ASHITAKAAkino

ゴッドファーザーのASHITAKAAkinoのネタバレレビュー・内容・結末

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます


2024年映画7本目

観ていなかった名作。
数々のパロディやオマージュでこすり倒されているけど、楽しく鑑賞。ポケモンの元ネタだったなとか思い出したり。
スコセッシの映画でマフィアものは見慣れているぶん真新しさは感じませんでしたが、ただのギャングものではなく、イタリアマフィアもので大当たりしたのが今作と考えると納得の出来。
本編より裏話を調べてみるとそっちのほうが面白かったりする映画、好き。
画面のコントラストはどこか赤みがかっていて、衣装やそういった色彩に関するこだわりは随所にあったのかなと想像。カタギだったマイケルがドンを継ぐだけの話。長いけど、叙事詩として見ると申し分のない内容。原作者が脚本執筆も手掛けていて、かつコッポラも関わっているので、作品本来の良さやえぐみみたいなものはうまく抽出されているのかなと。
ヤクザ映画もそうだけど、いかに女が排斥されたホモソーシャルな環境なのかがよく撮れているし、むしろそうでなくてはという感じ。最後、平気で嘘つくのね。

個人的な話をすると、母親が封切り時に映画館で観たけど気持ち悪くなって途中で出たと。むしろ、それくらいの内容だけど普通にテレビのロードショーとかやっている時代もあったのだな(権利の都合で一時期放送が難しい時期もあったみたいだが)と思うと感慨深い。こういう映画らしい映画が地上波でなかなか観ることができなくなって久しい。もちろんストリーミングでも観れるからいいのだけれど、テレビで偶然目にしたいけないもの、劇薬感のある作品。
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