外界から閉ざされた供花村に駐在として左遷された警察官が"人食い村"との噂が流れる村の異常性に気付いてゆく。最終話、やはりそう来たか...という口ポカン状態にラスト数分はなる。また二宮正明のコミック原作「ガンニバル」は未鑑。ただ、コレはおそらくはシーズン２を見越しての"序章"に過ぎない真実が、最終話のエンドクレジットまで鑑賞した者なら感じるだろう。さらにキャスト面でも主演の柳楽優弥の狂気に迫った駐在役の荒くれた芝居や、吉岡里帆のその夫を支えながらも村の異変に巻き込まれてゆく感じは、家族愛ないしヒューマンとしても機能していて両者堂々たる演技だった。シリーズは全７話構成だが最初の４話ぐらいまではアクションなどエンタメよりで、それ以降は供花村自体の最深部やキャラクターの背景へ迫り、ストーリーもやや複雑化する。あまり言及すればねたばれになるが、"真実の追求はときに破滅をまねく"何かしらのメタファーなのだろうか。ディズニープラス社のフォーマットにおいてこのラストへ着地させたのはアイコンのミッキーマウスもびっくり、な内容や方向性に思う。ぜひ今後はシーズン２の配信を待ちたいし、単純にこの作品を通じてＪホラーの魅力が世界へと発信できたコトにシンプルに喜びを感じました。
