人は誰のために戦うのか
戦闘が人を強くし弱くする
荒廃したイラク第二の都市モスルが舞台。主人公は警官になったばかりの新米警察官。ISに襲われているところを全滅したはずのSWATに助けられ、一員に加えられる。そして、"任務"のためにISとの戦いに身を投じ、次第に変わっていく物語。
なぜ全滅したはずのSWATが活動しているのか、本当に信じていいのか、なぜ"任務"のためにこんな消耗戦をするのかと終始惑わされたがうまくまとめられていて良かった。実話が基であるぶん戦闘シーンは迫力があり、同士討ちや混乱した戦場などきっと実際にあるであろうことも描かれていた。そして、混乱したあの街でも生活があったことも描かれており、あのときあそこでは何が起きていたのかを知るきっかけにいいのかもしれない。常に真剣に見なくてはならないような気もしていたが、至って真面目で考えなければならないものの国営電力などブラックジョークもあり見やすいようになっていたと思う。