ビザを取得するため、難民の若者が、犯罪に手を染め、深みにはまっていくドキュメンタリータッチの映画。彼らを取りまく大人に、ほぼ善人はいない。唯一救われるのは、どんな状況でもロキタとトリは、純粋な姉弟愛…
>>続きを読む物質的にも精神的にも搾取は「大罪」だと言える国が平和であり
この搾取が生まれない国に生きる人が幸せなのだと思う
トリ(弟)とロキタ(姉)は
家族と称してビザ取得に挑む
ただ実情は甘いものではない…
同じ船でベルギーへ辿り着いた難民の少女と少年。姉弟と偽り支え合う2人の日常が、実は想像以上に過酷で非日常なことに心が追いつかない。
生きるため少年を守るため、望まぬ金作に手を染める少女の心に相反し、…
ワンシーンワンカットかつ、よく動く手持ちカメラによる映像のために、ドキュメンタリーのような印象を持った。
淡々としているからこそ、悲惨さがリアリティを持って伝わるし、サスペンスも際立っているのだろう…
実にソリッド。社会の周縁に追いやられ、あらゆる皺寄せを受け続ける子供たちの話。
冒頭から“配達”中にいろんな大人たちと交渉するトリの姿な訳で、彼にそんなことを強いる社会であることへの違和感が滲む。
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