイに統率させている指揮官への反発って、旧3部作が反体制側の物語だったのに対して新3部作が体制側の物語になっていることの核心をついたような台詞だ。クローントルーパーという存在に疑問を抱かないわけがないんだから。ここにきて、体制に従う兵隊をその名の通りのクローンという設定にしたことが、戦争が個人の人生を剥奪することをこれ以上なく浮き彫りにしてくれるな。
序盤で無数の登場人物から容疑者を数人に絞り込むところや、やましいところがある人物がそれが明かされたのち新事実を明かして展開が転がっていくという犯人当てミステリーの定番の展開を踏んでいるところなんかもスターウォーズにしては珍しくて楽しめた。

ep.17ブルー・シャドー・ウィルス
しばらくファントム・メナス観てないから忘れてるんだけどナブーってこういう東アジアテイストの星なんだっけ?大仏出てきてびっくりしちゃった。
過激な環境保護主義者?っぽい科学者が敵なんだけど、こいつは分離主義者のバックアップの元に研究を進めてたのかな?

ep.18 千の月の謎
ドロイドを勝手に改造してる少年良いな。
ナブーの地下施設は閉じたきりにしないとウイルスが増殖してしまうのでは?どうやってパドメ達を地上に出したんだろ…ナブーで感染が広がっても問題無い量のワクチンを作るってこと?

ep.19 ライロスの嵐
優しいアナキン良いな、映画だとヤンキーみたいだからアニメで優しくされるとキュンとしちゃう。13歳で指揮官をやらなきゃいけないアソーカは心が持たんぞ。かわいそうに。
スターウォーズは一応戦略が存在するからそこを軸に観れるのが楽しいな。ゲームオブスローンズは人海戦術しかほぼ存在しなかったから。

ep.20 ライロスの罪なき人々
咄嗟の判断でドロイドと人間を見分けるのが難しいって台詞があるけどそんなわけないよな。って考えると、つまりこれ兵士と民間人を見分けるのが難しいっていう話をSW版で言い換えた時にこうなるってことなんだな。
街の雰囲気も中東っぽいし。

ep.21 ライロスの解放
シンドゥーラ「戦後が不安だ。共和国は軍を駐留させるつもりだろ?」
ウィンドゥ「一時的にだ。平和維持のために」
シンドゥーラ「新たな軍に占領されるということだ。共和国の戦争になるまでどれほど持つかな?」
すご…s1の後半ずっとこんな感じなんだ。
スペインからの解放を約束したアメリカに乗っ取られるキューバって感じの図式をそのままやってる。このあと共和国が約束通りクローン兵を撤退してくれるなら良いが………

ep.22 人質
ふーむ、実質第一話となる映画版でのズィロ・ザ・ハットの逮捕から、シーズン1最終回でズィロの解放までで終わったわけか。この渋い顔の賞金稼ぎがシーズン2で活躍してくれるのかしらね。ジェダイの命であるライトセーバーを預かったパドメ側の賞金稼ぎらとの交渉が描かれてても良かった気がするけど。この回はいわゆるクリフハンガー的な役割でシーズン2の序章って感じかな。
シーズン1全体としては観る前には想像しなかったほど本格的に戦争映画をやろうとしていてびっくりした。プリクエル3部作より好きかもしれない。
明宏

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