面白かったー。
私は映画は好きですが、映画を撮ろうとしたことはないです。
だから本作を鑑賞することで、映画の作り手が迫力ある画を取るためにこんなことを考えるのか!ということを初めて肌で感じることができました。
映画を観てあっと驚いたり、興奮したり、楽しくなったり、悲しくなったりすることの裏には、作り手の「いかに観せるか」というところの芸術表現があり、作り手はその芸術のために深く自分も傷つけるのですね。映画の作り手は映画が好きであると同時に苦しんでもいるのですね。
水平線の位置もちゃんと考えて撮れというジョン・フォードの教えは、デビッド・リンチそのものにみえました。デビッドリンチこそ、自分の芸術を表現している映画作家だと思うからです。ですから、あの場面で、ジョンフォード役をデビッドリンチが演じたのは本当に適役だと思ったし、むしろジョンフォードというか、デビッドリンチそのものではないかとも思いました。
スピルバーグのお母さんの「心のままに生きるのよ」のセルフには泣いてしまいました。
スピルバーグは、両親が離婚してしまったことに悲しむとともに、お父さんのこともお母さんのことも深く愛しているのですね。
感動しました。