とつこ

スパニッシュ・アパートメントのとつこのレビュー・感想・評価

4.8
【青春三部作】1作目!

経済の勉強の為、バルセロナへ留学したグザヴィエ25歳の物語。

会話が多く、淡々と進む箇所もあるので好みは分かれそうな作品ですが…
自分はこの作品の「ドラマティックに描かない」ところがすごく好き。

グザヴィエと同じようなテンポで、
彼が見ているものを同じように見て、
体験できるような、そんな映画。

新しい場所に飛び込む高揚感、
自分がだんだんとその街の一部になる感覚って、心地良いんだろうなぁ。

自分は転職とか、新しい環境に飛び込むとき必ずこの映画を観ているんですが、

『この街に住みこの通りを歩けば
街や建物が分かり人々を理解できる

この街に住み、通りを10回,20回,1000回歩けば街に住めば
すべてが僕のもの
いずれそうなる、だがまだ先だ』

この台詞が大好きなんです。


結局何がいいたい映画なのさ?って聞かれてもうまく言えないのです…
単純な留学成長物語でもないし。

グザヴィエがとても愛すべき性格で、
留学によって何かを得るぞ!っていう気負いが無くて(もちろん勉強はしてるんだけど)それが自分にとって心地よいんですよね。

ただそこにいて、ちょっとやってみようかなって力の抜けた感じ。


馬鹿だと思ってた人が意外と大人だったり
大人だと思ってた人の馬鹿な部分を見たり
ちゃんと人と関わって、

ふらふらしながらも彼なりに何かを掴んでいる。

そんな彼のこれからの人生を追ってみたくなる、
大好きな1作目です!🙌
思い入れが強い映画なのでこの点数🙇‍♂

そんでウェンディ(ケリー・ライリー)がめちゃくちゃ可愛いのでぜひ観てほしい。
とつこ

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