垂直落下式サミングさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

垂直落下式サミング

垂直落下式サミング

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峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)

3.5

母親が珍しくDVDを買って持ってたのが、この作品。配信とかサブスクリプションとか、たぶん存在すら知らないネットに疎い田舎高齢者なもんですから、毎週録画してある鬼平犯科帳と韓国の宮廷ドラマが退職後のお楽>>続きを読む

燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.0

「どうなる、とは漢の思案ではない。婦女子のいうことだ。漢は、どうする、ということ以外に思案はないぞ。」

いろんな創作物にこれに似た名言が登場するけれど、これの元ネタは司馬遼太郎か、もしくは本田技研か
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.4

「はい。おつり300万円ね。」

中高年のレジ打ちノリのなかでも、一番癪にさわるの。これに、ちゃんと真っ当にキレてくれるヤツが出てくるのが嬉しい。冗談や比喩が通じないヤツっていう単なるキャラ付けではあ
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グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

4.0

全員が互いに素性を明かさない強盗団が、ヤクザ組織の資金洗浄現場を狙い大金の強奪に成功するが、その後ヤクザに追われる身となってしまう。クライムエンタテインメント。
要するに、ヤクザの金をふんだくった奴等
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シェラ・デ・コブレの幽霊(1964年製作の映画)

3.7

探偵ナイトスクープで存在だけは知っていた。番組内で麒麟のホームレス中学生だった人がフィルムを探しだした幻の映画!夜更かし初心者だったころの思いでは色褪せないものなのだ。権利関係が曖昧であるから、上映も>>続きを読む

地獄へつゞく部屋(1959年製作の映画)

3.5

百万長者が5人の客を自分の所有する幽霊屋敷に招待する。無事そこで一晩過ごせば1万ドルの大金を得られるが、客たちはさまざまな恐怖に襲われる。
ひとりでに閉まる鉄の扉、揺れるシャンデリア、緊急地震速報みた
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ザ・ボディガード パーフェクト・エージェント(2020年製作の映画)

3.5

巨大な陰謀に巻き込まれた最強女ボディガードが、傲慢な男性ラッパーを警護することに。険悪な関係から次第に愛が芽生え始めるが…。
最初に出てくる女の子は、好きなラッパーにプライベートで会いに行っちゃうみた
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.5

ある日、アイスランドで暮らす羊飼いの夫婦が羊の出産に立ち会うと、羊ではない何かの誕生を目撃する。その存在をアダと名付け育て始めるが…。
吹き荒ぶ吹雪のなか、家畜小屋の扉が何者かに開かれて外の冷気が入り
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昆虫怪獣の襲来(1958年製作の映画)

3.5

舞台はアフリカ。実験宇宙ロケットの墜落によって放射線を受けたスズメバチが巨大モンスターに突然変異し、アフリカのジャングルを脅かす。
昆虫怪獣の全貌が明らかにされるまで、事件、接近、対決、撃退と、それな
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原爆下のアメリカ(1952年製作の映画)

3.5

インベージョンU.S.A.というそのものズバリの原題がイカス!カーモンベイベッアメリカ!ドゥリムのみかたをインスピィアッ!ここに描かれるのは、夢物語ではなく侵略される恐怖だ。
パールハーバー以前は、よ
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吸血怪獣ヒルゴンの猛襲(1959年製作の映画)

3.5

アマゾンプライムで観れる50年代パニックの安物。タイトル通り沼地の怪物ヒルゴンという奴が襲ってくるお話。
肝心な怪物登場シーン。開放的な水辺で抱き合って痴話る男女。女の方は、字幕だと一人称が「あたい」
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大蜥蜴の怪(1959年製作の映画)

3.0

車内でイチャつくカップルが、大蜥蜴にクルマごとやられる開幕はなかなか良好。当時、ブームのピークで最盛期を極めたドライブインシアターでの上映を念頭に置いたものだと思われるが、不穏なナレーションに反して男>>続きを読む

