世界的大ヒットからだいぶ経ち、ようやく鑑賞。
基本は、お馴染みの"デスゲーム"もの。
ゲームの駆け引きの面白さや新鮮味は薄く、そこはやや物足りない。
それよりも、イ・ジェンジェはじめ、さすがの韓国映画界の巧みな演者たちによるドラマが見どころか。
しかしそれにしても全9話のドラマシリーズはやや冗長に感じてしまった。
フラッシュバックなどを使って、人物たちの背景をもっと掘り下げても良かったと思う。
どうしても限定されたシチュエーションなので、エモーションや関係性の発展を説明台詞に頼る所があって後半からやや飽きてきてしまう。
パクチャヌク作品を思わせる最終話の情緒にはグッときた。
振り返ると、ゲームが始まる前と終わった後が良かったなぁ、と思ってしまったので、さすがにどうなのか？w
欧米での評価は、子供遊びをはじめとした東アジア文化のエキゾチックさと、格差社会を直接標的とした批評性にあるのだろうけれど、これを今の日本が作れず世界にプレゼン出来ないのも然もありなんというか。またしても韓国エンターテイメントの勢いを実感はする。
シュッとしたイメージのあったイ・ジョンジェのダメ男ぶりが意外にハマっていて良かった。「ただ悪より救いたまえ」の狂気の殺人マシーン、レイといい最近の役柄の振り幅充実振りには目を目張る。
超大物のあの人の意外な登場には、さすがに声を出して驚いた。第2シーズンは更に活躍しそうだけれど、倒せる気がしないぞ？w
