後からじわじわ来る映画でした。
エンドロールに入った瞬間とか、観終わった翌日とか、「わたしは何を観たのか、何かすごいものを観たのではないか」って。
あまりにも淡々と進むから、
途中まで、全然分からなかったんです。
「特別なことはないけど、そういうのが人生の素晴らしさ」だとか、「親子の絆」とか、そういうことをただ伝えたいのかしら?と思って、
でも、時折挿入されるカットやふとした表情にすごく違和感や不安を感じて。
終わったあとでも、正直、まだ全部分かっていないのですが。
「あのときの表情」「なんで、あれ買ったのかな」とか、いろんな違和感のピースをはめていくうちに…
自分はすごく哀しくて、すごくきれいな映画を観たことを実感したんです。
できることをやった
自分の愛を全部伝えた、
そのとき受け取れる愛を全身で感じた
それが救いになるのかなと。
そしてラストシーン、あれ凄いなって。
愛しい、哀しい、怖い、儚い。
ぞっとしてしまいました。
わたしバリー・ジェンキンスの「ムーンライト」のラストシーンが映画史上一番好きなのですが、この映画もそれに匹敵するくらいでした。
あぁ、観た方と語り合いたいです〜〜!