「私は夜間学校の生徒です。
私を月につれてってくれませんか?」
もうダメだ。
別に止められてないけどたまには言いたい。
エ モ す ぎ や し な い か ー !!
1989年設定を表現するために16mmフィルムまで持ち出されてしまうと、その時代を知らなくてもノスタルジーで胸がぎゅーーってなる。
誰に聴かれることもないSFラジオドラマをひとり高校の放送室でひたすらに作る小太り男子。ある日、可愛らしい女の子の声でテープに吹き込まれたそのラジオドラマの続きと、当レビュー冒頭記載のメッセージが書かれたメモを見つける。それ以来、2人だけのリレードラマが紡がれてくストーリー。
甘酸っぱさや、レトロ体験を満足させる映像美だけでなく「創作はどこかで誰かの喜びになっている」という素晴らしいメッセージも込められています。
低予算短編映画は「アイデアの煮詰め」なので長編とは違う鑑賞体験を楽しめるのがいいところ。そういう意味では完璧に近い短編で、とても心にのこりました。
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監督の千阪拓也さん何者?と調べてたらXで「千阪くんには放送室が舞台の作品をずっと作り続けてほしいw」と最高青春映画『のぼる小寺さん』の古厩監督からの言及が!
https://x.com/mayamaya_/status/1524877531035234304?s=46
まさか師弟関係にあったりするのかしら?千阪さんが何者なのかはわかりませんでした。。