つー

夜明けのすべてのつーのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
5.0
誰しもが心に何かしらの傷を抱えていて。
それを抱えている人はもちろん、その周りにいる人、その傷を理解しようとしている人も、みんな辛い。でも、それでも、「助けられることは、ある」。人に少し優しくしたくなる、優しさであふれる世界を信じたくなる。そんな映画だった。

そして、原作から会社を「プラネタリウムキット」を主力商品にした「科学」の会社に変更したことで、この作品が持つ温かいメッセージをより伝えやすくなっていたと思う。
地球は自転し、夜が来て、朝が来る。あなたが今抱えている苦しみも、悲しさも、やりきれなさも、悔しさも、今は暗くてもいつかは晴れる。いつかは終わる。そう言ってもらえているような気がして、主演の方の言葉そのままに「ほんの少しだけ生きるのが楽になる映画」だったように感じる。

すでに2回鑑賞しているけど、観れば観るほど好きなシーンや言葉がどんどん増えていき、登場人物の些細な変化に心が温かくなっていく。心が荒んでいる時、優しさが欲しい時、、、、これからも何度も見返す映画になるんだろうな。
つー

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