なるべくして迎えた戦闘
命令、任務は絶対
アフガニスタン北東部のキーティング前哨基地が舞台。後にカムデシュの戦いと呼ばれる実話をもとにした物語。この基地は谷にあるため立地による防衛上の問題があった。そのことにどの将兵も気付いているがどうすることもできない。だが生きていないと任務は果たせないということで日々来襲する敵を排除していた。その過程で戦死者が出るが次第に緩慢になっていく。その中での兵士たちの日常と周辺住民との微妙な関係が描かれる。
実際に戦場で戦った兵士が本人役として出ているのには驚いた。だからこそ出せた臨場感があるのだろうというぐらい戦闘シーンは緊迫感がある。とにかく数的不利を如何に覆すか、どのようにして仲間を救うかというところが見どころだと思う。また、戦闘以前の住民との微妙な関係も背景を知っていると面白いかもしれない。
ただ注意したいのは全てよそ者であるアメリカ軍主体の話であること。それは当然なのだが相手は？周辺住民は？アフガン国軍は？というところがあまり描かれないのでアメリカ最高！が先行してしまうような気がする。
