ムッソリーニの最初の妻だったと言われる女性イーダ・ダルセルの人生を、第一次世界対戦時の映像と狂乱をも一緒くたにして描き切った、マルコ・ベロッキオ渾身の作。
激情を通り越した炎のような愛。彼女の愛は尽…
感情表現に凄まじいものがある。激しく身体と顔、声で表現している画面が"動"のときの感情は、誰が撮った映画でも見れば観客は分かる。しかし、この映画は画面が"静"のときでも内に秘めた"動"の感情が痛いく…
>>続きを読む映画と歴史(現実)はどちらかがどちらかに追従するのではなく、厳しく対立しあうのだというベロッキオの意志が映画全体にみなぎりまくっていてまあ凄まじい。絶えず怒りに動き続ける人間を撮らせたときの瑞々しさ…
>>続きを読むオペラを合わせてみたり字幕を使ってみたりと前半は実験的な効果が印象に残るが、後半はドラマを濃密にしたいのかそういったものはあまりないが、どこにドラマの軸をおきたかったのかイマイチわからなかった。
た…
ムッソリーニの愛人イーダは奴隷的なまでの献身の果てに地獄に落ちる
愛てかどえらいメンヘラやな
子供にまで浸透するファシズム、独裁者に煽られて熱狂する国民とか世界大戦に突き進む混乱のヨーロッパがよーみ…
愛の狂気、ではあるけれど、ここまで純粋になれる女はほとんどいない。その一途さがとても怖い。
私だったらあんな地獄には生きたくない、と思った。自分はあんな風に真っ直ぐにはなれないのだろう。そう思うと、…
イーダ役のJ.メッツェジョルノの演技が素晴らしい。魅力的でエロティックな前半、気が狂ったかのようにムッソリーニの妻であることを訴え続けた中盤、精神病院での後半。イーダの波瀾万丈の人生を体現してた。
…
2010年だか2011年だか2012年だか忘れましたがベスト5に入ります。タイトルがなぜ『勝利を』じゃないのかしら。日本人向けかなんだか知らないけど悪趣味なタイトルになってていやだ。雪のシーンは映画…
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