ぷかしりまる

ピアニストのぷかしりまるのネタバレレビュー・内容・結末

ピアニスト(2001年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

自分を好きだという異性を愛したいと願い、その精子を飲もうとして吐いたあとに口臭いから失せろって言われるシーンには真実味があった。それ以外は過剰演出の連続で心理描写がただの見せ物に成り下がっている。プロットについてエロティシズムや性癖という言葉で語られるのは違うと思う。ひとと繋がりたい。受け入れられたい、という願いと現実の差異についての話だから。
今作はジャンヌディエルマンと根っこのところは同じだが、見せ方はアケルマンの方が断然良かった。結局のところ、ワンダに然り、女が書いた作品について女が映画を撮るということなんだと思う。

追記
後で読み返したらこの作品とアケルマンがなぜ根っこのところで繋がっているのか分からない