ブレイド3(2004年製作の映画)

4.0

三作目にしてついに、すべてのバンパイアの親玉である「吸血鬼ドラキュラ」が目覚める。吸血鬼たちの力は、血統で決まるようだ。一作目に出てきた支配階層の貴族バンパイアたちは、始祖であるドラキュラ伯爵の血が濃>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.5

作り手の軸足がどこにあるか?
そういうことを考えながらみると、この監督は何に入れ込んでいて、映画にとって何が必要だと考えているのか。アーティストとして方向性がなんとなくわかってくることがある。
CMデ
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

4.0

6代目ボンド、ダニエル・クレイグ主演による人気スパイアクション。英国諜報部MI6で昇格した若き日のジェームズ・ボンド。彼の最初のミッションは、国際テロ組織の金銭のネットワークを断つことだった。ボンドは>>続きを読む

モンスターズ/地球外生命体(2010年製作の映画)

4.0

地球外生命体が発見され、そのサンプルを積んだ探査機がメキシコ上空で大破してから六年後。飛び散った生命体は巨大なモンスターとなって大地を闊歩し、土壌を汚染するため、国土の半分あまりが危険地帯として隔離さ>>続きを読む

世界沈没(2004年製作の映画)

3.5

何度やり直しても回避できない世界の終わりを描いたギャレス・エドワーズの監督としての初仕事。BBC製作。一応、映像作家としてのキャリアを歩み始めた「処女作」という扱いでいいのかな?
とりあえず、人類最後
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ONE PIECE ワンピース(2000年製作の映画)

3.5

「七つの海にはいくつもの島があって、その数は100や200じゃ足らないんだ。」なんてハッタリのきいた言葉は、口で言われたときの世界の広がりが無限であるかのように感じられるのに、これを具体的な絵にされる>>続きを読む

キャメラを止めるな!(2022年製作の映画)

3.0

山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影をしていたチームに、突如として本物のゾンビが襲いかかる。撮影クルーたちのリアルなサバイバルの光景を見て、ホンモノ志向である監督は狂気のうちに大喜びするのだが…。
上田慎一郎
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ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017年製作の映画)

3.7

『ミイラ再生』や『ハムナプトラ』への不満は、なんで再生してくんのがオッサンばっかなのよってこと。どうせなら時を超えていにしえの美女を現世によこしてください神様。
一発で頓挫したダークユニバースだけれど
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ジュピター(2014年製作の映画)

4.0

ミラ・クニス。チャニング・テイタム。種族や惑星を越えたラブストーリーに胸キュン。遺伝子の二重螺旋の偶発性が、宇宙の命運をめぐる陰謀へとつながり、運命を変えていく。あなたは未確認生命体。ぶっとい身体と、>>続きを読む

カルト(2012年製作の映画)

3.5

3人の女性タレントがレポーターを務める心霊番組の企画で、霊現象に悩まされる母と娘の二人暮らしの家を訪れる。同行した霊能力者が除霊を試みるが、この家に憑いているのは想像以上に強力な呪いで太刀打ちできない>>続きを読む

バニシング・ポイント 4Kデジタルリマスター版(1971年製作の映画)

4.0

画面にも、ストーリーにも、主人公にも、さして惹き付けられないのに、間違いなく名作っていう厄介なシロモノ。ニューシネマ期の遺物。
道路交通法常習違反者の陸送屋が滑走するアスファルト上。映画は始まりから終
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ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷(2019年製作の映画)

3.5

アメリカンたちの「ハロウィンパーティのあとはお化け屋敷で決まりっしょ!」っていう感覚は、最後までよくわかんないのです。これは僕が社交の場に行きなれていないせい?
飲み会ほんと嫌。一次会の居酒屋でしこた
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名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)(2005年製作の映画)

