マグルの血

ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~のマグルの血のレビュー・感想・評価

ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~(2023年製作のドラマ)
3.4
3人の視点で描くクリスマスイブの横浜の1日の話。

豪華キャストが話題になった本作。主演3人がすでに強い、そして脇を支える俳優陣も他で主演張れるような役者もゴロゴロ、観たことない人がいないんじゃないかというキャスティング。
2023年冬ドラマの大本命として期待された第1話放送後のネットの反応。ネットニュースは荒れ、フィルマークス上でも平均スコアが3.0を割ったまま。

それでも、この手のドラマは最終回まで見続ければきっと、きっと良いことがあると信じて完走いたしました。

観終わって最初に思ったのは「目が肥えたのかもしれない」でした。

既視感のある演出は、勢いのあった頃のフジテレビドラマを彷彿とさせ、よく練られたシナリオも豪華なキャスティングとマッチしてとても見応えあると思ってたんですけど、初回から何か感じる違和感のようなものは最終回まで拭うことができませんでした。
1日の出来事を1クールかけてドラマにするのは、いくら3人分のストーリーを平行していくとしてもかなりの間延びは避けられないと思います。ある程度科学的考証もされているはずですが、移動などの雑務的時間を含めて本当にこの時間内に終わるのか疑念が生まれ、鑑賞上のノイズとなっているように思います。

大きく分けて3パートの物語で構成されていますが、パート毎の温度差が激しく、セリフの途中でパートを切り替える演出の多用などにより気持ちが入りにくい印象も。

そう、とにかくノイズ的な演出が多い気がした本作。20年前だったら手放しで名作と喜んでいたかもしれないけれども、令和現在においてこの感じ、受け入れがたいのかも。タイパの時代に毒されず生きていたと自負していましたが、自分もしっかり侵食されていました。

とはいえ見応えありました。ちゃんと続き気になってたし。期待値が高かっただけかな…。
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