ミヒャエル・ハネケの『ファニーゲーム』
にも通じる胸糞悪さ……
新たなトラウマ映画として話題だからなのか、公開初日の段階でほぼ満席でした…
『ファニーゲーム』同様に観客を不快にささる映画なので、本作が嫌い、つまらないという人の気持ちもよく分かる。それよりも"胸糞映画"とか"最悪のラスト"とかほぼネタバレしている宣伝せいもあって、オチが読めてしまうのが少し残念でした。
ただ本作の場合は最後が見所というよりも、そこまでに至る、ちょっとした違和感が徐々にエスカレートしていく嫌な感じこそ本作の魅力だと思います。
口にするほどでもないちょっとした違和感や嫌な感じ。主人公家族は"客人"なの礼節を重んじて"嫌"とは言えず…… というのは凄く分かる。この嫌な雰囲気こそ本作で一番良かったところ。
"あの時、ああしていれば" という展開が何度も続く作品で、人によっては、さっさと逃げろよ!ってイライラするかも。
正直、僕も特に後半は反撃しろよ!さっさと逃げろよ!と思いました…
雰囲気だけではなく、序盤のさりげないこと、ウサギのぬいぐるみとか… 後半の嫌な活かされ方には唸らされました。
(子供をぶん殴りたくなったけど……)
大人だけではなく子供も酷い目に遭う映画なので気分が悪くなる人もいるでしょう… 事態が最悪な方向へと進んでいく後半、僕はもしここに『イコライザー』のロバート・マッコールさんが居ればな〜 とずっと考えていました笑
馬鹿デカいパンフレットに書いてあった監督インタビューによれば、最初はコメディ映画とした構想していたそう。個人的にはいや〜なことが連続するブラックコメディ映画としても観たかったです。
ちなみにブラムハウスでリメイクが決定している本作。"招待する側"をジェームズ・マカヴォイが演じるということなのでリメイク版も楽しみです。
監督を務める『バイオレンス・レイク』のジェームズ・ワトキンスがリメイクならではのアレンジをするのかも気になります。