Harumakiさん

THE FIRST SLAM DUNKのHarumakiさんのレビュー・感想・評価

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
3.9
【 バスケットは・・・
        好きですか? 】

この映画は、約30年前に連載されたバスケット漫画『スラムダンク』を、現代のアニメーション技術で最高級に仕上げた超胸熱な作品です。

どうして、、、、どうしてもっと早くこの熱を感じなかったんだ、、、
遅くなった鑑賞に本気で泣きそうになる。

今回は原作も読まず、アニメも見ず、誰がなんなのかもわからない状態での鑑賞でした、、、、けれども!!これほどまでにバスケの熱とキャラクターの感情に突き動かされた作品は初めてでした、、!
原作を知らない誰でも楽しめるような内容、バスケに興味を惹かれるリアリティのある演出、これはアニメ史に残る作品ですね。
※ちなみに、鑑賞翌日に全巻大人買いして読み直しました。

●原作との違い
そもそも、原作と今作の映画とでは主人公としての視点の描き方が違いました。
漫画では桜木花道を主軸に描かれていましたが、今作では宮城リョータを軸とした、スピンオフ的な感じで描かれていました。
漫画を読んでいなかった自分からすると、ただ単純にリョータの“人生”とバスケの迫力や熱意が伝わる、素晴らしい作品でした、、、、。だけども、漫画を読む前と後では面白みが全く違うように思えました。より一層原作との繋がりや、深く深く“宮城リョータ”と言う人物を知れるといった、今までのファンとスラムダンクを知らない人たちへ、すべての層に刺さる物語だと思いました。
観た後の余韻として、漫画を衝動買いしてしまうと言うのも、この作品の引き込み方の凄みが感じられますね、、、。

●試合の緊張感と勝敗の駆け引き
恐ろしく思ったのは今作の“試合”の描き方。バスケのドリブルやシュート、カットをする姿など、どのシーンもはっきりとしていてみやすく、本物のプレイを見ているかのような滑らかさがありました。さらには、ボールをキャッチしたり、ドリブルするときなどの音の響き方など、場面によっての強弱で試合の雰囲気が存分に楽しめだと思います。
今作の主題歌である10‐FEETの「第ゼロ感」の流すタイミングもさいっっこうにかっこよく、まじで興奮止まりませんでしたね。アドレナリンどばどばでもう鳥肌も立ちっぱなしでした。
漫画を読んでからだと、やはりここまでぬるぬると動くアニメーションで再現されると本当に感動してしまう、、。

●宮城リョータの人生
原作を読んでいる限り、身長が低く喧嘩っ早い、それでも優しいお兄ちゃん感があるというのが印象的。それがまさか、ここまで重く辛い過去があったとは、ほんとに衝撃の連続でした、、、。
まず、鑑賞当時は宮城リョータが主人公だと思っていたので、漫画を読み始めてどの立ち位置のキャラクターかを知った時は、めちゃくちゃ衝撃でしたね。もしかしすると宮城リョータのスピンオフ的なストーリーだからこそ、新しく観る人が受け付けやすかったのかも知れないですね、、、。

バンドが二つある意味、生まれ育った故郷の思い出、三井先輩との出会いや入部してからの活躍、その全てが今作でつながり、宮城リョータを知り尽くすことができる。
原作でも、かする程度描かれている部分が現代になって回収されるっていうのは感動ですね。
電光石火と呼ばれる男がどれだけの思いを背負って戦ってきたのか、、、本当に心が痛まれる場面もあり、その度に原作でのリョータの印象が変わっていく、、、。物語全てを通して、本当にかっこいい男でしたね。

◉まとめ
この作品は、世界的で絶大な人気を誇るバスケット漫画「スラムダンク」を、宮城リョータを主人公に描いた全ての層に刺さる作品です。
桜木や流川、赤木や三井などの人気メンバーたちは、名高い声優と綺麗で滑らかなアニメーションで観ることができるので、初めてスラムダンクを観た自分や今までのファンからしても満足感のあるものだと思います。(声に違和感を感じるのもあると思いますが、、、、)
三井の3ポイントシュートは見てて超気持ちよかったなぁ、、、桜木の先制点の“ニッ”も面白かった笑
安西先生の顎プニプニと「試合終了ですよ。」セリフは熱すぎた。





漫画を読んだ今だからこそ、本当にもう一回観たいと思う、、、、もっと早く出会えてればよかった、、、ほんまに悔しいわ、、、。とりあえず、次の髪型は宮城リョータで行きます^^
Harumakiさん

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