4.2

太平洋の大海原。豪華客船アフロディーテ号の処女航海に参加するコナン一行。船内は政財界をはじめ錚々たる顔ぶれが集い、華やかさに満ちていた。そんな中、園子が何者かに襲われ、監禁される。コナンの活躍で園子は>>続きを読む

名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)(2011年製作の映画)

4.0

都知事に対する脅迫状が届き、地下鉄のトンネルが爆破される。コナンの推理と対策をめぐらせ、奇跡的に被害者は出ずに済んだ。知事が国土交通大臣だった頃に建設したダムの関係者が怪しいと睨んだコナンは、ダムのあ>>続きを読む

名探偵コナン 業火の向日葵(2015年製作の映画)

3.0

「ひまわり!三億で買うえ!」
ニューヨークで開かれたオークションで、鈴木次郎吉は焼失したといわれているゴッホの名画「ひまわり」を落札する。強固な護衛を配備し日本へ空輸するが、怪盗キッドによって絵画は盗
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福田村事件(2023年製作の映画)

5.0

「主観」から「客観」
さらに「傍観」を経て「物語」へ。

これまで時事的な事柄をドキュメンタリーのフィルムにおさめてきた森達也監督だけれど、関東大震災は100年前のことであるから、一次資料としての取材
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よっす、おまたせ、じゃあまたね。(2022年製作の映画)

4.3

「実は俺、受験失敗して、そこから無職の引きこもりなんだ。」
「チンコ出しながら言うことかよ。」


こんな友達がいてくれたら…。チンコだしてっから言えるんだよ。何者でもないろくでなしのダメ人間が、ほん
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デビルシャーク/エクソシスト・シャーク(2015年製作の映画)

3.0

子供を虐待死させた悪魔崇拝者の修道女により呼び出された悪魔ホオジロザメが、海水浴を楽しむ人間に悪霊を憑依させて騒動を起こす。人々を苦しめるサメにエクソシストが戦いを挑む。サメとエクソシズムを掛け合わせ>>続きを読む

マトリックス(1999年製作の映画)

5.0

ウォシャウスキー姉妹(当時は兄弟)の自他共に認めるであろう出世作。僕ら世代の映画フリークは、どうしたって大なり小なりこれの影響下にある。逃れようがない。それくらいのヒット作。
「既存の社会を少しでもお
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まーごめ180キロ(2023年製作の映画)

4.6

大鶴肥満もママタルトもまーごめも、あまりよく知らなかった。バキ童のユーチューブでたまに名前があがるから、仲良しなんやろなって、そんくらいの認識でしかなかった。
本作は、ママタルトという漫才コンビの片割
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DAGON(2001年製作の映画)

4.5

お高いBlu-rayを買ってしまったのに、配信であった。
クルージングをしていた若者たちの乗るヨットが、嵐のせいで座礁をしてしまう。彼らは負傷者を救うため、寂れた漁村へと助けを求めて上陸。だが、村は人
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カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇(2019年製作の映画)

3.8

中二病のお姉ちゃん。いつものように湖畔でオカルトごっこを楽しんでいると、通りかかった男の人にみられて恥ずかしいっ。この子はホントに変な女なのか、それとも年相応の娘っこなのか、ドキドキっ!これが最初のサ>>続きを読む

宇宙の彼方より(2010年製作の映画)

3.5

宇宙の彼方の色。異次元の色彩。
舞台をドイツにかえた独自の脚色をしていて、ラヴクラフトのチョー読み難い「あの感じ」は、よく表現されている。
ある謎を追っている人が、信用のおけない証人の口から語られるた
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マーズ・アタック!(1996年製作の映画)

4.0

ハッブル宇宙望遠鏡が、円盤型の未確認飛行物体が地球に向かって大編隊をなす様子を映し出す。慌てた大統領は、スタッフを召集。そんな中、相手が友好的だと判明し、ネバダ州の砂漠で火星人と地球人の初対面がなされ>>続きを読む