Harumakiさん

キャンディマンのHarumakiさんのネタバレレビュー・内容・結末

キャンディマン(2021年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

【 その名を5回唱えると
           死ぬ。  】

この映画は、世界的に有名な都市伝説と黒人差別のしっとりとした内容を括り付け描いたホラー作品です。
過去にも『キャンディマン』という映画があり、てっきりそれのリメイクかと、、、、まさかの4作目とは。
ただ、続編とも知らず鑑賞して、ストーリー性や臨場感のある恐怖体験を味わえたことは、今作単体でも十分に楽しめるものだと思います。
所々における黒人差別を暗示する演出には深く考えさせられる、、、。

●“キャンディマン”の出現とビジュアル。
・キャンディマンと鏡の前で5回唱えると現れる、、、、。
もう怖い。
印象的だったのは、悪ふざけで儀式を試した女子数名が次々に殺されていく場面。殺される場面は直接見せず、女子生徒の断末魔と激しく吹き荒れる血飛沫は秀逸な演出だと思いました。個室トイレ下の小さい隙間を覗き込む演出もベタではあるもののしっかりと手汗ギトギトでした(笑)
これからは鏡を見るのが怖くなるなぁ。

・大きいトレンチコートに身を包み、右手は鍵爪で現れるところにキャンディをおとし、大量の蜂を連れ歩く。情報量が多いが故奇妙さが増す、、、、。
物語終盤で語られるキャンディマン誕生の秘密。それは差別によって理不尽な死を遂た人々の、悲しみを忘れないとする“意志”の現れだった。こうしてみると、キャンディマンの特徴が作中で描かれた殺されてきた黒人に関連しているとわかる。
キャンディマンは“誰?”ではないんだ、、、、。

●気味の悪いグロさ。
今作もスプラッター演出は見ていて痛々しい。キャンディマンが現れる時はほとんど赤く染まっていましたね、、、。
主人公アンソニーが蜂に刺され、徐々に変化していく右手はぞくぞくするほど不気味でグロい。また、終盤でアンソニーの右手を切り落とすシーンは直視できなかった。
ギコギコしないでほしい。
それでもやっぱり、演出として組み込まれるグロ描写はいい感じにハラハラドキドキさせられて最高でした、、、。

◉まとめ
この作品は、世界的都市伝説“キャンディマン”と関連付けて描かれる、人種差別の歴史を語る作品です。
『ゲット・アウト』『アス』に続き人種差別や社会風刺を描く今作、怖いと同時に色々と考えさせられる、、、、。本当に深い。
これは前作にも目を通さないけませんね。





久しぶりのホラー映画、、、いやぁこえぇ(笑)
Harumakiさん

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