Takashi

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのTakashiのレビュー・感想・評価

1.0
飛行機の中で観ました。
私は全然ダメでした。嫌いです、この作品。
つまらなくて途中で寝ちゃったので、ちゃんと観れていないのかもしれないのですが、2度観て2度とも寝てしまいました。
だから、ちゃんと観れていないのかもしれないです。
そのあたりはごめんなさい。

結論部分は感動的ですが、「やさしさが大事、他人を尊重しろ」って、「まあそうだよね」っという結論で、驚きもなかったです。そりゃ、そのメッセージには感動はしますよ。メッセージはすごくいいと思いますし、その意味でいい映画とは思います。楽しめる映画だとは思いますし。

でもね・・・感動はしますけど、そこに至るプロセスが「トンデモ」の割には「すっごいふつう」のところに着地するので、なんだかな?と思いました。

「やさしさが大事、他人を尊重することが大事」ということは、現実の生活の中から見出すから「よくそこに立ち返ったね」となると私は思うのですが、その結論に至るプロセスが「マルチバースを行ったり来たり」であると、なんだかな?という気がしました。そういうことは、つらい現実の中で見出すから美しいんじゃないの?

なんだか、「金を使って、いろんな料理人を使いまくってみることで、本当にうまい料理とはなんなのか?を発見しました」みたいな話で、なんだかなあと思いました。

「成功する人生」、「失敗する人生」を切り分けた上で、マルチバースでいろんな人生を見た結果、いま生きてる世界が素晴らしいことを理解するということだと思うのですが、人を成功者と失敗者に分けるとこからスタートしている時点で、とてつもない吐き気がします。

ソーセージのギャグとかも、正直、宴会芸じゃんと思いました。

この作品が、イニシェリンなどを退けてアカデミー賞を取るというのは、なんだかなあと思いますね。

映画は、好きな作品と、どうでもいい作品のいずれかしかないと思っていましたが、本作は積極的に嫌いな作品ですね。
Takashi

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