このレビューはネタバレを含みます
子供視点の映画って「地下鉄のザジ」「ロッタちゃん」みたいに毒っ気のない、なーんにも起きてないようで、時の経過が丁寧に描かれていてずっと観ていられるのもある。
でも大抵はこういうものな気がする。
社会…
1930年代後半のラトビアが舞台の幼少期ノスタルジック映画。
のちにノーベル文学賞候補にもなる女性作家ヴィズマ・ベルシェヴィッチの自伝がもとになっており、ゆくゆくは成功することになる女性の幼少期とい…
アマゾンプライムビデオで観ました。賢く、気が強く、貧乏で、夢見がちな少女役の、たたずまいしぐさ、見ているだけで、うっすら涙が浮かんでくる。その他の子ども役も、自然で、かわいらしく、いたいけで、ここち…
>>続きを読むラトビアの大作家べルシェヴィツァの幼き日。
貧しい少女の暮らしは、母の罵声喧しく父は酒浸りで幸せからほど遠く映るが、直面するつらさ厳しさが感性の根を育み後年の開花を予感させる丁寧な描写が終幕まで飽…
楽園なんて初めからなかった。幻だったユートピア、燻んだ色の現実。罵られ、愛の形すらも掴めない日々。一生埃にまみれて生きていくしかなさそうな人生の出発点が、実はある伝説的な作家の才能を育んでいったとは…
>>続きを読むEU Film days Bプロ
ファンタジックな映画だと思って見たら家族、家庭、貧困と結構シビアな内容だった。
父は飲んだくれ、母は家事、生活からかなり貧しく身内の家に行く為の旅費は靴を売る。
こ…
EUフィルムデーズ2020にてオンライン鑑賞。
ほぼ日本未紹介と言ってよいラトビアの作家であるビズマ・ベルシェヴィツァの自伝が原作の映画のようで、国によってはNetflixで観られるようだが、なかな…
空中分解しそうでしない、ギリギリのところで踏みとどまる家族の危うさと温かみの共存に悶絶。
鬱々とした環境下であるにも拘わらず、才能を埋没させることなく開花させていく少女の力強さが、映像強度と共振し躍…