志麻凛

世にも奇妙な物語‘21秋の特別編の志麻凛のレビュー・感想・評価

3.0
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★2.9

やっぱり、時間系の話だったら
『三人死ぬ』が世にも奇妙な物語の中でいちばん面白い。きちんと、謎を回収するし、結末も凝っている。この話は、謎を提示して肝心な部分がモヤモヤしたまま、話が終わってしまった。前回の『デジャヴ』といい、今回といい、時間系の作品は丁寧に描いて欲しいな。前述した、三人死ぬよりも長い時間を使ってドラマをしてるから尚更、その気持ちがあった

【優等生】
★3.8

これは、面白い!主人公の明日香が書いたテストの答えが現実に何故かなってしまうというもの。最初、コメディすぎて『恵美論』『切腹都市〜ハラキリシティ〜』を思い出しました。両者面白くて好きなのですが、この優等生も負けず劣らず好きです。そして、コメディだけでは終わらせないで、ちゃんとヒューマンストーリーがある。明日香が、このままだと世界がおかしくなってしまうと確信して勉強を奮闘する流れが鉄板だけど好きやわ。オチも秀逸で、「あ!」って思わず声を漏らしてしまいました。オオイシさんの先生演技最高でした


【ふっかつのじゅもん】
★3.5

カセットをフーフーしちゃうよね〜。DSをプレイしていた時に、接続悪かったら、やっていたし(本当は、やらない方が良いけど)、ファミコンの『ドラゴンクエスト』を元にしてる事があって、懐かしさを提供しているのが、また良きかな良きかな。ストーリーとしては、賢一が、ふっかつのじゅもんを入力したら、良介が復活するというもの。視聴していて、こんなにしみじみとした気持ち、世にも奇妙な物語だと『妻の記憶』以来です。“ゲーム”という物で繋いでいく想い、だからこそプレイしている人と見ている人で盛り上がることができる。そんな事が再確認出来た話です。1人でするゲームも楽しいけど、誰かとするゲームも楽しい。こういう感覚が、昨今で盛り上がっている“eスポーツ”へと関わってくるのではないでしょうか。一緒に喜び悲しむ、それを提示した話で良かったです


【金の卵】
★2.1

最後はショートストーリーで〆るのが定番になってきてる。そうすると、コウイチさんの動画や短編映画と比べてしまう。そうすると、今回の話は弱いかな?ってなりました。“金の卵”という変化球を取り入れているものの、展開が他の作品と似たり寄ったりしていて、この話だからこそ出せる味が無かったな。金の卵に呪われる時の目の演出が、今年放送されていた『ひぐらしのなく頃に業』(卒)で、沙都子の眼にかかっている感覚と同じで、笑ってしまいました
志麻凛

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