娘の幸せを願い嫁ぎ先を世話しようとする親と、恋愛相手との結婚を望む娘との相克を描いたコメディ。高度成長期の初老の夫婦にとって、最大のテーマは「子供の結婚」だったのだ。老後の不安がそこには微塵もない。…
>>続きを読む東京の空が広い。
佐分利信の態度は、当時でも「ないわー」レベルだったのでは。そこに風穴を開けるのは、西から来た山本富士子と浪花千栄子。外堀を埋めていく田中絹代つよい。へなちょこな高橋貞二もイイ。
箱…
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他人の結婚には寛大なことを言うくせに、自分の娘のことになるとそれと真逆の態度をとる頑固おやじ。2枚目で真面目そうな佐田啓二が娘婿なら、大喜びするのが普通だけど。
今の若者がこの映画を観たら、おやじ…
再上映で鑑賞したが、とても素晴らしい映画だった。劇場では所々、笑いも起きていたが、コメディ映画でもない、60年以上前の作品で、観客にウケているのは、本当に凄いことだと思う。
映画序盤は晩春同様、家…
本作、デジタル修復版上映にて鑑賞したので、
こちらに投稿すべきところ、旧版『彼岸花』の
方に投稿してしまいました。
そのためレビューについては 2024.3.24投稿の旧版『彼岸花』の方(パングロ…
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家庭では封建的な父親が自分の幸せは自分で掴み取ろうとする女性たちと接しながら娘の望む結婚を受け入れる話。
父親の結婚に対する本音と建前のチグハグさがコメディとして描かれているが、物語全体としては結…
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2023.3.15 21-26
おもしろい。親子の権力勾配を、トリックと同盟でうまくやりくりして子どもの願望を叶えていく。
この映画の会話は、規範とゲームで成り立っている。小津安二郎の代名詞の…
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