ひいらぎ

ゴシックライン攻防戦1944のひいらぎのレビュー・感想・評価

ゴシックライン攻防戦1944(2016年製作の映画)
2.8
同胞同士の戦線
同盟同士の戦線
敵対関係の戦線

北イタリア防衛線、ゴシックラインでの物語。主に登場するのは、ドイツ軍・イタリア(イタリア社会共和国)軍とアメリカ軍需品科員で組織された輸送隊、パルチザン、住民。作中では、同盟国ながらも言語や文化、血筋などの違いから対立する独伊の様子や同じイタリア人ながらも立場や思想が違うがために対立せざるを得ない様子が描かれる。また、アメリカ軍でも本来の任務ではありえないが前線へ弾薬輸送員として送られてしまう需品科員が戦争の現実を見るといった一面も描かれる。
全体的にストーリーにまとまりがなく、色々なことを描こうとして主人公はおろか主軸が分からなくなってしまったような印象を抱いた。また、画と画のつなぎが少し雑な部分も気になった。だが、海外の戦争映画でよくある誰が誰だかわからなくなるということはなく、それぞれの個性がはっきりしていた。だからこそそれぞれの主張があるためにまとまらなかったのかもしれない。だが、それぞれの持つ考えや葛藤はしっかり受け止め考えるべきだと感じた。
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