毎月サブスクを変えるスタイルなので初配信から遅れて。
世評の悪さは聞き及んでいたので、案外、序盤は楽しく観れた、のだが。
サミュエルLジャクソン、ドンチードル、ベンメンデルソーンというMCU俳優陣の中でも特に実力派のキャストに、なんとオリビア・コールマンまでも参加。
騙し騙され、追い抜き追い越しのハードなスパイドラマを観れるかと思いきや……。
うーん、中途半端………これ、もっと面白く出来たと思う。
昨今のグローバルな移民問題やマイノリティと異邦人故の共感の物語であるとか、MCUらしい現代的批評性をエンターテイメントに絡ませる素材とそれを語るに十分のキャスト陣を揃えながら、それを活かし切れていない。
脚本が明らかに力不足。
ニック・フューリーを完全無欠のヒーローではなく人間として語り直す方向性は良いのだけれど、どの登場人物も「アンタどうしちゃったのよ？」というもんだから、観てる方も引っ張られちゃうw
ドラマってサプライズも大事だけれど、観客やファンが好きなキャラクターを期待通りに動かすということもかなり大事で、MCUはそこのバランスが良かったと思うのだが…これが一過性のことなのか、クオリティの低下の始まりであるのか。ファンとしては注視したいところ。
