anemone

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2023/24 ロイヤル・バレエ 「ドン・キホーテ」のanemoneのレビュー・感想・評価

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マヤラの軽やかで可憐な立ち振る舞いは、まさにキトリ。
とにかく軽やかでふわっふわのグラン・パッセにうっとり。夢心地
情熱的でセクシーというよりは、純真で、あどけないキトリだと思う。
最後のPDDのホールド、リフトは圧巻の華やかさ。

カルロス・アコスタ版の、ドラマチックでユーモア溢れる演出も楽しい。合いの手や、後ろで繰り広げらる人間の営みが、生々しくあたたかい。
求婚ボーイズ、闘牛士に群がる女の子たち、そしてメルセデスの艶やかさと強欲さ。
"私の彼よ!触らないで!"ってとても強気で良い。

2幕コールドも、華やかで美しい。
キューピッドの優雅な軽やかさと、森の女王の可憐さ。そして素晴らしい跳躍とキープ力でドゥルネシア姫の幻想を見せてくれるマヤラ…

マシューのバジルから、本当に愛が伝わる。本物のカップルなだけあって、目や手から愛おしさが溢れている…。
2幕は2人の世界という感じで、ロマンティックな浮遊感に酔いしれた。
遊牧民たちの踊りも、とても生命力に満ち溢れていて、特に男性ダンサーがセクシーで熱狂的。

そしてギャリーさんのドンQ、おとぼけ老人というよりも、夢追い人を見ているみたい。この後も物語は続いていくんだろうなと思わせてくれる。


〜衣装語り〜

赤地に黒レースのチュチュ+黒地に薔薇柄のコルセット

ピンク、ミント、メロン、レモン、シャンパンゴールド、パステルピンク、プラムピンクのスクエアネック、半袖チュチュ(胸元に薔薇、アラベスク)
友人→ラベンダー、赤紫、すみれ色の3段パニエ

ビスチェ+スカート+スカーフ+エプロン

第二幕
ロマのシーンの熱気と色気、バジルとキトリバドドゥのメロウで哀愁漂う感じ
相変わらずリフト、グランジャンプの浮遊感
マシューの愛おしい顔
ロマのカップルのセクシーさ、エネルギッシュ。

夢の庭園の、優美で可憐なVa
マラヤのグランジャンプ、ピケ、全てが軽やかで微睡そう。
森の女王、キューピッドは優雅で美しい

赤、赤紫、深緑、ネイビーのベロアチュチュに、黒いフリンジやレース、多色ビジューやゴールド刺繍の華やかな飾り。スカートはネイビーのレースを重ねて
黒タイツ、バレエシューズ
赤紫、すみれ、ラベンダーの花飾りが艶やか

ピンク、ペールグリーン、マリーゴールドカラー、アイスブルーのクラシックチュチュに、白パール、ビジュー、少し濃い色の子花が散りばめられている。
キューピッドのみパール、平たいカチューシャティアラが優美

第3幕
ゴージャスで華やかなフィナーレ
マシューとマヤラの息がぴったり。グランフェッテとリフトが音楽も相まって感極まる。
マシューのvaが伸びやかで生き生きしている。
マシューとマヤラを挟んだトーマスさんが、本当のお父さんみたい

最後までお爺なエルヴィスさんが可愛い

白いロマンティックチュチュ(レース半袖、4段フリルのスカート、全体にラメ)+メイド帽型のティアラ
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