よう

沈黙の艦隊 シーズン 1 ~東京湾大海戦~のようのレビュー・感想・評価

2.5
原作未読。
潜水艦ものとなればとりあえず観たくなっての鑑賞。


日本側のキャストは豪華。
アメリカ側にもそれなりのキャストがいればいいのになあ。


前提となってるシーバット計画もちょっとそうなんだけど、どうしても「こんなことになるかなあ?」と思っちゃう。

真珠湾攻撃の件を持ち出してきたり、「アメリカからの真の独立」みたいなことを言ってみたり、〈戦後レジームからの脱却〉感が強め。

現代のアメリカ大統領が日本のことを「飼い犬」って面と向かって言うもんかね。
それ以外にもこの大統領ってなんかただ感じ悪いだけなんよなあ。
日本政府側も、記者会見でそこまで喋るかなあ。少なくとも今の自民党政府ならほとんど何も公表しなさそう。

これらは、原作がけっこう前の作品なので仕方ない面もあるんだろうけど、せっかく今作ってるものなんだからもう少し調整して欲しい。
その影響で、序盤からまあまあ話に入り込みづらさは感じた。


音を頼りにした潜水艦描写は面白い。
見てる側にとっても、その状況がわかりやすくはなる。
解像度高い人からするとどうなのかはわからないけどね。


終盤の攻防は面白い。
相手がこう来たからこっちはこう返すっていうロジックがある。
戦艦同士の位置関係も見せてくれるのもわかりやすい。

ただ、ずっとそうなんだけど、米軍のスタイガーさんはいくらなんでも単純すぎねえかな。

そこ以外の先述したことも含めて違和感はあるのだけど、最終回はなんだかんだで感動はあった。
主に〈たつなみ〉と海江田の行動のところ。

とはいえ、結局は〈核による脅し〉が全てのようにも見える話になってるのはけっこう飲み込みづらい。
そこについての問題提起という意図はわかるのだけどね。


大沢たかお、橋爪功、この二人が演じてるキャラクターは面白い。ちょい戯画的ではあるけど、キャラが立ってる。
あと、総理大臣のキャラクターも、実はあまり描かれないタイプかと。
この三人の演技、やりすぎてないのはさすが。

大沢たかおさんは自身もプロデュースに参加してるぐらいで、思い入れは強いのだろう。

官房長官の秘書役の人、『ウルヴァリンサムライ』に出てたTAOさんなのね。知的な佇まいがいい雰囲気。
よう

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