混沌に満ちたマルチバースが新たな局面を迎え時間の流れを守る組織ＴＶＡ(時間変異取締局)での新たな事態を掘り下げてゆく。最終話のロキが文字どおりスゲエ状態になってて、このまま『アベンジャーズ：ザ・カーン・ダイナスティ(２０２５年)』へと接続されるのだろうか...また本作品はシーズン１最終話直後から再始動するが、ものの１０分程度で一気にロキの世界観に引き戻される。おもにロキが別時間軸のＴＶＡに飛ばされ過去・現在・未来を行き来する謎の現象解明にいどむ。神聖時間軸を管理するＴＶＡは拡大し続けるマルチバースを抑えなければならず枝分かれした時間軸を切れば同時に多くの命が奪われる困難はシーズン１からも掲げるテーマの根源へせまる。事態のハイパーインフレによる拡大化やラスボス不在問題など、大部分の内容がＭＣＵ既存視聴層向けなのはすでにもう折り込みずみで、油断すれば置いてけぼりもくらう。ジョナサン・メジャースがこのままカーン役を続投するのかも気になります。公開の延期騒動が相次ぎハードルが上がり切った現在、来年１月早々の『エコー(２０２４年)』にもマーベルドラマのさらなる真価が問われるだろう。
