柏エシディシ

シー・ハルク:ザ・アトーニーの柏エシディシのレビュー・感想・評価

3.0
MCU史上最大の問題作にして異色作
リーガルドラマというTVドラマの"定型"にスーパーヒーロー映画の世界観で挑戦する企画…かと思いきや、そこからも脱構築していくものとは、予想していなかった
最近思うのは、「ヒーロー映画とはこうあるべきだ」「MCUとはこうあるべきだ」という枠組みに作り手以上に、此方側であるファンも囚われ過ぎているということ。
もちろん、そういった枠組みを更新し拡大してきたのがMCUであって、だからこそ期待もしてしまうのだが。
本作のチャレンジも上手くいっているか?と問われると疑問は無いことは無いが、ミニシリーズならばこういうのも全然アリ、というのが個人的感想。
ヒーローが実在することによる法律、倫理的思考実験というアングルはもう少し掘り下げて欲しい。
また、アメリカのおいてリーガルドラマは医療ドラマと並び、働く女性のイメージを率先して発信してきたプラットフォームであり、その最新系としてのシーハルクと考えるとまだまだポテンシャルのあるキャラクターとドラマだと思う。
それにしても、ジェンakaタチアナ・マズラニーのファニーの魅力には抗い難い。
割とシリアスな役のイメージがある方だったのだけれど、とってもチャーミングだった。
あと、「あの人」登場で本格的にMCU参戦が決定的に。あちら側のドラマシリーズはまだ未見なので履修したいところ。
柏エシディシ

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