"多重債務者"として生きていくことができない状況に陥った８人の悲観した男女が休業中のホテル"デスティーノ"に招待され謎の男から人生の一発逆転を掛けた生き延びるチャンスを与えられる。昨夜ファイナルラウンドの最終話をオンタイムで鑑賞し、一息ついてレビューする。まずホテルの案内人の二宮役に武田鉄矢をキャスティングしたのは、後にも先にも最大の美点で、この人がいなければココまで歪んだ王国の構築や喜劇と悲劇が同居した感じの提示は不可能だったような。また結論。毎話デスゲーム単体のクオリティは単純にギャンブル要素やバリュエーションに飛び、次の展開の動向やどういう結末をむかえるのか...という程度の興味の持続はすばらしかったように思う。というのも最終話含む最後２話以降のミスターＸ絡みの作品の大命題の提示や着地のさせ方で、すべてが大失敗。確実にミスターＸの正体やキャラ性、デスゲームを主催する意図が後出しジャンケンやなんでもアリの無法地帯化してしまっている。また最終ラウンドで激突するプレイヤーの組み合わせも望んでなくなんで？感やカタルシスの無さは...。もしシーズン２が放映されるならば、ミスターＸが第一ラウンドの初回ゲームで退場するオチなら盛り返しを期待できる予感はする。
