柏エシディシ

ウイニング・タイム -レイカーズ帝国の誕生- シーズン1の柏エシディシのレビュー・感想・評価

3.0
今日のNBAの世界的人気の礎となったマジック・ジョンソン擁する80年代"ショータイムバスケット"LAレイカーズの舞台裏。
製作総指揮アダム・マッケイなだけに、赤裸々且つ過激、毎回「基本ノンフィクションだけど現実には無かった事も含まれます」と但し書きされるぐらいには脚色もありそうだが…面白い!
これ、絶対怒られるでしょ?w
マジックの放蕩ぶりや選手たちのドラッグ依存なんかもがっつり描かれるし。
選手たちだけでなく、個性的な経営者やコーチ、チームスタッフたちも描かれる群像劇で、さながら「ワルい"ジャイアントキリング"」味もある。バスケファンに限らないサッカーなどのスポーツファンにもオススメできる。
もちろんNBAファンもしっかり楽しめるクオリティ。
自分はドリームチーム、スリーピートのシカゴブルズ時代の所謂"スラムダンク"世代(ドラマ劇中で揶揄されるユタジャズが好きでした)ながら映像やバスケ雑誌で散々観ていたマジックとバードのライバル関係、カリーム、ドクターJとのファイナルなど当時の興奮を補完出来てとても楽しかった。
リックバリーのフリースロー、ナイキのフィル・ナイト、ジャック・ニコルソンなどなど、お馴染みのネタもそつが無い。
ドラマとしての演出構成も面白い。
ジョンCライリー演じる伝説のオーナージェリー・バスが第4の壁を越えて話掛けてくるし、「あの頃」を疑似体験させるローファイの映像作りも楽しい。
「mid90s」っぽいと思ってたらエピソード監督にジョナ・ヒルも!
アイロニックなコメディかと思いきや、「なんでたかがボールゲームにのめり込んでしまうのか?」というプロスポーツカルチャーに魅入られてしまったものの悲哀と情熱にも迫っていく展開に胸も熱くなる。
特に、人間の生死とスポーツの興亡が交錯する第9話は出色の出来。

かなりトンがった作劇なので、作品が完走できるかはかなり微妙だと思うw
が、これ絶対第2シーズン以降面白いはず!
レイカーズとセルティックスのファイナル対決や"神"ジョーダンのデビュー、Bad Boysの台頭、そしてマジックの衝撃の告白…!!
パット・ライリーやジェニーのドラマも楽しみ。
たのむー続けて〜w
柏エシディシ

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