JIZE

幽☆遊☆白書のJIZEのレビュー・感想・評価

幽☆遊☆白書(2023年製作のドラマ)
3.8
事故死した浦飯幽助が生き返る試練を受けるため"霊界探偵"となり霊界を揺るがすさまざまな事件に挑む姿を描きだす。北村匠海版 幽遊白書。制作期間5年。端的に話数(全5話)の少なさと一話あたり(50分前後)の時間量の少なさで、後半に向かうに連れ(詰め込み過ぎで)世界観が足早にオーバーヒートしてパンクしていた印象をうける。また暗黒武術会編のエピソードを挿し込むなど序盤から戸愚呂一味がなぜか登場して嫌な予感がしたが、悪い意味でそれが的中した。おもに第1話と第2話あたりまでは霊界探偵となる幽助のオリジンと三大盗賊(蔵馬や飛影、剛鬼)との激突など忠実な指標で突き進み、原作を何十倍速で駆け抜けてるような快感が、ある。全体的にバトルアクションのシーンの迫力や回を増す毎にメインキャストが馴染んでくる感じはあるが戸愚呂兄弟を出演させたのがイロイロと飽和し過ぎた印象をうけた。終盤は首縊島でのストーリーよりアクションに重きは置かれ、少年ジャンプ的法則に則り正義が悪を打ち砕く。やはりどうしても同じネトフリ邦画ドラマの『今際の国のアリス(2022年)』と完成度を比較してしまう点は、否めない。またそれぞれのキャラが(原作ドラマ特有の)キメの技名を発しないもどかしさはあるが、NETFLIXの年末のクリスマスプレゼントのような気持ちでは、ほぼ一気見で楽しめました。
JIZE

JIZE