Miver2

蛇の道のMiver2のレビュー・感想・評価

蛇の道(2024年製作の映画)
5.0
柴咲コウの演技と存在感の素晴らしさと、日本とフランスを代表する俳優陣の演技のアンサンブルを心ゆくまで楽しみながら、時にスリリングに重厚感溢れる物語が抜群の面白さ。‬
‪全てが最高だった。‬

不穏さというか、不気味な感じがじわじわと蝕んで行くような物語の描き具合は何処か様子見しながら観てた所もあったけど、真実を追って行こうとする中での容赦無い描き具合の凄まじさには、観ていて思いっきり引き込まれずにはいられなかった。

途中、‪その姿と立ち振る舞い、画の構図と鳴り響く音で魅せていた場面があまりにも最高過ぎたな。‬
‪謎は謎のまま、不穏さが深く侵食して行く中で繰り広げて行く物語の面白さがまた抜群に素晴らしかった。‬

‪真実を追い求めて行く中で仕掛けて行くその過程が抜群の面白さだったし、不穏さや謎が何処までも深く蝕んで行く中で、思惑や駆け引きを丁寧に描きながら真実が迷宮化して行くその過程もまた抜群の面白さで、ずっと目が離せなかった。‬

‪物語を描いて行くずっしりとした重みを受け止めながら、その中で演じる俳優陣の演技と存在感とそれぞれの立ち振る舞いから目が離せない面白さが溢れていたし、重厚で濃厚な物語の面白さをしっかりと楽しむ事が出来た。

‪何よりも黒沢清監督の作家性、芸術性と柴咲コウの演技と存在感、その魅力を存分に楽しめる作品になっていたし、出演者達のアンサンブルの素晴らしさが溢れているからこそ、柴咲コウの代表作の1つに間違いなくなるんじゃないかなと思えた位、全てが素晴らしい作品でした。
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