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ノッキンオン・ロックドドアのJIZEのレビュー・感想・評価

ノッキンオン・ロックドドア(2023年製作のドラマ)
2.6
"不可能犯罪"のトリック=HOWの解明を得意とする探偵と"不可解犯罪"のトリック=WHYの解明を得意とする探偵の二人が探偵事務所「ノッキンオン・ロックドドア」を経営しながら依頼人の闇深き未解明事件の真相へとせまる。仲間由紀恵の登場は続編への示唆か...。まず監督が日本ミステリー界の巨匠 堤幸彦で、監督の演出面に期待して鑑賞した。また初回1hSPの第1話は、一話完結の密室殺人として手際よく本格ミステリーものの既定の王道路線を貫いた完成度だった。が、第2話以降の1題材につき前後編パート(ニ話分完結)を消費させる各ストーリー選びが、ミステリーとして正直どうなのか?という残念な着地と完成度に尽きる。いわゆるミステリードラマでよくある探偵が出先で事件と遭遇するパターンや、老舗のおどろおどろしい館や廃墟的な無人島などそれらの舞台立ては皆無で、シチュエーションの多様性にも(予算の都合上か)欠けた。。原点回帰という事で堤監督にはもう一度「金田一少年の事件簿」か「TRICK」の実写版の続編をぜひ撮ってほしい!総じて堤監督独自の主要キャラクターの決め台詞やカメラ回しなどそこの需要は満たされた。
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